東京メディカルスクール 代表 岡田です。
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問題を見ていきましょう!
1正しいものを3つ選びなさい(解剖学)
a.右主気管支は左主気管支より長い。
b.気管支動脈は下行大動脈から分岐する。
c.右主肺動脈は右主気管支の前方に位置する。
d.左反回神経は大動脈弓を反回する。
e.横隔神経は肺門後方を下行する。
解答:b、c、d
解説:臨床に重要な解剖学的知識はしばしば出題され、
中でも胸部の解剖が採りあげられることが多いです。
胸部の神経では、反回神経と横隔神経、
脈管では、肺動脈・気管支動脈・胸管・奇静脈が狙われやすいので
それぞれの走行などを確認しておいてください。
×a 左主気管支の方が長いです。
○b その通り。気管分岐部の高さ(第4~第5胸椎の高さ)の
下行大動脈から直接分岐することが多いです。
○c その通り。左主肺動脈は左主気管支を跨ぐようにして走行します
○d その通り。右反回神経は右鎖骨下動脈を反回します。
×e 横隔神経は肺門前方を走行します。
故に横隔神経は気管や気管支の前方を走行しているのも明白でしょう。
では次の問題に行きます。
2. 抗痙攣薬を服用中のてんかん患者が
痙攣重積状態となって救急搬送された。まず使用すべき注射薬はどれか
(救急医学)
a.ジアゼパム
b.フェノバルビタール
c.ジフェニルヒダントイン
d.リドカイン
e.ノルエピネフリン
解答:a
解説:救急治療に関する問題は毎年必ず出題されます。
その中でも出題率が高いのが、心肺蘇生法と痙攣重積患者の処置です。
痙攣が起きたときの第1選択薬はジアゼパムです。
臨床の現場に行くとセルシンないしはホリゾンといったように
商品名で呼ばれることがほとんどです
(そして病院実習中も商品名を聞くことの方が多いでしょう)が、
この問題に限らず国試や卒試では
必ず一般名で訊かれるので一般名をまずは覚えるようにしてください。
なお。心肺蘇生法に関する設問も後日必ず採りあげるので乞うご期待!
では各選択肢を吟味していきましょう。
○a 上述の通りです。 第2選択薬がフェニトインであるということも押さえておきましょう。
×b てんかんに使用する薬です。
×c 同じくてんかんに使用する薬です。
強い催眠作用もあるので睡眠薬として使用されることもあります。
×d 昇圧剤です。
×e 不整脈に対して使用するだけでなく、局所麻酔薬としても使用します。
今回の設問には含まれていませんが、
痙攣患者に対してはバイトブロックを使う、ということも覚えておきましょう。
では最後の問題に行きます!!
3定期予防接種の対象ではないものはどれか。(公衆衛生)
a.水痘
b.破傷風
c.風疹
d.麻疹
e.ポリオ
解答:a
解説:定期予防接種の対象となる疾患は過去何度も出題されていますが、
似た名前の疾患が多く、案外誤答が目立つ問題でもあります。
こういった暗記する他ない設問に関しては語呂合わせに頼るのも一つの手でしょう。
定期予防接種の語呂合わせ
日本の富士は百マンポケイ
『日本の』…日本脳炎
『富』…風疹
『士』…ジフテリア
『は』…破傷風
『百』…百日咳
『マン』…麻疹
『ポ』…ポリオ
『ケ』…結核(BCG)
『イ』…インフルエンザ
『マン』の麻疹がやや強引ですが、そこはご愛嬌ということでお願いしますm(_ _)m
では各設問を吟味していきましょう。
×a 水痘は任意接種です。
○b 2012年8月以降に誕生した子どもに関しては
従来のDPTワクチン(ジフテリア、百日咳、破傷風)ではなく、
DPT-IPVワクチン(上記3疾患にポリオを加えたもの)を接種することとなりました。
○c、d、e 上記の通り。 覚えるしかありません。
いかがでしたでしょうか?
国試だけでなく、CBTや卒業試験でも頻繁に
問われる重要事項を今後も掲載・解説していきます!
早期から対策することで、余裕を持って進級し、そして国試合格を手に入れましょう!!
執筆 ドクター個別指導スクール 講師 松本 健一(医師)
監修 東京メディカルスクール 代表 岡田 優一郎
*内容に関しては、免責事項となります。各自成書でご確認ください。
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