2023年3月30日木曜日

客観的評価と主観的評価 歯科医師国家試験出題

 客観的評価と主観的評価 歯科医師国家試験


皆さんこんにちは、東京デンタルスクール講師の岡田です。


近年の歯科医師国家試験では入学時の学力の推移などの

影響ともいわれていますが国家試験の出題の用語やイメージが湧きにくい

という声を多く耳にするようになりました。


歯学部は多くの学生がのちに研究分野などそれぞれ目標はあっても、

国立大学・私立大学ともに歯科医師国家試験という共通目標

が少なからずあり、最終試験は同じ国家試験という入学時の

学力的な面から言えば私立歯科学生は6年間の間に多くのことを学ぶ必要がある。


主観的、客観的という言葉も同様に、学生さんからの

イメージが湧かないと問われることが近年多々みられる。


ここでは例として「痛み」について考えてみよう。例えば痛みそのものに

ついて「どれくらい痛いですか?と自由な質問で聞いた場合」には

例えば、極真空手やラグビーの経験がある学生は痛くない、少し痛いと

答えることもあるかもしれないが、痛みに慣れていない場合、体質によっては

すごく痛いという回答となるかもしれない。

これらの二人の意見を言語だけで共通化することは困難なことも多い。


このようなものは個人ごとに異なる感覚

主観的」と歯科医師国家試験ではとらえられている。


例を挙げるならば、患者自身でいえば、打診、温度診、歯髄電気診などである。


また、この主観的なものは患者だけでなく、術者も同様である。

例えば、透照診では、術者によりその判断は異なることがある。


個人ごとに判断が異なる可能性があり、

もしかしたら毎回異なる判断・結果となることも否定できない。


それに対して、「客観的評価」というものは、これらの

一種の感覚ではなく、数値化されたものなどが挙げられる。


例えば、レーザー蛍光強度測定などが挙げられる。

この数値というものは例えば、A,B,C先生がその場で

同じ患者に同じ器具で行った場合には理論的には同じ(近い)数値となる。


歯科医師国家試験は受験者それぞれが例えば、物理、化学、生物の

履修状況、受験方法(AO、特別推薦、一般試験)、近年では文系

からの受験など多くのバックグラウンドもつ


普段から様々なことに視野を持つことで歯科医師国家試験の

必修分野の理解、得点は高まる傾向がある。


「知っているよ」「簡単すぎる」このようなことを

すぐに判断・否定するのではなく、

常にフラット、真摯な姿勢で臨むことが大切と感じる。


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執筆 D.D.S. Ph.D. 岡田優一郎

博士(歯学)、歯科医師

日本大学松戸歯学部卒業 学部長賞受賞

日本大学兼任講師、帝京大学非常勤講師

International College of Dentists Fellow

日本アンチエイジング歯科学会 理事