2016年7月8日金曜日

妖怪 それは常に人の心と存在する


東京メディカルスクール 代表の岡田です。

私は目的地に、少し早めに到着したり、打ち合わせなどが遅れる旨の
連絡があったりすると最寄りの美術館など30分ほど訪れることがあります。

今、両国(東京)にある東京都江戸東京博物館で

「大妖怪展  土偶から妖怪ウォッチまで」

が行われている。妖怪は人の歴史とともに常に存在していた。














重要文化財「土蜘蛛草紙絵巻」 TNM Image Archives



当時の科学力では説明のつかない現象や恐怖、
そして人の一種の恐怖を求める心が妖怪を作り出した。


今回の大妖怪展は4000年の歴史を直感的に
楽しむことが出来る。


世界各地で様々な現象や不思議が目撃され、
様々な伝説となって世界各地に残っている。


これらの中でも妖怪は一種変わった存在でもある。


テレビで人気の妖怪ウォッチをはじめ、日本人は妖怪に
対して一種の恐怖と時に安堵を覚える感情を持っている。


妖怪がしっかりとした形としてとらえられるのは
平安時代になってからで、
妖怪の面白いところは恐怖とともに
一種のユーモアが絵に含まれているところだ。


そのため、人々は鬼や様々な妖怪に対して
恐れという感情だけではなく、身近なものとして捉える
文化が出来たとともに、遺伝子に刻まれている気がする。


また、妖怪は身近なものとして様々なものが「妖怪化」する。












重要文化財 伝土佐光信 「百鬼夜行絵巻」 京都真珠庵蔵


たとえば今博物館の展示でも楽器や食器が
妖怪として描かれている絵画を楽しむことが出来る。



今、展覧会が面白い。


本展示では最後に妖怪ウォッチとのコラボレーションが行われている。



一昔前の展示は絵画展にしても「分かる人」だけが楽しめる場で
あったし、敷居の高さもあったように感じられる。


しかし、近年では



「展覧会を日本国民全体で楽しもう」



こんなメッセージ性を感じる。

日本人はフランス料理にしてもイタリア料理にしても
日本流にアレンジし、素晴らしい料理を作り出してきた。


様々な絵画の美術展や、特定のテーマに沿った美術展や
博物展など日本独自のアレンジで、たとえそれが日本の
絵画ではなくても、独自のテーマで日本流の見せ方を行って
日本人・外国人ともに楽しめる展覧会を今後も見せてほしいと思う。

本展示では外国人も訪れていた。


日本の妖怪という文化を楽しく世界にも発信してもらいたい。


<大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで>

東京都江戸東京博物館
〒130-0015 東京都墨田区横綱1-4-1
http://yo-kai2016.com/




執筆:東京メディカルスクール
代表 岡田優一郎