鋳造欠陥・白血病 歯科医師国家試験対策のブログ
歯学部1年~6年生の現役生の定期試験や,CBT,
歯科医師国家試験対策を行うマンツーマン個別指導
東京デンタルスクール 塾長の岡田です。
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今回は東京デンタルスクールの無料メールマガジンで
配信しているメールマガジンを執筆している教務主任 岩脇先生
(東京歯科大学卒業 血脇賞 受賞)にお願いいたしましょう^^
こんにちは。東京デンタルスクール 教務主任の岩脇です。
もうすぐ新年度。かっこ良くスタートダッシュを決めましょう!!
定期試験・CBT・歯科医師国家試験対策無料メールマガジンの第18回目!!
定期試験・CBT・歯科医師国家試験対策無料メールマガジンの第18回目!!
「この問題がわからない…」
そのような際には、学生どうしで気軽に投稿できる無料質問掲示板をお気軽にご利用ください。
http://www.21style.jp/bbs/dentalsc/
さっそく始めましょう!
1.退行性病変はどれか。すべて選べ。(病理学)
a変 性
b肥 大
c壊 死
d萎 縮
e過形成
解答:a,c,d
解説:病理学から、定義に関する出題です。
病理学の各々の言葉の定義は定期試験・進級試験・国家試験で頻出です。
退行性病変に当てはまるのは?「変性」、「萎縮」、「壊死」の3つですね。
変性:代謝障害により、本来生理的に存在しないもの、
退行性病変に当てはまるのは?「変性」、「萎縮」、「壊死」の3つですね。
変性:代謝障害により、本来生理的に存在しないもの、
存在していても異常な量、異常な部位に存在すること。
例)アミロイドーシス
萎縮:細胞の容積・数の減少により、器官・組織が小さくなること。
例)成長に伴うリンパ組織の萎縮
壊死:局所における病的な細胞死。
では、「肥大」「過形成」は?これらは、「進行性病変」にあたります。
肥大:細胞の数はそのままに、細胞の容積が大きくなること。
過形成:細胞の容積はそのままに、細胞数が増えること。
病理学というと、病理組織像に目が行きがちですが、
壊死:局所における病的な細胞死。
では、「肥大」「過形成」は?これらは、「進行性病変」にあたります。
肥大:細胞の数はそのままに、細胞の容積が大きくなること。
過形成:細胞の容積はそのままに、細胞数が増えること。
病理学というと、病理組織像に目が行きがちですが、
コトバの定義も意外と重要です。ここで知識を身につけましょう!!
次いきましょう!!
次いきましょう!!
2.以下にある鋳造欠陥の文を示す。この原因はどれか。1つ選べ。(理工)
「鋳造体の細い部分や薄い部分が完全に鋳込まれなかったもの」
a.鋳型への衝撃
b.鋳型の急加熱
c.低い鋳型温度
d.埋没材中の気泡
e.過剰なスプルーの植立
解答:c
解説:理工から鋳造欠陥についての出題です。
この分野は定期試験・国家試験にかかわらず出題者が大好きな分野です。
クラウン・ブリッジでも出題できるテーマでもあるので、しっかりと押さえましょう!
今回の文は何を示しているのか?この文は、「なめられ」を指します。
なめられの原因として、以下のものがあります。
クラウン・ブリッジでも出題できるテーマでもあるので、しっかりと押さえましょう!
今回の文は何を示しているのか?この文は、「なめられ」を指します。
なめられの原因として、以下のものがあります。
・低い鋳型温度
・金属の加熱不足
・鋳造圧の不足
・通気性の不足
つまり、「細い部分に到達する前に金属が固まってしまった状態」がなめられということです。
ちなみに、
鋳型の衝撃、急加熱:バリの原因
金属のオーバーヒート、鋳型の過加熱:鋳肌荒れの原因
埋没材中の気泡:鋳造物の突起の原因
過剰なスプルーの植立:湯境いの原因
となります。
鋳造欠陥はその種類、原因、対処法をセットで覚えるようにしましょう!その際に、絵を書くのは非常に有効ですよ!
