皆さんこんにちは。歯学部現役生(1〜6年)、既卒生のマンツーマン個別指導塾【秋葉原教室(東京)、松戸教室、オンライン個別指導教室】東京デンタルスクール 岡田です。
今回は、歯科医師国家試験【119-58】パノラマエックス線画像と骨粗鬆症について解説します。
119-58 パノラマエックス線画像と骨粗鬆症
問題
パノラマエックス線画像で、骨粗鬆症のリスク予測に用いるのはどれか。1つ選べ。
a 歯
b 頸椎
c 舌骨
d 下顎骨
e 上顎骨
正答
d 下顎骨
スクール解説
骨粗鬆症では全身の骨密度が低下しますが、歯科で日常的に撮影されるパノラマエックス線画像の下顎骨下縁皮質骨にも、その影響が現れることが知られています。
日本人を対象とした研究でも、下顎骨皮質骨が薄い、あるいは皮質骨内面に侵食像を認める場合には、低骨密度・骨粗鬆症の可能性が高くなることが示されています。
したがって、パノラマエックス線画像から骨粗鬆症のリスクを予測する際に注目するのは下顎骨です。
選択肢の整理
a 歯 ×
歯そのものの形態やエックス線不透過性を用いて、骨粗鬆症のリスクを評価するわけではありません。
b 頸椎 ×
パノラマエックス線画像に頸椎が描出されることはありますが、骨粗鬆症スクリーニングの代表的な評価部位ではありません。
c 舌骨 ×
舌骨もパノラマエックス線画像に描出されますが、骨粗鬆症リスク予測には用いません。
d 下顎骨 ○
下顎骨下縁皮質骨の厚さや形態、侵食像などを評価します。
e 上顎骨 ×
上顎骨にも全身的な骨量低下の影響は生じますが、パノラマエックス線画像を利用した骨粗鬆症スクリーニングで代表的に評価されるのは下顎骨です。
国家試験ポイント
この問題では、
骨粗鬆症
→ パノラマエックス線画像
→ 下顎骨下縁皮質骨
という関連を押さえておきましょう。
特に、
オトガイ孔付近の下顎骨下縁皮質骨の菲薄化・粗造化・侵食
→ 骨粗鬆症を疑う所見
という点が重要です。
なお、パノラマエックス線画像だけで骨粗鬆症を確定診断するわけではありません。
歯科で撮影したパノラマエックス線画像から骨粗鬆症の可能性が疑われた患者を拾い上げ、必要に応じて医科でのDXAなどによる骨密度検査につなげるスクリーニングとして理解しておきましょう。
学習は積み重ね。頑張りましょう🤝
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