みなさんこんにちは。歯学部1~6年・既卒生のマンツーマン個別指導予備校
東京デンタルスクール【秋葉原教室・松戸教室・全国オンライン教室】岡田ですです。
今回は、第119回歯科医師国家試験 C53について解説していきたいと思います。
【問題】119C53
慢性化膿性根尖性歯周炎でみられるのはどれか。2つ選べ。
a 咬合痛
b 自発痛
c 冷水痛
d 根尖部圧痛
e 羊皮紙様感
【正解】
a 咬合痛
d 根尖部圧痛
【解説】
慢性化膿性根尖性歯周炎では、根尖部に慢性的な炎症・膿瘍が存在します。
慢性病変なので、急性炎症のような激しい自発痛を呈するとは限りません。
しかし、根尖部の歯根膜や周囲組織には炎症が存在しているため、
咬合によって 根尖部の炎症組織が刺激される
→ 咬合痛が生じる
という流れを考えることができます。
同様に、根尖相当部を圧迫すれば、
根尖部圧痛
を認めることがあります。
したがって、
a 咬合痛
d 根尖部圧痛
が正解となります。
【各選択肢を確認しましょう】
a 咬合痛 → ○
b 自発痛 → ×
慢性化膿性根尖性歯周炎では、一般に強い自発痛は特徴的ではありません。
自発痛が強くなってきた場合には、
急性炎症への移行・急性増悪
を考えます。
国家試験では、
急性=疼痛が強い
慢性=症状が比較的穏やか
という大きな整理を最初に行うと選択肢を絞りやすくなります。もちろん臨床では厳密に分類できなかったり例外もありますが、国試ではまず典型像を押さえましょう。
c 冷水痛 → ×
慢性化膿性根尖性歯周炎では、原因歯の歯髄は通常すでに失活・壊死しています。
したがって、冷刺激の反応は基本的にはみられません。
d 根尖部圧痛 → ○
正解です。
根尖部に炎症病変が存在するため、根尖相当部を圧迫すると圧痛を認めることがあります。
疾患名そのものに、「根尖性」と書かれていることもヒントになります。症状を丸暗記するのではなく、病変が存在する場所を考えて症状を推測することが大切です。
e 羊皮紙様感 → ×
羊皮紙様感は、顎骨内部の病変が増大して皮質骨が菲薄化した場合などに認められる所見です。代表的には、比較的大きくなった顎骨嚢胞性病変などで問題となります。
例えば、歯原性角化嚢胞、エナメル上皮腫、含歯性嚢胞などが頻出です。
骨吸収が相当に大きくならないと羊皮紙洋感はみられないため、「根尖部に病変があるから羊皮紙様感」と単純につなげないように注意しましょう。
「この疾患ではこの症状」
と一対一だけで理解せず丸暗記していると、少し聞き方を変えられただけで迷ってしまいます。大切なのは、
病変がどこにあるのか。
どの組織が障害されているのか。
その検査では、どの組織を刺激しているのか。
東京デンタルスクールでは、基本事項の暗記に加えて
「なぜその答えになるのか」を理解し、次に出てくる未知の問題を解ける力につなげること
を大切にしています。過去問一問から関連知識を広げていく。
これを積み重ねることで、国家試験本番で初めて見る問題にも対応できるようになります。
一問一問を大切に、合格に向けて一緒に頑張っていきましょう。
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