2016年6月10日金曜日

ルノワール展 印象派


ルノワール展 

オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵


2016年4/17~8/22まで国立新美術館で
ルノワール展が行われている。


わずか開催開始後わずか1か月ほどだが


来場者数は

20万人

を超えた。


ルノワールは代表的な印象派の画家である。


今回の展示ではルノワールの最高傑作と称される
ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会


が日本の美術館で初めて公開されている。

















このムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会は西洋美術の
代表的作品であり、各種書籍では必ずと言っていいほど紹介されている。


美術館の楽しみ方は
人それぞれである。


・作品の時代背景を楽しむ。
・(ルネサンス期の時代の絵画に多いが、)
 絵画に隠された意図や謎を楽しむ。
・直感で楽しむ。
・美術館の雰囲気を楽しむ。


美術館の楽しみ方がわからないと
硬くならなくても大丈夫だと私は考えている。


美術館のエネルギーを感じるだけでもいいし、
時には待ち合わせの時間などに訪れてもよい。


美術館は通常歩きながら見る程度の鑑賞時間では
30分~1時間ほどで楽しめる(混雑期を除く)


今回、ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会が
日本初の美術館での公開ということもあり、
非常に注目を浴びている。


ムーラン・ド・ラ・ギャレットはパリ北部の風車(ムーラン)
のもとに1855年にオープンしたダンスホールである。


この作品では様々な人々がその場を
楽しんでいる様子が伝わってくる。


サイズ感もあり、
大作としての迫力がある。


今回の展示では「浴女たち」も注目である。


ルノワールは人物画を愛したことで知られるが、
その後、風景画も描き始めている。



人物画を描く中でも「裸体」は大きな一つのテーマであった。



「浴女たち」はルノワール
の晩年の力作である。



また、「田舎のダンス」も

45年ぶりの来日である。



また、「ピアノを弾く少女たち」では
演奏前・中の一瞬をとらえている様子が伝わってくる。


今回の展示では
「陽のなかの裸婦」も展示されている。


この作品は当時、緑や紫の色彩が一種の死体
のようと称されることもあり、物議をかもした作品でもあるが、
近年は評価が見直されている。


今回の展示では、日本初公開の作品だけでなく、45年ぶりの
日本公開の作品、そして、様々な有名な作品が展示されている。


印象派の絵画は何も考えず
一瞬の感性で楽しむことが出来る。


今回の日本の機会を逃すとおそらく、
一生のうち日本で見ることが出来ない作品が多数展示されている。


ぜひ機会があれば一度訪れてみていただきたい。


<アクセス>

オルセー美術館・オランジュリー美術館所蔵 
ルノワール展

国立新美術館 企画展示室
〒106-8558 東京都港区六本木7-22-2
東京メトロ千代田線「乃木坂」駅直通




執筆:東京メディカルスクール 
代表 岡田優一郎