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2016年7月30日土曜日
吉田松陰 人生には先人の言葉が必要である。
東京メディカルスクール 代表の岡田です。
医師、歯科医師、薬剤師、獣医師、弁護士などが在籍する
東京メディカルスクールの講師の先生方は読書家の先生が非常に多い。
私自身も読書が好きで、数年に一度は専門業者に
買い取りをして頂いている。
先日も買い取り出張をお願いしたところ2000冊
以上の書籍があり、数年に一度同じような数の本を読んでいる。
科学、歴史、経済など様々な本を読むが、中でも
好きな一つが人生論や名言集である。
先日、「吉田松陰 修養訓」(到知出版)が発売され、
移動中など時間を見つけて読んでいる。
吉田松陰の本は今までも多数読んでいるが、
実に吉田松陰の言葉は深い。
吉田松陰(よしだしょういん)は
日本の武士で明治維新の思想者、教育者である。
今回の書籍の中で心に響いた言葉がある。
黄霧四塞すと雖も、
上に蒼天なきに非ず。
(こうむしそくすといえども、うえにそうてんなきにあらず)
大訳
周囲の事情で大志が閉ざされてたとしても、
天の助けがないことはない。
という意味である。
同じく「孟子」から引用があり、
「道を得たる者は助け多く、
道を失へる者は助け寡(すくな)し」
の一文がある。正しい仁義の道を行っているものは
自然と助けが多いという意味である。
東京メディカルスクールの社是は
「執念、覚悟、仁」である。
私の人生は小学校、中学校、高校と困難を伴った。
周りから見ればいわゆる「いじめ」だ。
この期間私の人生において良い思い出はなく、
まさに「空(くう)」の時間である。
塾に行っては授業中にホチキスを首に刺され、
とても勉強に集中できる環境ではなかった。
このような状況中で高校への進学は絶望的で
あったが、中学生3年生の頃にこの一種の諦めから一転、
「自分の人生にとらわれず、
周りのサポートをしよう」
このように自然に割り切った感情が沸き上がってきた。
本来ならいわゆる「やり返す」ことが普通なのに
今思ってもこのように周りのことを考えていた自分は不思議である。
捉え方によっては
ただの「間抜け」だろう。
よく周りからは「幸せそう」と呼ばれるが、
私の今までの恋人や私を深く知る人は実態を知っている。
困難に黙って耐えて笑顔を作っているうちに
このような表情になったのである。
心から笑ったことなどもう何十年前だろうか。
中学校を卒業の時に突然、学校長 特別推薦
という枠で推薦を頂けるという話を頂いた。
今でもこの時の衝撃は鮮明に覚えている。
今でも推薦を頂けた理由は本当に分からない。
そして、日本大学第一高等学校へ進学し、
人生は繰り返すといったもので困難は終わらなかった。
日々忍耐と思い、毎日を過ごした。
高校在学中に、私の今の母校である日本大学松戸歯学部へ
入りたいという強い動機が生まれた。
しかし、一般試験では、合格できる可能性は全くなかった。
人生二度目の奇跡が起き、高校でも
学校長特別推薦を頂いて奇跡的に入学を果たすことが出来た。
松戸歯学部に同時に出願した人は多く、私の成績では
合格の可能性は低いことを聞いていたが、
合格したのは不思議にも私だった。
大学では今までの人生をリセットするように勉強に励み、
大学卒業時には学部長賞を頂くことが出来た。
よく生徒様や保護者様に「先生はもともと優秀だから」という言葉を
頂くが、私自身や私のことを知っている人は顔を見合わせて驚く。
2度の特別推薦がなければ歯学部おろか、
大学に行っていない可能性が高かった。
歯学部で必死に勉強をしたのは
いじめという人生に翻弄された悔しさと
ここまでの推薦や恩を少しでも形として
返すための努力である。
相反する二つの感情。
今顧みると、私は今まで自分のためと
思って生きてきたことはほとんどない。
高校では釣り同好会に入っていた。
釣りが好きなのではなく、ゆったりと流れる時間が好きなのである。
今経営者として日々奮起
しているが、元来の性格は大人しく
もし、時代が異なれば、村でいじめられ、
山の中で生き延びて、静かに一人で暮らしているタイプだろう。
しかし、宿命は中学校の頃より
私に自己の高みへ続くレール(道)を不思議にも示してきた。
今、歯学部の卒業や国家試験は難関化を極めている。
しかし、合格は圧倒的な努力によって得られることが出来ると信じている。
結果を伴わない生徒さんも
努力をしていることは間違いない。
しかし、想像を超える努力もある。
東京メディカルスクールには週4回スクールを受講し、
平日でも深夜4時など塾で勉強し、
血のにじむ思いで卒業、歯科医師となった方がいる。
このような努力もある。
私は生徒さんとともに勉強とストレスを共有し、
ストレスで耳が遠くなったり、
ほとんど口を聞けない状態になることもある。
努力は人生で最も重要な要素であると思っている。
そして、運は磁石のように努力に引き寄せられる。
もし、そうでなくても私は常にそう思い続けたい。
そして、一人でも多く生徒さんに
この情熱を伝えていきたい。
私は経営者としての仕事だけでなく、
講師の誰よりも圧倒的な授業をこなしている。
私の授業は口コミで現在1年以上
待ちとなっているが開校以来、
誰一人として講師達の授業は遠く及ばない。
この差は何だろうか。
東京メディカルスクールは講師は時に
50人以上在籍し、私は問合せの対応や、
営業、トップダウンで人事やトラブルなどを全て解決している。
本来経営者は現場に入る時間がない。
それでも、私は時に1日15時間以上の授業をこなす。
講師達の中には授業を教えるという業務でも
6時間ほどで疲れを強調し、根を上げてしまう。
能力ではない。
積み重ねの苦しみの結果だと思っている。
人生は苦しみの連続である。
私自身は性格が大人しく、見た目も優しいため
一般社会でも理不尽な対応や、
おやじ狩り、ストレス発散の対象など何度も経験してきた。
それでも笑顔で生きている。
それで、外見上、幸せそうに見え、
時に瞬間的に訪れる幸せを楽しもうとすれば
穏やかな表情で苦労をしてないと判断され、
幸せは破壊される。
笑顔は、馬鹿にされることもある。
経営者と知っている者は時に
私に「強い」という評価を行う。
しかし、真実を知っているのは自分自身である。
私は人生を振り返ってみるとまさに強くはなかった。
もし、この言葉が本当だったら
今頃、幸せな家庭を築いているだろう。
私自身、人より身体的にも
精神的にも「弱い」のである。
私の人生で出来ることは、
苦しみに耐えることだけだと思っている。
時に瞬間的に光が差し込むことがある。
講師の中には授業など
機会があっても安易な道に逃げてチャンスを逃していると
思うことが多々ある。
人生が正しかったかどうかは自分自身が決めることであるが、
社是「執念、覚悟、仁」を一人でも多く共有したいと思っている。
執筆 東京メディカルスクール
代表 岡田優一郎
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