皆さんこんにちは。
歯学部現役生(1〜6年)、既卒生のマンツーマン個別指導塾【秋葉原教室(東京)、松戸教室、オンライン個別指導教室】東京デンタルスクール 岡田です。
今回は、第119回歯科医師国家試験D58について解説していきたいと思います。
119D58
エナメル芽細胞に由来するのはどれか。1つ選べ。
a 歯小皮
b 獲得被膜
c エナメル紡錘
d Sharpey線維
e von Korffの線維
正答:a 歯小皮
では、各選択肢をみていきましょう。
a 歯小皮
今回の正答です。歯小皮は、エナメル質の表面を覆う薄い膜です。エナメル質形成が終了した後、エナメル芽細胞から形成される膜で、一次エナメル小皮などとも呼ばれます。
したがって、
エナメル芽細胞 → エナメル質+歯小皮
という流れを押さえておきましょう。
今回の問題では、ここがそのまま正答になります。
b 獲得被膜
×。獲得被膜は、萌出した歯の表面に形成される膜です。主に唾液由来のタンパク質や糖タンパク質などが歯面に吸着することで形成されます。
したがって、歯の発生時にエナメル芽細胞が作るものではありません。
ここは歯小皮と混同しやすいところです。
歯小皮:歯の形成過程でできる
獲得被膜:萌出後に唾液成分などからできる
としっかり分けておきましょう。
c エナメル紡錘
×。エナメル紡錘は、象牙芽細胞の突起(象牙細管)がエナメル象牙境を越えてエナメル質内に取り込まれたものです。
したがって、由来はエナメル芽細胞ではなく、基本的には象牙芽細胞側と考えます。
d Sharpey線維
×。Sharpey線維は、歯根膜線維のうち、セメント質や固有歯槽骨に埋入している部分です。
歯を歯槽骨に固定する歯周組織に関係する構造ですので、エナメル芽細胞由来ではありません。
e von Korffの線維
von Korffの線維は、象牙質形成初期にみられる太いコラーゲン線維です。
特に外套象牙質の形成と関連して覚えておきたい線維です。
したがって、こちらもエナメル芽細胞由来ではありません。
国試ではここを押さえましょう!
この問題は、それぞれの構造を細かく覚えるというより、
「誰が作ったのか」
で整理すると非常に解きやすくなります。
- 歯小皮 → エナメル芽細胞
- エナメル紡錘 → 象牙芽細胞の突起
- 獲得被膜 → 唾液成分など
- Sharpey線維 → 歯根膜線維
- von Korffの線維 → 象牙質形成に関係するコラーゲン線維
特に、
歯小皮と獲得被膜
はどちらも歯の表面にあるため、混同しないようにしましょう。
形成時から存在する歯小皮、萌出後に形成される獲得被膜
という時間軸で整理すると覚えやすいと思います。
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