2026年8月9日日曜日

パノラマエックス線画像で骨粗鬆症を予測?見るべき部位はどこ?|歯科医師国家試験119-58

 皆さんこんにちは。歯学部現役生(1〜6年)、既卒生のマンツーマン個別指導塾【秋葉原教室(東京)、松戸教室、オンライン個別指導教室】東京デンタルスクール 岡田です。


今回は、歯科医師国家試験【119-58】パノラマエックス線画像と骨粗鬆症について解説します。

119-58 パノラマエックス線画像と骨粗鬆症

問題

パノラマエックス線画像で、骨粗鬆症のリスク予測に用いるのはどれか。1つ選べ。

a 歯
b 頸椎
c 舌骨
d 下顎骨
e 上顎骨

正答

d 下顎骨


スクール解説

骨粗鬆症では全身の骨密度が低下しますが、歯科で日常的に撮影されるパノラマエックス線画像の下顎骨下縁皮質骨にも、その影響が現れることが知られています。


日本人を対象とした研究でも、下顎骨皮質骨が薄い、あるいは皮質骨内面に侵食像を認める場合には、低骨密度・骨粗鬆症の可能性が高くなることが示されています。

したがって、パノラマエックス線画像から骨粗鬆症のリスクを予測する際に注目するのは下顎骨です。


選択肢の整理

a 歯 ×
歯そのものの形態やエックス線不透過性を用いて、骨粗鬆症のリスクを評価するわけではありません。

b 頸椎 ×
パノラマエックス線画像に頸椎が描出されることはありますが、骨粗鬆症スクリーニングの代表的な評価部位ではありません。

c 舌骨 ×
舌骨もパノラマエックス線画像に描出されますが、骨粗鬆症リスク予測には用いません。

d 下顎骨 ○
下顎骨下縁皮質骨の厚さや形態、侵食像などを評価します。

e 上顎骨 ×
上顎骨にも全身的な骨量低下の影響は生じますが、パノラマエックス線画像を利用した骨粗鬆症スクリーニングで代表的に評価されるのは下顎骨です。


国家試験ポイント

この問題では、

骨粗鬆症
→ パノラマエックス線画像
→ 下顎骨下縁皮質骨

という関連を押さえておきましょう。


特に、

オトガイ孔付近の下顎骨下縁皮質骨の菲薄化・粗造化・侵食
→ 骨粗鬆症を疑う所見

という点が重要です。

なお、パノラマエックス線画像だけで骨粗鬆症を確定診断するわけではありません

歯科で撮影したパノラマエックス線画像から骨粗鬆症の可能性が疑われた患者を拾い上げ、必要に応じて医科でDXAなどによる骨密度検査につなげるスクリーニングとして理解しておきましょう。


学習は積み重ね。頑張りましょう🤝


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2026年8月5日水曜日

Parkinson病はなぜα-シヌクレイン?異常蛋白をまとめて攻略【歯科医師国家試験119B55】

 皆さんこんにちは。歯学部現役生(1〜6年)、既卒生のマンツーマン個別指導塾【秋葉原教室(東京)、松戸教室、オンライン個別指導教室】東京デンタルスクール 岡田です。

今回は、歯科医師国家試験119B55をみていきましょう!


119B55

Parkinson病の発症に関連するのはどれか。1つ選べ。

a タウ蛋白
b プリオン
c α-シヌクレイン
d ポリグルタミン
e アミロイドβ蛋白

正答

c α-シヌクレイン

解説

Parkinson病では、中脳の黒質に存在するドパミン作動性神経細胞が変性・脱落します。

その結果、黒質から線条体へ投射されるドパミンが減少し、

  • 安静時振戦

  • 筋固縮

  • 無動・動作緩慢

  • 姿勢反射障害

などの症状が認められます。

Parkinson病の病理学的な特徴として重要なのが、神経細胞内にみられるLewy小体(レビー小体)です。このLewy小体の主要な構成成分が、α-シヌクレインです。


各選択肢の解説

a タウ蛋白

タウ蛋白が関与する代表的な疾患には、アルツハイマー型認知症などがあります。

P

b プリオン

プリオンは、異常な立体構造をもつ蛋白が正常な蛋白にも構造変化を起こし、神経組織に蓄積するものです。

代表的な疾患は、Creutzfeldt-Jakob病です。


c α-シヌクレイン

α-シヌクレインは、Parkinson病にみられるLewy小体の主要構成成分ですあり、本問の正答です。

d ポリグルタミン

ポリグルタミンはHuntington病などに関与しているといわれています。


e アミロイドβ蛋白

アミロイドβ蛋白は、Alzheimer病にみられる老人斑の主要構成成分です。


重要

「Parkinson病 → Lewy小体 → α-シヌクレイン」

この3つを一続きで覚えておきましょう。

また、

Alzheimer病 → アミロイドβ+タウ蛋白

と対比させて覚えると、選択肢を整理しやすくなります。

頑張りましょう!


