皆さん、こんにちは東京デンタルスクールの岡田です。
今回は少し難しい(意外と整理できていない学生さんが多い)糖尿病の薬を説明していきます。
糖尿病の薬はさまざまあります。早速見ていきましょう!
糖尿病の薬は各種種類があり、特に歯科学生の皆さんは、腸のグルコースの吸収を穏やかにするαグルコシダーゼ阻害薬。低血糖のリスクに注意が必要な、インスリン分泌に直接的に働くイメージのスルホニル尿素や、グルコースの分泌を抑制するビグアナイド系、インスリンの分泌に関与するインクレチンの一種であるGLP-1受容体作動薬や、インクレチンを阻害するDPP-4阻害薬。尿糖を排泄するSLGT2阻害薬をしっかり覚えておきましょう!
最も重要な学習ポイント!
スルホニル尿素薬はインスリン分泌により特に「低血糖に注意」が必要!
学習の名前に歴史!イメージをつかんでください!
スルホニル尿素薬やビグアナイド系が古い薬で、DPP-4やSLGT2が比較的新しい薬です。
■スルホニル尿素薬←国家試験対策で歴史的にもはじめに覚えるのがこの薬!
(薬の理解)膵臓を刺激してインスリンを分泌させます。イメージ的にはかなり直接的なイメージです。そのため、インスリン分泌により低血糖のリスクがあります!国家試験的に「低血糖のリスクに注意する薬は?と出題された場合にはスルホニル尿素薬」を想起してください。
■ビグアナイド系
(薬の理解)さまざまな作用機序がありますが主なものは、肝臓から放出されるグルコースの分泌を抑制します。加齢による臓器の機能低下や、肝臓や腎臓などの各種臓器の疾患やヨード造影の場合にはこの薬は基本的には中止または変更となります。
■αグルコシダーゼ阻害薬
(薬の理解)腸からのグルコース吸収をおだやかにする。
■GLP-1受容体作動薬
(基礎知識・薬の理解)食べ物が食物を通過するとインクレチンが分泌され、インスリン分泌が促されます。このインクレチンの一つがGLP-1受容体です。この受容体を作動(刺激することで)インスリン分泌が促されます。
■DPP-4阻害薬
(基礎知識)食べ物が小腸を通過するとインクレチンが分泌され、インスリン分泌が促されます。DPP-4の酵素によりこのインクレチンが分解されます。
(薬の理解)
インクレチンを分解を促進するDPP-4を阻害することにより、インスリン分泌の効果が持続しやすくなります。比較的副作用が少ない薬です。
■SGLT2阻害薬
(薬の理解) 尿から糖を排泄するという薬。糖が排泄されるため体重減少がみられます。そのため、筋肉量の少ない高齢者の患者さんなどは注意が必要です。
■その他
・チアゾリジン薬(薬の理解) 肝臓や筋肉などに作用します。
・即効型インスリン分泌薬(薬の理解)名前の通り即効性のあるインスリン分泌薬です。後述のスルホニル尿素薬と似ていますが、こちらの即効性インスリン分泌薬は短時間型です。
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