2023年4月9日日曜日

壊疽性歯髄炎、歯髄壊死、歯髄壊疽の違い 歯科医師国家試験対策の歯内療法学

皆さんこんにちは!

歯学部1年生から6年生、既卒生までの進級、CBT、卒業、

歯科医師国家試験対策のマンツーマン個別指導 東京デンタルスクールの岡田です。


今回は、歯科医師国家試験で間違えやすい、

歯内療法学の問題を解いてみましょう。


<小テスト>

〇×で答えてください

(1)壊疽性歯髄炎は自発痛がみられる(    )

(2)壊疽性歯髄炎は髄室開拡時の腐敗臭がみられる(    )

(3)壊疽性歯髄炎の治療は感染根管治療である(    )

(4)歯髄壊死の治療は感染根管治療である(     )

(5)歯髄壊疽の治療は感染根管治療である(    )


では、さっそく答えと解説にいきましょう。


(1と2)両方とも(正答) 

(正文)壊疽性歯髄炎は自発痛と髄室開拡時の腐敗臭がみられる。

(3) ×(正答 麻酔抜髄)

(正文) 壊疽性歯髄炎の治療は麻酔抜髄である。


<解説>

歯髄炎は、冷水痛がみられる急性単純歯髄炎(一部性)や、

温水痛や自発痛がみられる急性化膿性歯髄炎などが頻出病名です。


壊疽性歯髄炎は、化膿性歯髄炎のように自発痛がみられ

治療は、同じく麻酔抜髄です。

のちに紹介する歯髄壊死や壊疽と注意が必要です。


(4と5) 両方とも(正答)

(正文)歯髄壊死、歯髄壊疽ともに治療は感染根管治療である。


歯髄壊死と歯髄壊疽の違いは「感染」です。

歯髄壊死腐敗菌が感染することにより歯髄壊疽になります。

治療は、ともに感染根管治療ですので注意ください。


<本日のまとめ>

       治療法

壊疽性歯髄炎 麻酔抜髄。自発痛あり。

歯髄壊死   感染根管治療。  

歯髄壊疽   感染根管治療。腐敗菌の感染。


基本に忠実に進めていくことが合格への道です。

しっかり毎日学習を進めて言ってください。

執筆/岡田優一郎 博士(歯学)、歯科医師

全国に対応。マンツーマンの個別指導で歯学部1年~6年生、国浪人生
の定期テスト対策を行うパイオニア。東京デンタルスクール

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