2026年8月20日木曜日

【第119回歯科医師国家試験 C6】回復体位の目的は?「上気道閉塞の防止」

 【第119回歯科医師国家試験 C6】回復体位の目的は?「上気道閉塞の防止」


皆さんこんにちは。歯学部現役生(1〜6年)、既卒生のマンツーマン個別指導塾【秋葉原教室(東京)、松戸教室、オンライン個別指導教室】東京デンタルスクール 岡田です。

今回は、第119回歯科医師国家試験 C6「回復体位」について解説します。


119C6

回復体位の目的はどれか。1つ選べ。

a 血圧の回復
b 自発呼吸の再開
c 意識レベルの回復
d 上気道閉塞の防止
e 胃内容物の逆流防止


正答

d 上気道閉塞の防止


解説

回復体位の最も重要な目的は、気道を開通した状態に保つことです。


意識が低下すると、仰臥位では舌根沈下などによって上気道が閉塞する危険性があります。


そこで身体を横向きにする回復体位をとらせることで、


上気道閉塞を防止する

というのがポイントです❗️


選択肢を整理

a 血圧の回復 

回復体位の目的ではありません。

循環不全・失神などで下肢を挙上することはありますが、回復体位=血圧を上昇させる体位ではありません。回復体位とショック時の下肢挙上は別なので注意が必要です。

b 自発呼吸の再開 

呼吸がない、または死戦期呼吸であれば、回復体位ではなく心肺蘇生を開始します。

c 意識レベルの回復 


回復体位そのものに意識を回復させる作用があるわけではありません。


d 上気道閉塞の防止 

正答です。気道を開通させやすくし、舌根沈下などによる上気道閉塞を防止します。


e 胃内容物の逆流防止 

ここは少し注意です。回復体位には、嘔吐物や分泌物を口腔外へ排出しやすくして誤嚥を防ぐ効果は期待されます。

しかし、

胃内容物そのものの「逆流」を防止する体位ではありません。

つまり、

逆流防止 ×
逆流したものの誤嚥防止 ○

と区別するとよいです。


引き続き頑張りましょう❗️

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2026年8月18日火曜日

矯正装置と上顎臼歯の移動を整理!【歯科医師国家試験119B78】

 皆さんこんにちは。

歯学部現役生(1〜6年)、既卒生のマンツーマン個別指導塾【秋葉原教室(東京)、松戸教室、オンライン個別指導教室】東京デンタルスクール 岡田です。今回は、歯科医師国家試験119B78の解説をみていきましょう❗️


119B78

矯正装置と上顎臼歯の移動様相との組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。

a 咬合斜面板 ― 挺出
b リンガルアーチ ― 近心移動
c 上顎前方牽引装置 ― 遠心移動
d トランスパラタルアーチ ― 回転
e サービカルプルヘッドギア ― 圧下



正答

a 咬合斜面板 ― 挺出
d トランスパラタルアーチ ― 回転


解説

この問題は、矯正装置を何に使う装置かで覚えるのではなく、

その装置で歯がどの方向へ動くのか

を理解しているかを聞いています。

特に国家試験では、

挺出・圧下・近心移動・遠心移動・回転

を区別できることが重要です。


a 咬合斜面板 ― 挺出 

咬合斜面板などにより咬合を挙上して臼歯部を離開させると、臼歯部では挺出方向の変化が起こり得ます。


b リンガルアーチ ― 近心移動 

リンガルアーチは、代表的には固定源の確保や臼歯の近心移動の防止などに利用します。

つまり、

近心移動させる装置ではなく、「近心移動を抑える側と考えると判断しやすいです。

したがって誤りです。


c 上顎前方牽引装置 

上顎前方牽引装置、いわゆるフェイスマスクは、上顎劣成長を伴う反対咬合などで上顎を前方へ牽引する装置です。


d トランスパラタルアーチ ― 

正答

トランスパラタルアーチは左右の上顎大臼歯を口蓋側で連結する装置です。

固定源として使用するほか、

上顎第一大臼歯の回転・捻転の改善

にも利用できます❗️

e サービカルプルヘッドギア 

ヘッドギアは牽引方向によって作用が変わります。

サービカルプルでは牽引方向が下方になるため、上顎大臼歯には

遠心移動+挺出

が起こりやすくなります。

したがって「圧下」は逆です。圧下方向なら、むしろハイプルヘッドギアです。


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2026年8月14日金曜日

高齢者の栄養評価。GLIM基準を押さえる 歯科医師国家試験119B72

 皆さんこんにちは。

歯学部現役生(1〜6年)、既卒生のマンツーマン個別指導塾【秋葉原教室(東京)、松戸教室、オンライン個別指導教室】東京デンタルスクール 岡田です。


今回は、歯科医師国家試験119B72「高齢者の栄養状態の評価」について解説します。

119B72

高齢者の栄養状態の評価に用いるのはどれか。3つ選べ。

a BMI
b GLIM基準
c MMSE
d MNA
e Saxonテスト

正答:a、b、d


a BMI 

BMIは体格をみる基本的な指標で、栄養状態の評価にも用います。

BMI=体重(kg)÷身長(m)²

ただし、高齢者ではBMIだけでなく、体重減少や筋肉量なども合わせて評価することが重要です。


b GLIM基準 

今回、特に押さえておきたいのがGLIM基準です。

GLIMは、

Global Leadership Initiative on Malnutrition

の略で、成人の低栄養を診断するための国際的な基準です。

国家試験ではまず、

GLIM=低栄養の診断基準

と覚えましょう。

GLIMでは、次の5項目を評価します。

表現型基準:3つ

  • 体重減少
  • 低BMI
  • 筋肉量減少

病因基準:2つ

  • 食事摂取量低下・吸収障害
  • 疾患負荷・炎症


診断条件は、

表現型基準から1項目以上

かつ

病因基準から1項目以上

を満たすと、低栄養と診断します。


c MMSE 

MMSEは認知機能の評価です。


d MNA 

MNAは、

Mini Nutritional Assessment

の略で、高齢者の栄養状態や低栄養リスクの評価に用います。


e Saxonテスト 

Saxonテストは唾液分泌量の評価に用います。栄養状態の評価ではありません。


選択肢整理

  • BMI → 栄養・体格
  • GLIM → 低栄養の診断
  • MMSE → 認知機能
  • MNA → 高齢者の栄養評価
  • Saxonテスト → 唾液分泌量

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