2017年1月31日火曜日

進級、歯科国試対策

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こんにちは!東京デンタルスクール 
教務主任の岩脇 清一です。 
今年も何卒よろしくお願い致します。
定期試験・CBT・歯科医師国家試験
対策無料メールマガジン第43回目!

当スクールでは、進級、CBT、歯科医師国家試験対策
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今回は、皆さんが後回しにしそうな範囲をあえて扱います。
国家試験対策でこのメルマガを購読している方は余裕をもって解いてください。
(間違えたらこっそり覚えましょう。見直す最後のチャンスです。)

1.細菌の内毒素の特徴はどれか。すべて選べ。(微生物学)
a リポ多糖である。 
b トキソイド化が可能である。
c 外毒素と比較し毒性が強い。
d 補体を活性化する作用を持つ。
e グラム陰性菌の細胞壁に存在する。 

解答:a,,d,e

解説:微生物学から、細菌の内毒素に関する出題です。
内毒素・外毒素の比較に関しては、
卒業試験などで出題されやすい部分です。早い段階で修得しておきましょう。


~外毒素VS内毒素~
・成分 内毒素:リポ多糖(=LPS) 外毒素:タンパク質
・毒性 外毒素の方が強い
・熱抵抗性 内毒素:強い 外毒素:弱い(エンテロトキシンは耐熱性)
・生物活性 内毒素:補体活性化、骨吸収作用、
発熱作用(菌種により、生物活性に違いはない)
        外毒素:神経、腸管、細胞、赤血球、
白血球などに作用(生物活性は異なる)
・トキソイド化 内毒素:不可能 外毒素:可能

内毒素に関しては、他に

宿主の受容体(Toll like受容体)に作用する
グラム陰性菌の細胞壁に存在する
中心活性はリピドAである といったことを押さえておきましょう。


2.全部床義歯に付与される咬合様式で適切なものはどれか。すべて選べ。(全部床)


a グループファンクション
b モノプレーンオクルージョン
c リンガライズドオクルージョン
d フルバランスドオクルージョン
e カスピッドプロテクティッドオクルージョン

解答:b,c,d


解説:総義歯から咬合についての出題です。
この辺は理解が中途半端な学生さんも多々いらっしゃるかと思います。
これを機に押さえましょう。

~咬合の種類~

天然歯、クラウンブリッジ等の咬合様式
・グループファンクションルージョン(非作業側の臼歯離開)
・カスピッドプロテクティッドオクルージョン(犬歯誘導)
(天然歯の理想的な咬合の一つと考えられ、側方運動で作業側犬歯のみ接触)

総義歯に用いられる咬合様式

・フルバランスドオクルージョン(側方運動時にすべての歯が接触)
・リンガライズドオクルージョン(パウンドラインを参考に排列される、舌側咬頭のみ接触)
・モノプレーンオクルージョン(バランシングランプが付与される、無咬頭歯を用いる)

低学年の皆さん!今のうちからしっかりと理解しておきましょう。

次いきましょう。
3.偶発症とその治療薬の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。(麻酔)

a 低血糖発作───────インスリン
b 過換気症候群──────エフェドリン
c 局所麻酔薬中毒─────リドカイン
d メトヘモグロビン血症────メチレンブルー
e アナフィラキシーショック───-アトロピン

解答:d

解説:歯科麻酔から偶発症と使用する
薬剤についての問題です。

近年難易度を増す国家試験。その中でも、
特に麻酔の難易度は急上昇しています。
実際に歯科医師になった際に経験する可能性もありますので、
麻酔を学習した学生さん、ここは必須ですよ!

