みなさんこんにちは。歯学部現役生から既卒生まで、マンツーマン個別指導【秋葉原教室・松戸教室・全国オンライン個別指導から選択】を行っております、東京デンタルスクール 岡田です。
今回は、第119回歯科医師国家試験C85についてミニ講義です。
今回のテーマは、部分床義歯におけるサベイヤーの操作順序です。
この問題は、それぞれの操作の意味を覚えるだけではなく、どの順番で行うのか」を整理しておくことがポイントになります。
119C85 ある装置の写真(画像略:サベイヤー)を別に示す。模型台の傾斜板に研究用模型を装着後、部分床義歯の支台歯を検査することとした。
次に示す5つの操作のうち、3番目に行うのはどれか。1つ選べ。
a 鉤尖位置の記入
b 義歯着脱方向の決定
c サベイラインの記入
d アンダーカット量の測定
e 模型台の傾斜板の位置固定
正答:c サベイラインの記入
問題のポイント
研究用模型を模型台の傾斜板に装着した後、部分床義歯の支台歯を検査します。
選択肢として、
鉤尖位置の記入
義歯着脱方向の決定
サベイラインの記入
アンダーカット量の測定
模型台の傾斜板の位置固定
が示され、このうち3番目に行う操作が問われています。
サベイヤーの操作順序を整理
① 義歯着脱方向の決定
↓
② 模型台の傾斜板の位置固定
等高点(トライポット)記入
↓
③ サベイライン・ブロックアウトラインの記入
↓
④ アンダーカット量の測定
↓
⑤ 鉤尖位置の記入
したがって、今回の選択肢で3番目に行うのは
c サベイラインの記入 です。
なぜこの順番になるか考えてみよう。
まず、アナライジングロッドなどを用いて支台歯や顎堤を観察し、義歯をどの方向から着脱するのかを決定します。これが義歯着脱方向の決定です。
着脱方向が決まったら、その状態が変わらないように模型台の傾斜板を固定します。
学生さんの中にはこの模型の傾斜板の固定と順番を逆に覚えてしまっている学生さんもおられますが、もし、着脱方向が決まらないで固定したら、着脱方向が決まったらまたやり直しになってしまいます。今回の選択肢にはありませんでしたが、そのあと、等高点(トライポット)を記入します。
ここまでが準備です。
次に、決定した着脱方向に対して支台歯の最大豊隆部を示すサベイラインを記入します。
その後、サベイラインより歯頸側に存在するアンダーカットについて、アンダーカットゲージを用いて必要なアンダーカット量を測定します。
そして、そのアンダーカット量を利用できる位置に鉤尖の位置を決定・記入していきます。
サベイヤーでは、アナライジングロッドは着脱方向の決定、カーボンマーカーはサベイラインの描記、アンダーカットゲージはアンダーカット量の測定に用います。
最後に選択肢を確認
a 鉤尖位置の記入
これは最後の段階です。鉤尖は維持に必要なアンダーカット領域に設定しますので、先にアンダーカット量を確認する必要があります。
b 義歯着脱方向の決定
まず最初に行う操作です。義歯着脱方向が決まらなければ、サベイラインもアンダーカットも決まりません。
c サベイラインの記入 ○
着脱方向を決定し、模型台を固定した後に行います。今回の正答です。
d アンダーカット量の測定
サベイラインを記入した後に行います。
e 模型台の傾斜板の位置固定
義歯着脱方向を決定した後、その方向を維持するために固定します。
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