2019年11月17日日曜日

生化学 人体とミネラル 


歯学部1年生~6年生、国試浪人生の
進級、CBT、歯科医師国家試験
のマンツーマン個別指導 東京デンタルスクール 代表の岡田です。

今回のミニ講義のテーマは人体とミネラルです。
人体にはエネルギー源となる炭水化物(糖)、タンパク、脂質
はもちろん、これら以外にもミネラル、ビタミンも重要です。
今回はこれらの人体の構成に関与するミネラルを紹介していきます。

(今回のミニテスト)
下記の問いに対して〇または×で答えてください。
1.生体に最も多く含まれるミネラルはカルシウムである。
2.カルシウムは血液凝固に関与する。
3.カルシウムは神経組織のシナプス伝達、筋収縮に関与する。
4.リンは硬組織の構成に関与する。
5.マグネシウムの60%は骨に存在している。
6.細胞膜とリンは関係する。
7.ナトリウム、カリウムは酸塩基平衡に関与する。
8.ヨウ素は甲状腺に蓄積している。
9.硫黄は口臭と関係する。
10.鉄はヘモグロビンやラクトフェリンに関与する。
11.亜鉛は味覚の機能に関与する。
12.フッ素はアパタイト結晶を向上させる。

今回のテーマは人体とミネラルです。
ミネラルというと目に見えないレベルの微量元素というイメージも強い
という学生様もいらっしゃいますが、Ca(カルシウム)は骨の
構成要素で生体に最も多く含まれます。
また、マグネシウムの60パーセントは骨に存在しています。

また、カルシウムは血液凝固に関与し、神経のシナプス伝達
そして、筋肉の収縮時には筋小胞体よりカルシウムイオンが放出され、
トロポニンCに結合し、その結果アクチンとミオシンが引き寄せられ収縮します。

また、硬組織にはリン酸カルシウム、炭酸カルシウムなどが
存在し、Pはリン酸カルシウムの硬組織の構成要素であり、
細胞膜のリン脂質の成分でもあります。

ミネラルといえばNa、Kは有名で、血液中にはNaイオンやClイオン、
Kイオンが存在し、特にカリウムは細胞内に多く存在します。

ヨウ素Iは、甲状腺組織に蓄積し、放射線の被爆時などは
ヨウ素Iの服用をめぐって議論が交わされることがあります。

また、歯科領域と関係するものでは、口臭の原因となる
硫黄を含む、メチオニン、システインが重要です。

また、Fe鉄イオンはヘモグロビンの構成要素で、
唾液中などに含まれるラクトフェリンは細菌から鉄を奪う
ことによって抗菌効果を発揮します。

味覚障害と関係するミネラルにはZn亜鉛があり、
亜鉛不足による味覚障害は有名です。また、通常、
歯のエナメル質のハイドロキシアパタイトは、
フッ化物の接種によりフルオロアパタイトとなり、
結晶が向上し、耐酸性が向上します。

これらのように人体を構成するミネラルは人体の
様々な働きを有し、また不足することにより様々な
症状や疾病を引き起こします。


ミニテストの正答は全て「〇」でした!!


正文集として活用頂き、生化学分野での
ミネラルをしっかり学習しておきましょう!

執筆/東京デンタルスクール 代表 岡田優一郎
日本大学松戸歯学部卒業 学部長賞受賞
帝京大学非常勤講師
International College of Dentists Fellow


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