2017年11月23日木曜日

NK細胞 ナチュラルキラー細胞 歯科医師国家試験対策


歯科学生1年~6年生、国試浪人生の
マンツーマン個別指導スクール
東京デンタルスクール 塾長 岡田です。

当スクールでは関東4教室(恵比寿、秋葉原、綾瀬
で歯科学生の進級、CBT、国家試験対策を行っています。

関東全歯科学生の指導を基に執筆した
全科目が1冊になりました歯科ナビはアマゾンベストセラーを
頂き、全国の先生、学生様にご活用いただいております。

今回は、皆様が苦手とすることの多い免疫学の
中のNK細胞(ナチュラルキラー細胞)をミニ講義!!


文章の最後にはNK細胞の国家試験の要点集を
掲載しています!!ご活用ください!!


歯科医師国家試験では
NK細胞について正しいものはどれか?

という問いで「抑制性レセプターを有する」が解答。

受験生は「???」となったことも多いようです。

この辺りも含めて少し紹介していきますね^^


NK細胞は有名なT細胞、B細胞より少し
大きいリンパ系の細胞です。

このNK細胞の特徴は、抗原特異的に
細胞障害性を示すことです。

この抗原非特異的ということがテストで頻出です。

T細胞やB細胞などは抗原に対して特異的で
獲得免疫と呼ばれます。
そして、反応まで少し時間がかかります。

対して、NK細胞は抗原特異的ではありませんので、
すぐに応答できることから自然免疫でも重要です。

簡単なテストでは「自然免疫は?」「NK細胞」と出題されます。

しかし、ここで疑問だったのは抗原特異的でないのに
どのように認識しているのか?ということでした。

NK細胞は抗原に対して特異的なので細胞や
組織を傷害する可能性があり、これを回避するために
「抑制性レセプター」が存在しています。

この「NK細胞は抑制性レセプターを有する」
ということが歯科医師国家試験に出題されました。

NK細胞の抑制性レセプターは正常細胞のMHCクラスⅠ
を認識すると負(マイナス)のシグナルが伝達され、
正常細胞を破壊しません。

しかし、腫瘍細胞やウイルス感染細胞はMHC分子の
発現が低下しています!

すると、NK細胞は標的の細胞のアポトーシスを誘導するのです!!



<本日の歯科学生の学習のまとめ>

1.NK細胞は自然免疫に関与しています

2.NK細胞は腫瘍細胞や
ウイルス感染細胞をアポトーシスさせます。

3.NK細胞は抑制性レセプターを有する。

4.NK細胞は抗原特異的な認識機構である!


東京デンタルスクール
代表 岡田優一郎 歯科医師

日本大学松戸歯学部卒業 学部長賞
日本アンチエイジング歯科学会 理事
一般社団法人 医歯薬獣医総合教育機構 理事長


東京デンタルスクール
http://www.dentist-school.com/