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今回は119回歯科医師国家試験 ミニ講義です。
第119回歯科医師国家試験 D86
非吸収性縫合糸の素材となるのはどれか。2つ選べ。
a シルク
b ポリエステル
c ポリグリコール酸
d ポリディオキサノン
e ポリグラクチン910
正答は、a、bです。
今回の問題は、縫合糸を
「吸収性」と「非吸収性」
に分類できるかを問う基本問題です。
縫合糸は単純に商品名だけを覚えるのではなく、
「体内で分解・吸収されるのか、それとも長期間残るのか」
という視点で整理しておきましょう。
まずaの「シルク」は○です。シルクは絹糸で、代表的な非吸収性縫合糸です。
操作性が良く、結紮しやすいという特徴があります。
一方で、天然素材で多糸性であるため、組織反応や細菌の付着については注意が必要です。
国家試験では、
「シルク=非吸収性」
とまず押さえておきましょう。
bの「ポリエステル」も○です。ポリエステルは合成繊維で、非吸収性縫合糸に分類されます。シルクと同様に、体内で吸収されることを目的とした材料ではありません。
したがって、aとbが今回の正答になります。
cの「ポリグリコール酸」は×です。
ポリグリコール酸は、代表的な合成吸収性縫合糸です。体内で加水分解され、徐々に吸収されていきます。
「ポリグリコール酸=吸収性」
と頻出なので覚えておきましょう。
dの「ポリディオキサノン」は×です。
ポリディオキサノンも合成吸収性縫合糸です。比較的ゆっくり吸収されるタイプの吸収性縫合糸です。
eの「ポリグラクチン910」も×です。
ポリグラクチン910も代表的な合成吸収性縫合糸です。こちらも加水分解によって吸収されます。
したがって整理すると、
非吸収性
・シルク
・ポリエステル
吸収性
・ポリグリコール酸
・ポリディオキサノン
・ポリグラクチン910
となります。こうみると「ポリ」が名前についているものが多いですね。
ポリエステルは非吸収ですが、それ以外は吸収糸でした。
この問題は、細かい性質をすべて覚えていなくても、
「シルク、ポリエステルは非吸収性」
という分類ができれば解くことができます。少しずつ覚えていきましょう!
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