~主な偶発症とその治療法~
血管迷走神経反射
血圧低下・脈拍数低下(徐脈)、悪心・嘔吐、冷汗、意識消失
治療法:下肢挙上(トレンデンブルグ体位はダメ)、
状況により酸素、アトロピン、エフェドリン投与

アナフィラキシーショック

血圧低下・脈拍数上昇(頻脈)・蕁麻疹・腹痛・下痢・嘔吐
治療法:気道確保・酸素吸入・アドレナリン投与を優先し、必要に応じてステロイド、抗ヒスタミン薬投与

過換気症候群(第10部 3問目も併せて参照のこと。)
呼吸性アルカローシス、低カルシウム血症、腹部膨満感
治療法:ジアゼパム、バックなどによる呼気の再呼吸、息こらえ

低血糖発作

血糖低下により発汗、顔面蒼白、意識レベル低下、けいれん
治療法:ブドウ糖などの投与により、速やかに血糖値を上げる(インスリンは下げてしまうので禁忌)

<局所麻酔薬中毒>

局所麻酔薬の急激な血中濃度上昇。初期では痙攣、多弁など
治療法:気道確保、酸素投与、痙攣が起きていれば
ジアゼパムなどの抗けいれん作用を持つ薬剤を投与

メトヘモグロビン血症
プロピトカインの過量投与による。チアノーゼなど
治療法:メチレンブルーの投与

4問目!これがラストです。

4.延髄に中枢が存在するのはどれか。すべて選べ。(生理学)

a 味 覚
b 呼 吸
c 飲 水
d 唾液分泌 
e 体温調節

解答:a,b,d

解説:生理学より、中枢についての出題です。
生理学ではかなり重要な分野ですが、後回しになりがちな部分ではないでしょうか。
確実に理解しましょう。

~延髄が中枢となるもの~
呼吸、循環(血管運動中枢)、吸綴、咀嚼、嚥下、嘔吐、味覚

~視床下部が中枢となるもの~
体温、摂食中枢・飲水中枢、血糖値、浸透圧、概日リズムの調節

生理学に限らず、基礎教科は早い段階から苦手意識を取り払っておきましょう。

いかがでしたでしょうか?
東京デンタルスクールでは、大学1年~
国浪生までの定期試験・CBT・国家試験対策を家庭教師・個別指導の
両方のかたちで行っています。
ぜひお気軽にお問い合わせ・ご相談ください。

東京デンタルスクール

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執筆
東京デンタルスクール 教務主任
岩脇 清一

監修
東京デンタルスクール 塾長
岡田 優一郎



2017年1月28日土曜日

2017年1月28日 エルフィーミーナ舞踏会4回目 リーガロイヤルホテル東京


医学生、歯学生、薬学生、獣医学生や
様々な医系学生の国家試験対策を行う
東京メディカルスクール 代表の岡田です。



2017年1月28日 











エルフィーミーナ舞踏会 4回目
in リーガロイヤルホテル東京


にて行われ、
東京メディカルスクールでは協賛をさせて頂きました。























100名近くの来場者の中、様々な演奏や
舞踏会、様々な協賛会社様が訪れておりました。



















舞踏会はヨーロッパを中心に
社交場として発展を遂げました。

私自身もスクールのご紹介をさせて頂く機会を頂き、
慣れていないタキシード姿ですが、
有意義に楽しませて頂きました(^-^)


^















私は右下二段目中央右です ^^;  笑











::








<エルフィーミーナ 公式ホームページ>

舞踏会 Elfi Mina 4回目 
協賛 東京メディカルスクール

http://elfi-mina.net/


2017年1月26日木曜日

臨床検査技師 定期試験対策、国家試験対策


こんにちは!東京メディカルスクールです。 

当スクールでは医歯薬学生の他
臨床検査技師を目指す目指す学生様など
全国よりご来校を頂いております。

今回は臨床検査技師国家試験対策の
無料メールマガジンよりご紹介をしていきます。


臨床検査国家試験 購読
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定期試験・臨床検査技師国家
試験対策無料メールマガジン、第12回目です。

第12回目は前回に引き続き、基礎的な知識を応用した問題、
模擬試験や国家試験に出題されるような問題を作成しました。
低学年の皆さんも、トライしてみましょう。
高学年の皆さんは、全問解答できるのではないでしょうか
問題は全部で5問あります。さっそく始めましょう!
それでは、1問目です

