2026年8月14日金曜日

高齢者の栄養評価。GLIM基準を押さえる 歯科医師国家試験119B72

 皆さんこんにちは。

歯学部現役生(1〜6年)、既卒生のマンツーマン個別指導塾【秋葉原教室(東京)、松戸教室、オンライン個別指導教室】東京デンタルスクール 岡田です。


今回は、歯科医師国家試験119B72「高齢者の栄養状態の評価」について解説します。

119B72

高齢者の栄養状態の評価に用いるのはどれか。3つ選べ。

a BMI
b GLIM基準
c MMSE
d MNA
e Saxonテスト

正答:a、b、d


a BMI 

BMIは体格をみる基本的な指標で、栄養状態の評価にも用います。

BMI=体重(kg)÷身長(m)²

ただし、高齢者ではBMIだけでなく、体重減少や筋肉量なども合わせて評価することが重要です。


b GLIM基準 

今回、特に押さえておきたいのがGLIM基準です。

GLIMは、

Global Leadership Initiative on Malnutrition

の略で、成人の低栄養を診断するための国際的な基準です。

国家試験ではまず、

GLIM=低栄養の診断基準

と覚えましょう。

GLIMでは、次の5項目を評価します。

表現型基準:3つ

  • 体重減少
  • 低BMI
  • 筋肉量減少

病因基準:2つ

  • 食事摂取量低下・吸収障害
  • 疾患負荷・炎症


診断条件は、

表現型基準から1項目以上

かつ

病因基準から1項目以上

を満たすと、低栄養と診断します。


c MMSE 

MMSEは認知機能の評価です。


d MNA 

MNAは、

Mini Nutritional Assessment

の略で、高齢者の栄養状態や低栄養リスクの評価に用います。


e Saxonテスト 

Saxonテストは唾液分泌量の評価に用います。栄養状態の評価ではありません。


選択肢整理

  • BMI → 栄養・体格
  • GLIM → 低栄養の診断
  • MMSE → 認知機能
  • MNA → 高齢者の栄養評価
  • Saxonテスト → 唾液分泌量

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2026年8月12日水曜日

閉鎖式ドレーンの目的は?「出す・ためない・見る」で攻略|第119回歯科医師国家試験B59

 歯学部1~6年生・既卒生の進級、CBT、歯科医師国家試験対策なら東京デンタルスクール岡田です。

歯科医師講師によるマンツーマン個別指導で、一人ひとりの学習状況に合わせた対策を行っています。全国オンライン・秋葉原・松戸から受講形式を選択できます。

今回は、第119回歯科医師国家試験B59から、閉鎖式ドレーンの目的について解説します。


問題

119B59

創部に用いる閉鎖式ドレーンの目的はどれか。3つ選べ。

a 血腫の防止
b 死腔の防止
c 抗菌薬の投与
d 滲出液の性状確認
e 創部の無菌的洗浄

正答

a 血腫の防止
b 死腔の防止
d 滲出液の性状確認

正答は a・b・dです。



閉鎖式ドレーンについて細かな器具の知識を問うというより、ドレーンを創部に留置する目的を理解できているかがポイントです。


手術後の創部では、血液や滲出液などの液体が組織内に貯留することがあります。

これらをそのままにすると、

血液・滲出液が貯留する
 ↓
血腫や死腔が形成される
 ↓
創傷治癒を妨げる

という流れにつながります。

そこでドレーンを留置して、創部に貯留する液体を体外へ排出します。

さらに、排出されてきた液体を観察することで、量だけでなく性状を確認することもできます。

つまり閉鎖式ドレーンの目的は、



選択肢を確認しましょう

a 血腫の防止 

正しいです。術後に創部へ血液が貯留すると血腫を形成します。

ドレーンによって血液を排出することで、血腫形成を防止します。


b 死腔の防止 

正しいです。手術によって組織間にスペースが生じると、そこに血液や滲出液が貯留し、死腔となることがあります。

閉鎖式ドレーンによる持続的な排液・陰圧によって組織同士を密着させ、死腔形成を防ぐことができます。


c 抗菌薬の投与 

誤りですが、迷ってしまった方も多そうです。ドレーンは基本的に排液のためのものです。

抗菌薬を投与することを目的として創部に留置するものではありません。

「管が入っている=薬剤を入れる」

と考えないことがポイントです。

d 滲出液の性状確認 

正しいです。ドレーンから排出される液体は、術後経過を判断する重要な情報になります。


e 創部の無菌的洗浄 

誤りです。閉鎖式ドレーンは、創部を無菌洗浄することを目的としたものではありません。むしろ閉鎖式では、外界との交通をできるだけ遮断した状態で排液することに意味があります。



国家試験ポイント

閉鎖式ドレーンは、

「何かを入れるため」ではなく「何かを出すため」


この3点をセットで覚えておきましょう。


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2026年8月9日日曜日

パノラマエックス線画像で骨粗鬆症を予測?見るべき部位はどこ?|歯科医師国家試験119-58

 皆さんこんにちは。歯学部現役生(1〜6年)、既卒生のマンツーマン個別指導塾【秋葉原教室(東京)、松戸教室、オンライン個別指導教室】東京デンタルスクール 岡田です。


今回は、歯科医師国家試験【119-58】パノラマエックス線画像と骨粗鬆症について解説します。

119-58 パノラマエックス線画像と骨粗鬆症

問題

パノラマエックス線画像で、骨粗鬆症のリスク予測に用いるのはどれか。1つ選べ。

a 歯
b 頸椎
c 舌骨
d 下顎骨
e 上顎骨

正答

d 下顎骨


スクール解説

骨粗鬆症では全身の骨密度が低下しますが、歯科で日常的に撮影されるパノラマエックス線画像の下顎骨下縁皮質骨にも、その影響が現れることが知られています。


日本人を対象とした研究でも、下顎骨皮質骨が薄い、あるいは皮質骨内面に侵食像を認める場合には、低骨密度・骨粗鬆症の可能性が高くなることが示されています。

したがって、パノラマエックス線画像から骨粗鬆症のリスクを予測する際に注目するのは下顎骨です。


選択肢の整理

a 歯 ×
歯そのものの形態やエックス線不透過性を用いて、骨粗鬆症のリスクを評価するわけではありません。

b 頸椎 ×
パノラマエックス線画像に頸椎が描出されることはありますが、骨粗鬆症スクリーニングの代表的な評価部位ではありません。

c 舌骨 ×
舌骨もパノラマエックス線画像に描出されますが、骨粗鬆症リスク予測には用いません。

d 下顎骨 ○
下顎骨下縁皮質骨の厚さや形態、侵食像などを評価します。

e 上顎骨 ×
上顎骨にも全身的な骨量低下の影響は生じますが、パノラマエックス線画像を利用した骨粗鬆症スクリーニングで代表的に評価されるのは下顎骨です。


国家試験ポイント

この問題では、

骨粗鬆症
→ パノラマエックス線画像
→ 下顎骨下縁皮質骨

という関連を押さえておきましょう。


特に、

オトガイ孔付近の下顎骨下縁皮質骨の菲薄化・粗造化・侵食
→ 骨粗鬆症を疑う所見

という点が重要です。

なお、パノラマエックス線画像だけで骨粗鬆症を確定診断するわけではありません

歯科で撮影したパノラマエックス線画像から骨粗鬆症の可能性が疑われた患者を拾い上げ、必要に応じて医科でDXAなどによる骨密度検査につなげるスクリーニングとして理解しておきましょう。


学習は積み重ね。頑張りましょう🤝


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