2023年3月31日金曜日

高LETと低LET 歯科医師国家試験の放射線学

皆さんこんにちは、歯学部の進級対策のマンツーマン個別指導スクール
講師の岡田です。本日は高LET、低LET放射線についてお話します。

LET(線エネルギー付与)は、放射線の「線質

を表す指標であり、ある物質中を通過する単位長さあたりに失うエネルギーと定義されます。

この辺りは少しイメージがつきにくいかもしれませんが、
線質と関係しているということをまずはしっかりと覚える必要があります。

テストでは、高LET放射線は?低LET放射線は?2つ選べ。
のように一般的に出題されます。

放射線のうち学生になじみ深いX(エックス)線やγ(ガンマ)線
に加え、β(ベータ線)がこの低LET放射線に該当します。

X線やγ線は発生方法が異なりますが、それぞれ電磁放射線です。

一方、高LET放射線は重粒子線、陽子線、中性子線、α(アルファ線)
が代表的です。悪性腫瘍に対する重粒子線治療の効果が
高いのもこの高LETによる要因が一つ考えられています。

今回は、放射線学の高LET、低LETをご紹介してきました。

YouTube講義動画も合わせて学習の参考に下さい。
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執筆/岡田  博士(歯学)、歯科医師




2023年3月30日木曜日

客観的評価と主観的評価 歯科医師国家試験出題

 客観的評価と主観的評価 歯科医師国家試験


皆さんこんにちは、東京デンタルスクール講師の岡田です。


近年の歯科医師国家試験では入学時の学力の推移などの

影響ともいわれていますが国家試験の出題の用語やイメージが湧きにくい

という声を多く耳にするようになりました。


歯学部は多くの学生がのちに研究分野などそれぞれ目標はあっても、

国立大学・私立大学ともに歯科医師国家試験という共通目標

が少なからずあり、最終試験は同じ国家試験という入学時の

学力的な面から言えば私立歯科学生は6年間の間に多くのことを学ぶ必要がある。


主観的、客観的という言葉も同様に、学生さんからの

イメージが湧かないと問われることが近年多々みられる。


ここでは例として「痛み」について考えてみよう。例えば痛みそのものに

ついて「どれくらい痛いですか?と自由な質問で聞いた場合」には

例えば、極真空手やラグビーの経験がある学生は痛くない、少し痛いと

答えることもあるかもしれないが、痛みに慣れていない場合、体質によっては

すごく痛いという回答となるかもしれない。

これらの二人の意見を言語だけで共通化することは困難なことも多い。


このようなものは個人ごとに異なる感覚

主観的」と歯科医師国家試験ではとらえられている。


例を挙げるならば、患者自身でいえば、打診、温度診、歯髄電気診などである。


また、この主観的なものは患者だけでなく、術者も同様である。

例えば、透照診では、術者によりその判断は異なることがある。


個人ごとに判断が異なる可能性があり、

もしかしたら毎回異なる判断・結果となることも否定できない。


それに対して、「客観的評価」というものは、これらの

一種の感覚ではなく、数値化されたものなどが挙げられる。


例えば、レーザー蛍光強度測定などが挙げられる。

この数値というものは例えば、A,B,C先生がその場で

同じ患者に同じ器具で行った場合には理論的には同じ(近い)数値となる。


歯科医師国家試験は受験者それぞれが例えば、物理、化学、生物の

履修状況、受験方法(AO、特別推薦、一般試験)、近年では文系

からの受験など多くのバックグラウンドもつ


普段から様々なことに視野を持つことで歯科医師国家試験の

必修分野の理解、得点は高まる傾向がある。


「知っているよ」「簡単すぎる」このようなことを

すぐに判断・否定するのではなく、

常にフラット、真摯な姿勢で臨むことが大切と感じる。


歯学部1年生~6年生、国家試験浪人生のマンツーマン個別指導

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執筆 D.D.S. Ph.D. 岡田優一郎

博士(歯学)、歯科医師

日本大学松戸歯学部卒業 学部長賞受賞

日本大学兼任講師、帝京大学非常勤講師

International College of Dentists Fellow

日本アンチエイジング歯科学会 理事

































歯科医師国家試験と歯学部1年生の取り組み

近年、歯科医師国家試験の実質的な難関化について様々な

場所でご依頼をいただきお話をさせていただきました。


国家試験難関化というと想像できないような難易度になっているのかと

考えますと、実際に国家試験そのものが急激に難しくなっているということではなく

思考型問題、科目横断的な出題、また、歯学部の入学時の学力との相関など

様々なことが複合的に影響することにより起きる実質的な難関化です。


この実質的な難関化により、全国の歯学部では国家試験に合格の

可能性がある学生の卒業をすることが不可避に求められており、

卒業試験や、その影響から低学年生、2年生や1年生の留年も増加しています。


入学時の歯学部の学力は例えば20年前、10年前に比べますと

少子化の影響や、社会的な影響により低くなっており、学習習慣

を歯学部の1年生ではしっかりと対策する必要があります。


歯学部1年生の授業は社会では「国家試験に出ない。学習必要性は?」

という意見は昔から様々な場所でみられますが、これは

とらえ方の問題であり、国家試験に1年生の直接的な出題

実際には生物などの分野を除けばほとんどみられないことは事実ですが、

一方で、例えば歯科理工学などの官能基で-OH(水酸基)や

-COOHなど様々な化学の性質やイメージがわかないと学習が

困難になる場面がみられ、また、歯学部1年生の目的は

論理的な思考力の養成や、学習習慣の定着、将来の歯科医師

となるビジョンの明確化など様々な意味があります。


近年では歯学部の進級難関化により低学年生からの学習が

求められております。東京デンタルスクールでは全国の

歯学部1年~6年生の定期テスト、進級対策に力を入れております。

進級や卒業のビジョンをもって取り組んで歯科医師を目指してほしいと思います。


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執筆/  岡田優一郎 博士(歯学)、歯科医師