【問題1】ビウレット反応に関与するのはどれか。(化学分析検査学)
(1)カルシウム
(2)マグネシウム
(3)銅
(4)鉄
(5)亜鉛



解答:3



解説:化学分析検査学(臨床化学)からタンパク質の
測定方法であるビウレット法に関する問題です。
模擬試験や国家試験にも出題されやすい測定法の一つですので、
おさえておきましょう。
血清(血漿)中の総タンパクの測定法には、

・窒素量から測定する方法
・屈折計法
・ビウレット法がある。

ビウレット反応
とは、アルカリ溶液中でタンパク中の
4個のペプチド結合(-CO-NH-)が2価の銅(Cu2+)と錯塩を形成し
紫紅色に発色する反応である。

ビウレット法はタンパク質の測定に多く用いられています。
この問題を落とすのはもったいないですので、反応原理をよく理解しておきましょう。

次の問題に行きましょう!

【問題2】染色体検査で染色体の観察・写真撮影に
蛍光顕微鏡を用いるのはどれか。2つ選べ。

(1)NOR染色法(Ag-NOR法)
(2)G分染法(GTG)
(3)R分染法(RBG)
(4)DA-DAPI染色法
(5)Q分染法(QFQ)


解答:4、5
解説:染色体検査に関する問題です。
過去の模擬試験・国家試験でも染色体検査について出題されたことがあります。
多少難易度が高い問題ですが、トライしてみましょう。

×(1)誤り。NOR染色法(Ag-NOR法):核小体形成部位にある
rRNA遺伝子の存在部分を特異的に染め出す。
D/G群染色体のサテライトストーク部分を濃染する。写真装置を装備した光学顕微鏡を用いて観察・写真撮影を行う。
×(2)誤り。G分染法:バンドパターンの詳細な検討が可能なことから、最も一般的に用いられている方法である。
A-T優位部が濃染して観察される。
写真装置を装備した光学顕微鏡を用いて、モノクロ写真にする。
また、コントラストをつけるためにグリーンフィルタをセットし撮影する。
×(3)R分染法:Gバンドと逆(Reverse)の濃淡を示す。G-C優位部分が濃染される。
この方法により、後期複製される不活化X染色体を識別することもできる。写真装置を装備した光学顕微鏡を用いて観察・写真撮影を行う。
○(4)DA-DAPI染色法:1/9/16番及びY染色体のC-バンド領域と15番染色体短腕とを特異的に染める。
ヘテロクロマチン領域の確認のほか、15番染色体短腕の関係した構造異常(i(15q)など)の同定に用いられる。
蛍光顕微鏡で観察する。UV励起を使用する。
○(5)Q分染法:G分染法とほぼ同様のパターンとしてA-T優位部が蛍光バンドとして観察される。異型性の解析に有用である。
特にY染色体の長腕のヘテロクロマチン領域が強い蛍光で観察される。蛍光顕微鏡で観察する。BV、B励起のいずれかをセットする。

各染色法のすべてを覚えるのは難しいと思います。
その染色で何が染め出されるのか?観察に必要な機器は何か?
を覚えておくと解答に結びつけることができるのではないかと思います。

続いて、3問目です。

【問題3】65歳女性。発熱と咳を主訴に来院した。
1~2週間前に旅行に出かけた際に温泉を利用していることがわかっている。
患者の検査材料として、尿及び喀痰が提出された。微生物の特徴と生化学性状を次に示す。原因菌として考えられるのはどれか。
(微生物検査学)
・特徴:喀痰を好気的環境下(35℃)で培養したところ
WYO培地に発育した。通常のグラム染色を行ったが染色性が悪かった。
・生化学性状:カタラーゼ反応(-)、糖分解能(酸酸性;-)、ゼ
ラチン液化試験(+)、馬尿酸加水分解能(+)、
βラクタマーゼ産生(+)
(1)Actinomyces israelii
(2)Capnocytophaga canimorsus
(3)Legionella pneumophila
(4)Bordetella pertussiss
(5)Legionella micdadei

