2019年11月30日土曜日

人工歯交換手順 局部床義歯 歯科医師国家試験

歯学部1年~6年生の現役生のマンツーマン個別指導
定期試験、CBT対策、歯学部卒業試験から
歯科医師国家試験対策のマンツーマン個別指導を行う
東京デンタルスクール 代表 岡田です。

東京デンタルスクールは東京駅から2駅のJR秋葉原駅徒歩2分
の教室(ヨドバシカメラ前)や、全国のオンライン授業での
マンツーマン個別指導により週1回3時間の対策から
進級、留年対策、国家試験対策をサポートします。

今回は歯科医師国家試験に出題された人工歯
交換の手順を紹介していきます。

歯科医師国家試験
112-A82 一部改変
75歳の女性。咀嚼困難を主訴として来院した。
検査の結果、上下顎義歯の人工歯の咬耗によるものと
診断し、間接法により人工歯交換を行うこととした。
現在、ろう義歯の段階である。
流し込みレジン重合法により
下記の手順を並び替えよ(一部改変問題)

<下記を並び替えよ>
シリコーンコアの製作
常温重合レジン注入
流ろう
人工歯の固定
レジン分離材の塗布
シリコーンコアの福井
スプルーとベントの植立

・・・

人工歯交換の手順の問題です。

人工歯の材料の種類には陶歯、硬質レジン歯、
レジン歯などがあり、日常的に義歯は使用されるため
硬質レジン歯であっても年月を経て咬耗していきます。

臨床的には数年した使用した義歯はレジンは
吸水する性質や、義歯床の顎堤の吸収もあり
新製されることも多いと思いますが、今回は
人工歯だけ交換したいという希望です。

今回の国家試験の問題では金属床義歯の問題でした。
そのため、人工歯の交換希望だったのかもしれません。

人工歯を交換しますので、新しい人工歯を準備します。
今回は、ろう義歯の状態からの出題です。

まず、ろう義歯の段階で、人工歯の周囲に
スプルーとベントを稙立します。

その次には、その状態を記録するため
シリコーンコアの製作を行い、流ろうを行います。

ろうが流れた後は、人工歯の固定を行います。

模型表面には後に取ることが出来るように
レジン分離材を塗布しておきます。

そして、先ほどのシリコーンコアの復位を行い、
最後に常温重合レジンの注入を行います。

<今回の正答>
常温レジンによる人工歯交換手順
1.スプルーとベントの稙立
2.シリコーンコアの製作
3.流ろう
4.人工歯の固定
5.レジン分離材の塗布
6.シリコーンコアの復位
7.常温重合レジンの転入


難しい問題でしたが近年はこのような問題も
進級や卒業試験、国家試験に出題されています。

しっかりとまずは雰囲気や、大きなイメージを
想像しながら進めていきましょう!

今回は、PD(局部床義歯)の問題を扱ってきました。

東京デンタルスクールでは歯学部1年~6年生、国家試験浪人生
の定期試験、CBT、歯科医師国家試験対策をマンツーマンの
個別指導で週1回3時間にて行っています。

教室での授業の他、精鋭講師陣による講義が
全国オンライン授業で受講いただけます。

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東京デンタルスクール
代表 岡田優一郎
日本大学松戸歯学部卒業 学部長賞受賞
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2019年11月17日日曜日

生化学 人体とミネラル 


歯学部1年生~6年生、国試浪人生の
進級、CBT、歯科医師国家試験
のマンツーマン個別指導 東京デンタルスクール 代表の岡田です。

今回のミニ講義のテーマは人体とミネラルです。
人体にはエネルギー源となる炭水化物(糖)、タンパク、脂質
はもちろん、これら以外にもミネラル、ビタミンも重要です。
今回はこれらの人体の構成に関与するミネラルを紹介していきます。

(今回のミニテスト)
下記の問いに対して〇または×で答えてください。
1.生体に最も多く含まれるミネラルはカルシウムである。
2.カルシウムは血液凝固に関与する。
3.カルシウムは神経組織のシナプス伝達、筋収縮に関与する。
4.リンは硬組織の構成に関与する。
5.マグネシウムの60%は骨に存在している。
6.細胞膜とリンは関係する。
7.ナトリウム、カリウムは酸塩基平衡に関与する。
8.ヨウ素は甲状腺に蓄積している。
9.硫黄は口臭と関係する。
10.鉄はヘモグロビンやラクトフェリンに関与する。
11.亜鉛は味覚の機能に関与する。
12.フッ素はアパタイト結晶を向上させる。

今回のテーマは人体とミネラルです。
ミネラルというと目に見えないレベルの微量元素というイメージも強い
という学生様もいらっしゃいますが、Ca(カルシウム)は骨の
構成要素で生体に最も多く含まれます。
また、マグネシウムの60パーセントは骨に存在しています。

また、カルシウムは血液凝固に関与し、神経のシナプス伝達
そして、筋肉の収縮時には筋小胞体よりカルシウムイオンが放出され、
トロポニンCに結合し、その結果アクチンとミオシンが引き寄せられ収縮します。

また、硬組織にはリン酸カルシウム、炭酸カルシウムなどが
存在し、Pはリン酸カルシウムの硬組織の構成要素であり、
細胞膜のリン脂質の成分でもあります。

ミネラルといえばNa、Kは有名で、血液中にはNaイオンやClイオン、
Kイオンが存在し、特にカリウムは細胞内に多く存在します。

ヨウ素Iは、甲状腺組織に蓄積し、放射線の被爆時などは
ヨウ素Iの服用をめぐって議論が交わされることがあります。

また、歯科領域と関係するものでは、口臭の原因となる
硫黄を含む、メチオニン、システインが重要です。

また、Fe鉄イオンはヘモグロビンの構成要素で、
唾液中などに含まれるラクトフェリンは細菌から鉄を奪う
ことによって抗菌効果を発揮します。

味覚障害と関係するミネラルにはZn亜鉛があり、
亜鉛不足による味覚障害は有名です。また、通常、
歯のエナメル質のハイドロキシアパタイトは、
フッ化物の接種によりフルオロアパタイトとなり、
結晶が向上し、耐酸性が向上します。

これらのように人体を構成するミネラルは人体の
様々な働きを有し、また不足することにより様々な
症状や疾病を引き起こします。


ミニテストの正答は全て「〇」でした!!


正文集として活用頂き、生化学分野での
ミネラルをしっかり学習しておきましょう!

執筆/東京デンタルスクール 代表 岡田優一郎
日本大学松戸歯学部卒業 学部長賞受賞
帝京大学非常勤講師
International College of Dentists Fellow


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2019年11月9日土曜日

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