2019年2月23日土曜日

血液脳関門 通過する物質 112回歯科医師国家試験


歯学部1年~6年生、国試浪人生
マンツーマン個別指導スクール 
東京デンタルスクール 代表の岡田です。

今回は112回歯科医師国家試験より
血液脳関門に関する問題をご紹介していきましょう!

112回歯科医師国家試験 問題

112A-39 
血液脳関門を通過するのはどれか。1つ選べ。
a アセチルコリン
b ドパミン塩酸塩
c プロポフォール
d ノルアドレナリン
e ネオスチグミンメチル硫酸塩



正答予想 c

血液脳関門に関する問題が出題されました。
血液脳関門を通過する薬物に関してはCBTなど
低学年からも授業されていますが、今回は
学生の皆様は覚えていた薬物と違う!?
戸惑ってしまった学生も多かったようです。

脳はいうまでもなく重要で様々な物質や
微生物学などに感染すれば様々な悪影響を
うみ、時に死に至る可能性があることは想像がつくと思います。

例えば、血管の中などに色素を注入しても
ほとんど脳実質には色素が入り込まないことが知られています。

このような血液脳関門は星状膠細胞(アストログリア)
が脳のバリケードの役割をしているためと考えられています。

しかし、すべての薬が通過できるわけでなく、
血液脳関門を通過できる薬物の代表として試験では

3級アミン アトロピン
脂溶性の薬
エタノール(アルコール)

が頻出です。例えばお酒(エタノール)を飲んで
気分が良くなったり眠くなったりすることをイメージすると
分かりやすいと思います。

今回の問題ではテスト頻出の上記3つの中では
なく、脂溶性薬物としてのプロポフォールが出題されています(正答予想)

そのため、学生様の中には「覚えてない。だめだ、確率論!」
と飛びついてしまった方も多くお聞きしました。

もし、覚えていない場合もお酒やエタノールのイメージ。
静脈内鎮静法で用いるプロポフォールを想像に至れば正答が可能でした。

歯科医師国家試験も難関化が進み、特に112回歯科医師国家試験
では新規問題や今までの国家試験の完全暗記だけでは難しい部分も多くみられました。

このように解剖学や生理学など暗記に加えて、その組織や薬物が
もつイメージも含めてしっかりと低学年の頃より暗記することが重要です。

頑張っていきましょう!!

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