解答:3
解説:微生物検査学から微生物の特徴と生化学性状から原因菌を推定する問題です。
まず、患者は発熱と咳を主訴にしており、直近で温泉施設を利用している。年齢的にも比較的高齢の部類に属することから、普通感冒(いわゆる風邪)やインフルエンザ感染症の可能性以外にも、市中肺炎や日和見感染の原因となる細菌の可能性も考えたい。
次に、検査材料として尿及び喀痰が提出されている。喀痰を好気的環境下(35℃)で培養したところ選択分離培地であるWYO培地に発育したとある。また、グラム染色性も良好ではない。
ここまでを踏まえ、原因菌について検討する。
(1)Actinomyces israelii:ヒトの口腔内や咽頭、扁桃に常在し内因性感染を起こす。アクチノミセス症(放線菌症)を起こす原因菌であることが知られている。微好気性ないし偏性嫌気性であるが、偏性嫌気性菌として取り扱われることが多い。培養にはチオグレート培地やブレインハート・インフュージョン培地、嫌気性菌用培地を用いる。10%CO2の添加で発育が促進される。
(2)Capnocytophaga canimorsus:ヒトの口腔内常在菌であり、喀痰や髄液、羊水、女性性器などから分離される。免疫機能が低下したヒトに日和見感染症としての菌血症や歯周囲炎、口腔内感染を起こす。培養には血液寒天培地やサイヤー・マーチン寒天培地に発育する。
(3)Legionella pneumophila:ヒトに対しては肺炎や発熱を主徴とするポンティアック熱を引き起こす原因菌である。本菌の分布の特徴として、自然界だけでなく、一般の建物の冷却用水や給水・給湯系、加湿器、噴水、温泉などの水環境にも生息可能である。各種細菌用培地には全く発育せず、B-CYEα寒天培地やWYO培地が利用される。
(4)Bordetella pertussiss:百日咳(whooping coigh)の原因菌で、気道を介して感染する。本菌の培養にはボルデー・ジャンク(Bordet-Gengou)培地が用いられる。
(5)Legionella micdadei:Legionella pneumophilaに同じ。
このことから、解答は(3)または(5)に絞られる。
次に、L.pneumophilaとL.micdadeiの違いを生化学性状から検討する。多くの生化学性状で両者は一致するが、自発蛍光・ゼラチン液化試験・βラクタマーゼ産生の点で異なる。L.pneumophilaは自発蛍光で暗黄色を示し、ゼラチン液化試験(+)、βラクタマーゼ(+)であるのに対してL.micdadeiはこれらすべてが(-)である。
以上のことから、解答は(3)となる。

こうした問題の多くはその文章中に解答に
結びつくキーワードが散りばめられています。
それらを上手く整理して解答に結びつけていきましょう。

あと2問です。頑張りましょう!
【問題4】ヒトDNAの抽出法について誤っているのはどれか。(遺伝子検査学)

(1)パラフィン標本はサザンハイブリダイゼーション法では解析できない。
(2)血液材料からの細胞分離に用いる抗凝固剤は、EDTA-2Naよりもヘパリンが適する。
(3)骨髄液からの細胞分離には、ライジング溶液で赤血球を溶血させる。
(4)DNAがごく微量の場合には、フェノール・クロロホルム法が適する。
(5)フェノール・クロロホルム法は陽イオン界面活性剤を用いた抽出方法より操作が簡便である。

解答:2、5

解説:遺伝子検査学からDNAの抽出に関する問題です。
最近では遺伝子検査に関する問題もいくつか出題されるようになりました。
検査技術が発展するにしたがって今後も問題数が増えていくと思われます。

