2016年6月29日水曜日

医師 メールマガジン 医師国家試験対策


東京メディカルスクール 岡田です。
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の進級・CBT・医師国家試験対策のマンツーマン個別指導。


ドクター個別スクール
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講師の松本健一です!!

6年生の皆さんの中にはマッチング試験が始まっている
方もいらっしゃるのではないでしょうか?

マッチング試験は一般に筆記試験、小論文、面接で構成されます。
筆記試験の難易度は大体国試程度なので今の時期だと
かなり難しく感じるかと思います。


ただしマッチング試験は各病院によって特色があり、
どの分野が出やすいかはある程度決まっているものなので
早めに先輩などから情報を収集し、可能であれば
過去問を入手するのが良いでしょう。


もしそれが出来ない状況であるなら、
自分の希望する病院がどの科に力を入れているかを調べ、
その科を中心に学習するのが効率的だと思います
(大学病院や民間の総合病院であれば内科・外科・
基礎系学科を中心に勉強しましょう)。それでは問題を見ていきます!

1. 上肢での血圧測定で正しいものはどれか。(基本診察)
a.マンシェットの幅が広いと血圧は高めに測定される。
b.カフの高さと心臓の高さの差は血圧値に影響しない。
c.カフを膨らませた状態で指2本が入る程度のきつさが良い。
d.カフの中心が上腕動脈にあたるようにマンシェットを巻く。
e.水銀柱降下の適切なスピードは1心拍につき10mmHgである。

解答:d
解説:血圧の測定は基本的な診察技術でOSCEでも出されるものです。
こういった基本的な診察技術に関する出題は近年増加しており、
的確なスキルと知識を学生時代から
実習などを通じて身につけておく必要があります。では各選択肢を吟味していきましょう。

×a マンシェットの幅が狭い程血圧は高く測定されます。
×b カフの位置が高い程血圧は低く、逆にカフの位置が低い程血圧は高く測定されてしまいます。
被験者を座位とし、前腕をテーブルないしは測定台の上に乗せて、心臓の高さ(第4肋間)に安定させます。
×c マンシェットを膨らませる前(つまり加圧する前)の
状態で指が1~2本入る程度のきつさが適切です。
なので、膨らませた状態で指が2本入るようでは緩すぎるということになります。
○d 記述の通りです。カフの中心は上腕動脈にかかるように巻き、
マンシェットの下縁が肘窩の2~3cm体側に
くるようにします。
×e 1心拍につき10mmHgでは大ざっぱな測定しかできません。
毎秒2~3mmHgの割合で減圧するのが正しい手技です。

では次の問題に行きます。

2. 労作性狭心痛で正しいのはどれか。(循環器内科)

a.針で刺すような痛みである。
b.痛みは頸部や肩に放散する。
c.痛みが数秒間持続する。
d.発作は空腹時に起こる。
e.硝酸薬は無効である。

解答:b
解説:狭心症に関する基本的な設問です。
内科の中でも循環器系を苦手とする受験生は多いので今の内にしっかりと
基礎固めをしておいてください。では各選択肢を吟味していきます。

×a 針で刺すような限局的な痛みは非典型的であり、
通常は前胸部の、ある程度の範囲が締め付けられるような
痛みを感じます。ただし、高齢者や糖尿病患者は痛みを訴えなかったり、痛み方が非典型的であったりする場合も
あるので注意が必要です。
○b放散痛を生じます。特に左上腕や左肩、左頸部に放散することが多いです。
×c 持続時間は5~15分程です。ちなみに30分を超えたら心筋梗塞を疑わなければいけません。
×d 食事によって腸管運動が亢進し、心拍出量が増大することで
心負荷が増して、狭心痛が起きることはありますが、
空腹が狭心痛を誘発することはありません。
×e 硝酸薬による静脈拡張で前負荷が軽減し、
狭心症発作は軽減します。
循環器内科からは毎年幅広く出題されるのですが、
中でも虚血性心疾患は出題されなかった年度がないくらい
非常に良く出るので万全の対策をしておいてくださいね!

では最後の問題に行きます!!

3正常妊娠で誤っているのはどれか。(産科)
a.妊娠反応は尿中hCGを検出する検査である。
b.超音波検査では受精4週後に胎嚢が観察できる。
c.血圧は上昇する。
d.空腹時血糖値は低下する。
e.妊娠34週のノンストレステスト(NST)で一過性頻脈を認める。

解答:e
解説:産科において頻出のテーマは、
「正常妊娠」「正常分娩」「流産」「妊娠高血圧症」「常位胎盤早期剥離」
の5つです。産科を不得意とする方はまずこの
5つのテーマから一つ一つ着実に勉強していきましょう。
本問は妊娠における検査法と正常妊娠での母体の変化を問う設問で、
学習が成されていれば容易です。
では各設問を吟味していきます。

○a 記述通りで誤っていません。
○b 胎嚢は妊娠4週から観察されるようになり、
妊娠6週(受精4週後)では100%検出されます。
なので誤りではありません。
×c 正常妊娠において収縮期血圧は妊娠中期に下降傾向となり、
その後妊娠末期ではほぼ正常域になります。
拡張期血圧は末梢抵抗の減少により低くなります。
○d 記述の通りです。
○e 妊娠34週では胎動により一過性頻脈がみられます。
ちなみにNSTというのはストレスのない状態
(お産が始まる前の状態)で胎児の心拍数をモニターし、
胎児の健康状態を把握することを目的としたテストです。
産科の実習で見た方も多いのではないでしょうか。

いかがでしたでしょうか?
国試だけでなく、CBTや卒業試験でも頻繁に
問われる重要事項を今後も掲載・解説していきます!
早期から対策することで、余裕を持って進級し、そして国試合格を手に入れましょう!!

執筆 ドクター個別指導スクール 


スクールお問い合わせ
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講師 松本 健一(医師)
監修 東京メディカルスクール 代表 岡田 優一郎

*内容に関しては、免責事項となります。各自成書でご確認ください。

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