2020年3月3日火曜日

新型コロナウイルスCOVID-19の現状と収束予想

今回の新型コロナウイルスの
日本、そして、世界での様々な状況
をみていると、情報化社会にして
なお、大衆心理による様々な行動が
みられ、ある意味で大きな歴史の一面を
見ているようでもあります。

中国武漢から始まった新型コロナウイルス
COVID-19は当初、致死率が10%近いSARS、
致死率が40%近いMERSと同様の
コロナウイルスということもあり、
致死率など不明な点が多く、食肉市場の
数人の感染が疑われ、ヘビ、センザンコウ、
コウモリなど様々な野生動物や、人工的
なウイルスなど様々な憶測が流れました。

感染は国境を越え、世界規模での
感染となり、その驚異的な感染速度に
また、世界は様々な反応がみられ、
経済への影響も大きな影響が出ています。

一方で感染者の増大に伴い、日々
致死率含め様々な報告、論文、
中国CCDなどの膨大なデータも出てきました。

世界的なデータでは低年齢の致死率は
低く、年齢により致死率が異なり、
健康な若者などの致死率は
1%未満や前後、高齢者やハイリスク群
では10%前後の数値が出てきました。

また、PCR検査を巡っては
様々な意見が繰り広げられています。

論点は様々ありますが、
PCRを全員に行うという論点では、
ある種の安心感、例えば、家族の
1人が感染した場合に風邪と分かった
時の家族の安心感は想像に難くありません。
一方で、反対の意見としては、
費用面、人員、医学的メリット、
感染リスク、国民のパニックへの危惧
などが挙げられています。

PCR検査では感染の有無が判明しますが、
治療法は、感染症の学会などにより
栄養、休息など他の多くのウイルス疾患
と同様に対症療法が中心となり、
重篤な場合に呼吸管理や様々な
世界中で行われた治療薬の選択
となる可能性があります。

PCR検査の、反対意見の一つとしては病院での
感染リスク、また、その他糖尿病
などの通常の診療との同空間の
感染リスクや人員、物資の問題があります。

どちらにしても、このように
一長一短の意見があり、臨床医、
疫学、感染症専門医、厚生労働省など
立場の優劣で意見を一刀両断をするのでなく、
科学的に検討をすることが大切だと感じます。

また、感染拡大の不安感よりマスク、
エタノール、買い占めなど店舗などで
実際に発生している問題について
流通ルートや供給バランスの検討を
全国的に行う必要があると感じます。

本日時点で世界レベルで感染拡大
が起こり、日本のビザの発行停止
など次々と国レベルの日本に対する
対策も行わている中、感染の
収束への具体的スケジュールを
を少しでも考えていくことも必要です。

収束に関しては、夏頃までに
収束するという見方と、温度、
湿度が高い国でも発生していることから
インフルエンザのように通年を通じて
今後、長期的な感染症となる
可能性も否定できず、考えられています。

現在の新型コロナウイルスの致死率が
当初危惧された、SARSやMERSなどに
対して低いことから、インフルエンザの
ように長期的な可能性も視野に
入れた対策、経済対策も行う可能性
の検討も必要だと感じます。

経済的にはすでに来週から銀行を
経由した中小企業など低金利の
融資補助など対策が行われる予定です。

実態の状況と国民の不安感は時に
異なり、大衆心理は不安感に大きく
左右されます。マスクやエタノールなど
医療機関や家庭に届くようになれば、
生活が普段と違和感ないものに近づき、
また、冷静に医療機関も対応が
可能になってゆくと思います。

今回は客観的視点から新型コロナウイルス
についてお話しして参りました。
医療者としてでなく、国民の一個人
としての一考です。