みなさんこんにちは。歯学部現役生から既卒生まで、マンツーマン個別指導を行っております、東京デンタルスクール【秋葉原校、松戸校、全国オンライン個別指導校】 岡田です。
今回は、第119回歯科医師国家試験D32について見ていきたいと思います。
ではまず問題文を読んでみましょう。
「災害時の死後デンタルチャート作成に必要なのはどれか。1つ選べ。」
a メス
b 開口器
c 持針器
d 抜歯鉗子
e 歯周プローブ
答えは……
正解は2番、bの開口器です。
これは災害歯科、特に身元確認についての問題ですね。
大規模災害などでは、ご遺体の身元確認を行うために、歯科所見を採取して死後デンタルチャートを作成します。そして、生前の歯科医院のカルテやエックス線画像などと比較して、個人識別を行います。
なぜ開口器が必要なのでしょうか。
それは、死後硬直をはじめさまざまな要因によって十分に口が十分に開かない・保持できないことがあります。
しかし、デンタルチャートを作成するためには、前歯だけではなく、臼歯部まで口腔内をしっかり確認しなければいけません。そこで使用するのが開口器です。
実際、災害時の身元確認では、生体と異なり口が開かないことが多いため、開口器などを準備することが示されています。では選択肢を見ていきましょう。
a メス。
死後デンタルチャートを作るために、基本的に切開するわけではありません。
むしろ災害時の歯科身元確認では、切開は行わないことが示されています。
b 開口器。
これが正解です。
口が開かない場合に、口腔内、とくに臼歯部まで観察するために使用します。
c 持針器。
持針器は縫合などで使用する器具です。
死後デンタルチャート作成では縫合操作を行うわけではありません。
d 抜歯鉗子。
これも違います。
身元確認では、歯そのものが非常に重要な個人識別情報になります。
ですから、歯を抜くのではなく、存在する歯、欠損歯、修復物、補綴物などをできるだけ正確に記録することが重要です。
e 歯周プローブ。
ここは少し迷うかもしれません。ただし、死後デンタルチャートで中心となるのは、歯の有無、修復物、補綴物、歯の形態などの歯科所見です。
通常の歯周病検査のように、歯周ポケットを測定することが目的ではありません。
身元確認用の口腔内検査器具には、デンタルミラー、ピンセット、探針、歯ブラシ、フロス、そして開口器などが挙げられています。ここで探針と歯周プローブを混同しないようにしてください。
国試ではここを押さえてください。
災害時の身元確認
→ 死後デンタルチャート
→ 口が開かないことがある
→ 開口器
口腔内写真やエックス線画像も非常に重要な資料になります。日本歯科医師会の死後記録様式にも、口腔写真やエックス線写真の記録欄が設けられています。
119D32、正解は、
b 開口器です。
この問題は、器具の名前を丸暗記するというより、
「歯科所見を取るには何が必要か」
をイメージすると簡単ですね。
歯科医師国家試験は20科目以上ありますが、少しずつ学習を重ねて参りましょう。
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