3.急性骨髄性白血病で正しいのはどれか。すべて選べ。(口腔外科)
a 貧血が重要な徴候となる。
b 歯肉出血を認めることがある。
c Auer小体はアズール顆粒からなる。
d 腫瘍細胞の内側に白血病裂孔がみられる。
e 遺伝子の相互転座がしばしば観察される。
解答:a,b,c
解説:口腔外科より、急性骨髄性白血病の特徴についての出題です。
血液疾患における進級試験・卒業試験、
国家試験などの重要事項です。ここで正しく理解しましょう。
急性骨髄性白血病は、「未分化な骨髄系腫瘍細胞の増殖により、
国家試験などの重要事項です。ここで正しく理解しましょう。
急性骨髄性白血病は、「未分化な骨髄系腫瘍細胞の増殖により、
正常な造血が障害される」ものです。
したがって、赤血球、血小板が不足をきたします。そのため、
・貧血
・めまい
・易疲労性
・どうき・息切れ(赤血球の不足)
・歯肉出血などの易出血性(血小板の不足)が起こります。
さて、「白血病裂孔」とは何だったでしょう?簡単に言うと、
「未分化な骨髄系腫瘍細胞の増殖と、分化が完了した好中球が残った結果、
白血球分画において
分化が中間の細胞の数が極端に減ること」です。
細胞の中にみられる構造体ではないことに注意が必要です。
細胞中にみられるのはAuer小体であり、これはアズール
分化が中間の細胞の数が極端に減ること」です。
細胞の中にみられる構造体ではないことに注意が必要です。
細胞中にみられるのはAuer小体であり、これはアズール
顆粒が集まって針状を呈したものです。
「白血病・染色体の相互転座」で思い浮かべて欲しいのは、
「白血病・染色体の相互転座」で思い浮かべて欲しいのは、
「Philadelphia染色体(9と22の相互転座)」です。
これは慢性骨髄性白血病の特徴です。
急性骨髄性白血病は試験頻出です。しっかりとイメージを掴み、
これは慢性骨髄性白血病の特徴です。
急性骨髄性白血病は試験頻出です。しっかりとイメージを掴み、
対策を深めておきましょう!
ラスト!
ラスト!
4.左心不全の症状はどれか。1つ選べ。(麻酔)
a.肝肥大
b肺水腫
c.末梢の浮腫
d.下大静脈の怒張
e上大静脈圧上昇.
解答:b
解説:麻酔学について、心不全に関する問題です。
心不全には「右心不全」と「左心不全」があります。
この部分は丸暗記に頼っている人も多いのではないでしょうか?
~正しい心不全の考え方~
右心不全→「血液を肺に送り出せないので、血液が全身に貯まる」
よって、症状として
・全身の浮腫
・肝肥大
・静脈の怒張・静脈圧の上昇
などが起こります。
左心不全→「血液を全身に送り出せないので、血液が肺に貯まる」
よって、起こる症状としては、
・肺水腫
・起坐呼吸
・呼吸困難
・チアノーゼ
要するに、呼吸器系の症状が現れるわけですね。
心不全は、イメージをしっかり押さえておきましょう。
~東京デンタルスクール 塾長 岡田のCOFFE BREAK~
今回も無料メールマガジンでお届けしている内容をご紹介してきました。
教務主任の岩脇先生の内容で良問のお届けでした。
白血病は赤血球、白血球、血小板すべてに
影響が出ますので
赤血球→貧血
白血球→感染→発熱
血小板→出血
今回は問題の中でAuer小体が紹介されていました。
Auer小体は白血病の細胞内にみられるもので針状の構造をしています。
これは説明にあるように骨髄系の細胞が持つアズール顆粒が融合したものです。
アズール顆粒は一次顆粒とも呼ばれていて、
数々の加水分解酵素を持っています^^
いかがでしたでしょうか?
東京デンタルスクールでは、大学1年~
国浪生までの定期試験・CBT・国家試験対策を家庭教師・
個別指導の両方のかたちで行っています。
ぜひお気軽にお問い合わせ・ご相談ください。
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また、ホームページ内の資料フォームからもお問い合わせいただけます。
[ご注意]
内容に関しては、免責事項となります。
各自成書でご確認ください。
執筆:東京デンタルスクール 教務主任
岩脇 清一
東京歯科大学卒業、血脇賞(優秀賞)受賞
監修:東京デンタルスクール 塾長
岡田 優一郎
日本大学松戸歯学部卒業・学部長賞受賞
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