○(1)正しい。パラフィン標本はDNAが分解しているため、サザンハイブリダイゼーション法では解析できないが、
PCRで増幅して解析できる場合がある。パラフィン標本からのDNA抽出には、タンパク質吸着樹脂を用いた方法が有用である。
×(2)誤り。検査材料が血液の場合は、採取時の抗凝固剤としてEDTA-2Na(3Na、2Kまたは3K)あるいはクエン酸ナトリウムを使用する。ヘパリンの場合でもDNAの抽出は可能であるが、PCRで増幅不良になったり、稀に制限酵素で消化されないケースがあるため、適さない。
○(3)正しい。骨髄液の場合は、5~10倍量のPBS(-)を加えて細胞を洗浄し、1,800rpmで10分間遠心して上清を捨てる。ライジング溶液(1,000mL当たり8.26mg塩化アンモニウム、1.0g重炭酸カリおよび37mgEDTA-4Naを含む水溶液)5mLを加えて赤血球を溶血させる。
○(4)正しい。検査材料中のDNA量がごく微量しか存在しない場合には、試薬量と検体中のDNA濃度とのバランスが合わず、回収率が低くなることがある。また、血液中の白血球数が極端に少ない場合にはDNAが回収されないこともある。この場合には、タンパク質分解酵素と有機溶媒を用いたフェノール・クロロホルム法が有用である。
×(5)誤り。フェノール・クロロホルム法は、多くの種類の検査材料に適し、回収率と純度が安定している。しかし、操作が繁雑なこと、腐食性有機溶剤を必要とする難点がある。検査材料中の細胞数がある程度一定である場合には、簡便な陽イオン界面活性剤を用いた抽出方法を用いることができる

遺伝子検査のなかでもDNAの抽出は基礎的操作です。基礎な内容を問う問題は点数に結びつけてほしいところです。

次で最後の問題です。

【問題5】病理検査に用いる染色液の組成と染色結果を次に示す。
考えられる染色方法はどれか。(病理検査学)

染色液:
・フェノールコンゴーレッド液(原液:コンゴーレッド0.2g,脱イオン水100mL)
・アンモニア・アルコール(20%エチルアルコール,28%アンモニア水0.1mL)
染色結果:
・目的物質は澄赤色に染色された。
・偏光顕微鏡下では黄色偏光性が認められた。
・弾性線維、膠原線維との共染は認めなかった。

(1)マッソン・トリクローム染色
(2)キンヨン染色
(3)ズダンIII染色
(4)アミロイド染色
(5)ワイゲルト染色

解答:4
解説:病理検査学から染色液と染色結果から染色方法を問う問題です。この形式では国家試験には出題されたことはありませんが、
病理検査に用いられる染色法にはそれぞれ特徴があります。このような形式で出題されても対応できるようにしておくことも必要です。
×(1)誤り。マッソン・トリクローム染色は、結合組織中の弾性繊維・膠原繊維・細網繊維を染色する。本法の特徴は鉄ヘマトキシリンで細胞核を黒紫色に染め出すことができる点である。用いる染色液は、ワイゲルトの鉄ヘマトキシリン、0.5%オレンジG液、ポンソー,キシリジン酸フクシン液、アニリンブルー液である。
×(2)誤り。キンヨン染色は結核菌をはじめとする抗酸菌の染色法である。これらが赤色に染色される。染色液は、キンヨン液(塩基性フクシン,フェノール,95%アルコール,脱イオン水,タージトール)、1%塩酸アルコールを用いる。
×(3)誤り。ズダンIII染色は組織内の中性脂肪の染色法である。組織中の脂肪滴が黄色から赤色に染まる。ズダンIII70%アルコール飽和液を用いて染色する。
○(4)正しい。アミロイド染色には、フェノールコンゴーレッド液(原液)とアンモニア・アルコールを用いる。組織中のアミロイドは、澄赤色に染色される。偏光顕微鏡下では黄色偏光性を示す。アミロイド物質の種類による染色性の相違は認められない。
×(5)誤り。ワイゲルト染色は、弾性繊維の選択的染色法である。膠原繊維を染色するワンギーソン染色と組み合わせても使用される。弾性繊維が特異的に黒紫に染色され、他の組織部分は薄い赤色に染め出される。染色液として、ワイゲルト染色液(A液:塩基性フクシン5.0g,レゾルシン10g,脱イオン水500mL・B液:塩化第2鉄4g,脱イオン水20mL)、ケルンエヒテロート液(5%硫酸アルミニウム液100mL,ケルンエヒテロート0.1g)を用いる。

