皆さんこんにちは!
歯学部1年生から6年生、既卒生までの進級、CBT、卒業、
歯科医師国家試験対策のマンツーマン個別指導 東京デンタルスクールの岡田です。
今回は、歯科医師国家試験で間違えやすい、
歯内療法学の問題を解いてみましょう。
<小テスト>
〇×で答えてください
(1)壊疽性歯髄炎は自発痛がみられる( )
(2)壊疽性歯髄炎は髄室開拡時の腐敗臭がみられる( )
(3)壊疽性歯髄炎の治療は感染根管治療である( )
(4)歯髄壊死の治療は感染根管治療である( )
(5)歯髄壊疽の治療は感染根管治療である( )
では、さっそく答えと解説にいきましょう。
(1と2)両方とも〇(正答)
(正文)壊疽性歯髄炎は自発痛と髄室開拡時の腐敗臭がみられる。
(3) ×(正答 麻酔抜髄)
(正文) 壊疽性歯髄炎の治療は麻酔抜髄である。
<解説>
歯髄炎は、冷水痛がみられる急性単純歯髄炎(一部性)や、
温水痛や自発痛がみられる急性化膿性歯髄炎などが頻出病名です。
壊疽性歯髄炎は、化膿性歯髄炎のように自発痛がみられ、
治療は、同じく麻酔抜髄です。
のちに紹介する歯髄壊死や壊疽と注意が必要です。
(4と5) 両方とも〇(正答)
(正文)歯髄壊死、歯髄壊疽ともに治療は感染根管治療である。
歯髄壊死と歯髄壊疽の違いは「感染」です。
歯髄壊死に腐敗菌が感染することにより歯髄壊疽になります。
治療は、ともに感染根管治療ですので注意ください。
<本日のまとめ>
治療法
壊疽性歯髄炎 麻酔抜髄。自発痛あり。
歯髄壊死 感染根管治療。
歯髄壊疽 感染根管治療。腐敗菌の感染。
基本に忠実に進めていくことが合格への道です。
しっかり毎日学習を進めて言ってください。
執筆/岡田優一郎 博士(歯学)、歯科医師