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2026年8月4日火曜日

【歯科医師国家試験119B18】AEDで胸骨圧迫を中断するタイミングは?適応と注意点を解説

 皆さんこんにちは。歯学部現役生(1〜6年)、既卒生のマンツーマン個別指導塾【秋葉原教室(東京)、松戸教室、オンライン個別指導教室】東京デンタルスクール 岡田です。

今回は、歯科医師国家試験【119B18】AEDについて解説します。


【119B18】AEDについて正しいのはどれか。1つ選べ。

a 心静止に有効である。
b 小児には使用できない。
c 使用は医療従事者に限られる。
d 心電図解析中は胸骨圧迫を中断する。
e 心臓ペースメーカ装着患者への使用を避ける。


正解:d 心電図解析中は胸骨圧迫を中断する。

AEDは、傷病者の心電図を自動的に解析し、電気ショックが必要かどうかを判断する装置です。

心電図解析中に胸骨圧迫を続けたり、傷病者の身体に触れたりすると、振動が心電図に混入して正確な解析を妨げる可能性があります。

そのため、AEDから、身体に触れないでくださいなどの音声指示が流れたら、胸骨圧迫を一時的に中断し、誰も傷病者に触れていないことを確認します。解析または電気ショックが終了したら、直ちに胸骨圧迫を再開します。

選択肢を確認しましょう

a 心静止に有効である。

誤りです。

AEDによる電気ショックの主な適応は、

心室細動〈VF 〉

②無脈性心室頻拍〈pulseless VT〉

です。

心静止は心臓の電気的活動が消失した状態であり、電気ショックの適応ではありません。心静止に対しては、質の高い胸骨圧迫を中心とした心肺蘇生を行います。


止まっている心臓を電気で動かすのではなく、無秩序に震えている心臓を電気ショックでいったんリセットするというイメージです❗️

b 小児には使用できない。は誤り

誤りです。

AEDは小児にも使用できます。

小児用パッドや小児モードがある場合には、それらを使用します。小児用がない場合でも、救命を優先し、使用可能なAEDの音声指示に従います。


c 使用は医療従事者に限られる。誤り

誤り。AEDは、医療従事者だけでなく、その場に居合わせた一般市民も使用できます。


d 心電図解析中は胸骨圧迫を中断する。

正答

心電図解析中は、正確な解析のために胸骨圧迫を中断し、誰も傷病者に触れないようにします。


e 心臓ペースメーカ装着患者への使用を避ける。 誤り

誤りです。

心臓ペースメーカが植え込まれている患者にも、必要であればAEDを使用します。

前胸部の皮下にペースメーカ本体の膨らみが確認できる場合は、その真上を避けて電極パッドを貼付します。


AEDの電気ショックが有効なのは、主に心室細動と無脈性心室頻拍です。

一方、心静止には電気ショックを行いません。

また、胸骨圧迫は原則として絶え間なく続けますが、AEDが心電図を解析している間と電気ショックを行う瞬間には、一時的に中断します。

したがって、正解は、

d 心電図解析中は胸骨圧迫を中断する

となります。


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2026年8月3日月曜日

小児の口内法エックス線撮影で成人と変えるものは?「被ばく」と「サイズ」がポイント!【119B16】

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今回の問題は、

【119B16】口内法エックス線撮影において、小児と成人で変更するのはどれか。2つ選べ。

a 照射時間
b 照射筒の長さ
c 焦点の大きさ
d ろ過板の厚さ
e 検出器の大きさ

正答:a、e

解説

この問題は「小児だから何を変える必要があるか」を考える問題です。

まず小児は成人より体が小さく、放射線感受性も高いため、必要最小限の被ばくで撮影することが重要になります。そのため、

a 照射時間は短く設定します。

また、小児の口腔は成人より小さいため、

e 検出器の大きさも小児用の小さいサイズを使用します。


  • 照射筒の長さは規格があり条件を一定に保つため変更などはありません。
  • 焦点の大きさはエックス線管球の性能で決まるため変更できません。
  • ろ過板の厚さも装置の仕様であり、患者ごとに変更するものではありません。


  • 照射時間 → 被ばくを減らすため短くする
  • 検出器の大きさ → 小児の口腔に合わせて小さくする

この2点を押さえておけば正解できます。

頑張っていきましょう🤝


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2026年8月2日日曜日

Th17細胞=好中球を呼ぶ細胞!免疫学の頻出ポイントを解説 【119A84】

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今回は、


【119A84】Th17細胞の機能はどれか。1つ選べ。

a IL-4の産生
b IFN-γの産生
c 過剰な免疫応答の抑制
d B細胞でのIgE産生の誘導
e 感染病巣への好中球の遊走

正答はe


Th17細胞は、ケモカインやG-CSFの産生を促進します。その結果、好中球の産生や感染部位への遊走が促されます❗️


aのIL-4を主に産生するのはTh2細胞です。IL-4はB細胞のIgEへのクラススイッチを促進し、アレルギー反応や寄生虫感染に対する免疫応答に関与します。

bのIFN-γを主に産生するのはTh1細胞である。IFN-γはマクロファージを活性化し、細胞内寄生菌などに対する細胞性免疫を促進します。

cの過剰な免疫応答を抑制するのは、主に制御性T細胞。。制御性T細胞はIL-10やTGF-βなどを介して免疫応答を抑え、自己免疫反応や過剰な炎症を防いでいる。

dのB細胞におけるIgE産生を誘導するのは、主にTh2細胞が産生するIL-4など


国家試験では、Th1、Th2、Th17、制御性T細胞の役割を整理して覚えることが重要❗️Th1はIFN-γを産生してマクロファージを活性化し、Th2はIL-4を産生してIgE産生を促進。Th17はIL-17を産生して好中球を感染局所へ動員し、制御性T細胞はIL-10やTGF-βなどによって免疫応答を抑制❗️


この問題では、Th17という名称だけを暗記するのではなく、IL-17を産生し、好中球を感染局所へ呼び寄せる細胞と機能まで結び付けて理解することが重要でした。

頑張りましょう🤝 


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