出題形式としては珍しい部類に入るのではないでしょうか。しかしながら、問題の難易度としてはそれほど難しくはありません。出題形式を変えられても解答が導き出せるようにしておきましょう。

いかがでしたか?
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2017年1月23日月曜日

蝶形骨、骨切り術、応力ひずみ曲線 歯学教育


歯学部1年生~6年生、国試浪人生の
の進級、国家試験対策のマンツーマン指導
東京デンタルスクール 塾長の岡田です。

今回は歯学生の国家試験対策の無料
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1.蝶形骨に存在するのはどれか。すべて選べ。(解剖学)

a 正円孔
b 卵円孔
c 翼突窩
d 下垂体窩
e 翼突筋窩 


解答:a,b,c,d


解説:解剖学から、骨学に関する出題です。
構造物と存在する骨に関しては、卒業試験などで出題されやすく、
ぜひとも修得しておきたいところです。


~蝶形骨に存在するもの~

・正円孔、卵円孔
・視神経管
・上眼窩裂(下眼窩裂は蝶形骨と上顎骨の境界)
・翼突窩(翼状突起部)、翼突鈎
・下垂体窩
・翼突管

翼突筋窩は、下顎骨に存在します。(外側翼突筋の停止部)


次いきましょう。


2.下顎前方歯槽骨切り術はどれか。1つ選べ。(口腔外科)


a  Kole法
b  Dingman法
c  Robinson法
d  Obwegezer-Dal Pont法
e  Wussmnud-Wunderer法

解答:a

解説:口腔外科から骨切り法についての出題です。
109回では、口唇裂の手術法が出題されていました。
進級試験を中心に出題されている分野ですが、
国家試験でも狙われてもおかしくないでしょう。

~各種骨切り法~

Obwegeser-Dal Pont法:下顎枝矢状分割術。
広い面積、残存歯に影響を与えない、適応症が広い
Robinson法:下顎枝垂直骨切り術
Kostekka法:下顎枝水平骨切り術
Dingman法:下顎骨骨体一部切除術
Wassmund-Wunderer法:上顎前方歯槽骨切り術
Kole法:下顎前方歯槽部骨切り術

より突っ込んだ知識が要求されます。その点もしっかりとつかんでおきましょう。

次いきましょう。

3.弾性限の説明について正しいのはどれか。1つ選べ。(理工)

a 0.2%の永久変形を示す応力
b 物質が永久変形し始める応力
c 破断するまでの最も大きな応力
d フックの法則が成立する最大の応力
e 応力を取り除くとひずみが0になる最大の応力


解答:e


解説:歯科理工から応力・ひずみ曲線についての問題です。
この辺りは試験でよく狙われますが、学年問わず丸暗記で
乗り切ってきてしまった人も多いのではないでしょうか。
必修で狙われる可能性があるので押さえておきましょう。


~応力・ひずみ曲線~

比例限:フックの法則が成り立つ限界の応力。
弾性限:応力を取り除くと、元の寸法に戻る限界の応力。
弾性エネルギー(レジリエンス):応力・ひずみ曲線上で、弾性限までの面積
降伏点:伸び始めるところ。(実測が可能)
最大強さ:破断するまでのもっとも大きな応力。
破断点:材料が破断したときの応力。
靱性(タフネス):破断点までの面積。
耐力:0.2%の永久変形の応力。(降伏点が不明瞭な材料で用いる)
弾性係数:応力・ひずみ曲線の直線部の傾き。大きいほどその物質は変形させにくい。
引張強さ:ひずみの測定なしで求めることが出来る。

