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2016年6月21日火曜日
医学生の進級・留年・医師国家試験が不安・・・医学生現役生の予備校でしっかりと対策
東京メディカルスクール 代表の岡田です。
医学生の進級・CBT・国家試験対策を行う
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今回の問題は
3題
とも医学生、歯学生、薬学生
や医系学生のすべての
定期試験や卒業試験、国家試験に出題されます!
なので医系の学生は3題きっちり押さえましょう!
ではみていきましょう!
松本先生よろしくお願いいたします!!
ドクター個別スクール
講師の松本健一(医師)です!
試験対策をするとき皆さんはどうしていますか?
多くの方は、先輩から過去問や試験対策プリントなどを
もらってそれで勉強しているのではないでしょうか?
国試に関しても基本的には過去問を繰り返し解くことが有効な対策になりますが、
一つ気を付けてほしいのは、あまりに古い過去問は使用しないということです。
目安としては3年以内のものを使うことをおすすめします。
特に公衆衛生学と救命救急学は頻繁にガイドラインや法律が改訂されるので、
最低でもこの2科目に関しては最新のものを自購入した方が良いでしょう。
このメルマガでも最近変化した事柄(法律、ガイドライン、診断基準など)は
積極的に採りあげていき、
最新の情報を随時提供しますので期待していて下さいね!
それでは問題を見ていきましょう。
1. 学習と記憶に関連の深い部位を2つ選びなさい。(脳科学)
a.大脳皮質
b.海馬
c.視床下部
d.松果体
e.脳幹網様体
解答:a、b
解説:脳の各部位の機能を正確に理解しているかが問われます。
本問は学習や記憶に関連する部位を選べばいいだけですが、
脳の主要部位の機能や役割は
自分で一度ノートに整理してまとめておくといいでしょう。
では各選択肢を吟味していきます。
○a、b 記憶には海馬と大脳皮質(特に大脳皮質側頭葉)が重要です。
×c 視床下部は自律神経系の最高中枢です。
×d 松果体はメラトニンを分泌し、このメラトニンが光刺激に対して反応することで
体内時計を調節すると
考えられています。これもしばしば問われる内容です。
×e 脳幹網様体は筋の緊張や収縮を取りまとめたり、
あるいは大脳に作用して意識を保ったりする
役割を持っています。
では次の問題に行きましょう。
2. 鉄欠乏性貧血に特徴的でない所見はどれか(血液内科)
a.異食症
b.嚥下障害
c.口角炎
d.さじ状爪
e.知覚障害
解答:e
解説:鉄欠乏性貧血では貧血症状の他にもいくつか特徴的な所見が現れ、過去何度も、
手を変え品を変え出題されています。一つ一つしっかり押さえていきましょう。
では各選択肢を吟味していきます。
○a 鉄欠乏性貧血の症状が進むと、泥や土、あるいは氷などを食べたり、
スプーンなど鉄製の物をなめたりなど行動に変容をきたします。
ただしこれらの異常行動は、一般に鉄欠乏性貧血の症状の改善と共に消失します。
○b、c 舌炎・口角炎・嚥下障害(いわゆるPlummer-Vinson症候群)をきたします。
また舌乳頭の委縮による舌の赤色化と平坦化が見られ、画像問題として出題されることもしばしばです。
○d 爪自体が菲薄化し、スプーンのようにそり返ります。
×e 知覚障害が出現するのは悪性貧血で、鉄欠乏性貧血ではありません。
血液内科からの出題は白血球系疾患・赤血球系疾患・出血性疾患の3つに大別され、
白血球系疾患としては白血病、赤血球系疾患としては貧血、
そして出血性疾患としては血小板減少性紫斑病が
特に良く出題されます。それぞれの疾患ごとに病気を整理して効率よく学習してくださいね!
では最後の問題に行きます!!
3発熱、頭痛、及び嘔吐がみられる小児でまず鑑別するのはどれか。(小児科)
a.ウィルス性発疹症
b.アレルギー性鼻炎
c.肺炎
d.乳児下痢症
e.髄膜炎
解答:e
解説:発熱は小児の外来において最も良く経験する主訴の一つです。そして疾患を鑑別する際に重要なのは、
「重篤度の高い疾患から疑い、それを除外していく」、ということです。
これは何も小児科に限ったことではなく、臨床全般に通じることなので忘れないようにしましょう。
「発熱(38.5℃以上の高熱)・頭痛・嘔吐」は髄膜炎を考える上でのキーワード
であり、過去にも多く出題されています。
では各設問を吟味していきましょう。
×a 発熱の鑑別疾患ではありますが、「まず」鑑別すべきものではありません。
×b そもそもほとんど発熱しません。
×c 肺炎でも「発熱・頭痛・(咳き込んだ後の)嘔吐」がみられ、やや紛らわしい選択肢ですが、
これもやはり「まず」鑑別すべき疾患とまでは言えません。
×d 発熱・嘔吐を生じることは多いですが、これも余程放置しない限り重篤になることは少なく、
「まず」鑑別すべき疾患とは言えません。
○e 髄膜炎は早急に処置をしないと後遺症が残ったり、
生命をも脅かしたりする事態になるのでまさに
「まず」真っ先に鑑別すべき疾患と言えます。
いかがでしたでしょうか?
国試だけでなく、CBTや卒業試験でも頻繁に問われる重要事項を
今後も掲載・解説していきます!
早期から対策することで、余裕を持って進級し、そして国試合格を手に入れましょう!!
執筆 ドクター個別指導スクール 講師 松本 健一(医師)
監修 東京メディカルスクール 代表 岡田 優一郎
*内容に関しては、免責事項となります。各自成書でご確認ください。
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