応力・ひずみ曲線は苦手な学生さんも多いと思われるので、これを機にマスターしましょう。

4問目!これがラストです。

4.健康増進法が根拠法となるのはどれか。すべて選べ。(衛生学)


a がん検診
b 骨粗鬆症健診
c 特定健康診査
d 歯周疾患健診 
e 肝炎ウイルス健診

解答:a,b,d,e

解説:衛生学より、健康増進法についての出題です。
改正が取りざたされていますが、もともと頻出の分野です。
確実に理解しましょう。

~健康増進法~


・受動喫煙の防止(ある時期から駅のホームが全面禁煙になったのはこのためです。)
・特定給食施設
・国民健康・栄養調査の実施
・特定保健用食品(食品衛生法も根拠法となる)、特定用途用食品の指定
・健康手帳の交付、
・健康教育、健康相談、訪問指導
・検診(がん、骨粗鬆症、肝炎、歯周疾患:CPIを用いる)
特定健康診査は、「高齢者の医療の確保に関する法律」が根拠となります。

衛生は皆さん後回しにしがちな教科です。
早い段階から、苦手意識を取り払っておきましょう。
いかがでしたでしょうか?
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執筆
東京デンタルスクール 教務主任
岩脇 清一

監修
東京デンタルスクール 塾長
岡田 優一郎

2017年1月19日木曜日

日本アンチエイジング歯科学会 理事拝命のご挨拶



日本アンチエイジング歯科学会 理事拝命のご挨拶






























201711日より日本アンチエイジング歯科学会 理事を拝命
致しました東京デンタルスクール 岡田優一郎と申します。

松尾通 会長率いる日本アンチエイジング歯科学会は、
200011日に設立された研究会を前身とする、
2000名に迫る最大規模の歯科学会です。

日本アンチエイジング歯科学会は、歯科医師、医師、薬剤師、獣医師
のみならず、様々な専門職において第一線でご活躍されている先生方が
医学・歯学の発展に寄与し、国際的規模の協力を行っております。

この度、日本アンチエイジング歯科学会 理事を拝命し、
身の引き締まる思いとともに責任の重さを痛感しております。

医学・歯学の発展に資するべく精進して参りたいと存じます。
変わらぬご指導・ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

日本アンチエイジング歯科学会 

理事 岡田優一郎 拝

2017年1月18日水曜日

臨床検査技師 個別指導の東京メディカルスクール




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東京メディカルスクールです。 

第10回目も前回に引き続き、国家試験や模擬試験に出題されそうな問題です。
低学年の皆さんにも、回答できる問題もあると思います。
高学年の皆さんは、全問解答できるように頑張りましょう!

問題は全部で5問あります。さっそく始めましょう!
それでは、1問目です

【問題1】ホルモンとその作用との対応のうち、誤っているのはどれか。(生理学)
(1)ガストリン          胃酸分泌の抑制
(2)セクレチン                HCO3-を多く含む膵液の分泌促進
(3)カルシトニン              血中Ca2+ の減少
(4)インスリン                血中グルコースの減少
(5)アルドステロン            腎臓におけるNa+ 及びCl- の再吸収促進
解答:1
解説:生理学からホルモンに関する問題です。過去の模擬試験や国家試験でもよく出題された問題です。同様の問題は臨床検査技師国家試験だけでなく、薬剤師や看護師国家試験にも出題されている問題です。高学年のみなさんのみならず、低学年のみなさんも押さえておきましょう。
×(1)誤り。ガストリンは、胃幽門部(出口の方)G細胞から分泌されるホルモンで胃酸分泌を促進し、消化を助ける。
○(2)正しい。セクレチンは、十二指腸のS細胞から分泌されるホルモンで膵液の分泌を促進させるホルモンである。
○(3)正しい。カルシトニンは、血中のCa2+濃度を低下させるホルモンであり、分泌は甲状腺傍ろ胞細胞が行う。Ca2+濃度の低下は、骨吸収(骨=Ca貯蔵庫から血中へのCa移動)の抑制により実現される。
○(4)正しい。インスリンは、血糖が上がった時に分泌されるホルモンであり、血中グルコース濃度を減少させる。
○(5)正しい。アルドステロンは、腎臓の遠位尿細管においてNa+の再吸収を促進させることにより血中Na+濃度を上昇させるホルモンである。また、遠位尿細管におけるNa+の輸出機構はNa+/Cl-共輸送であるため、Na+の再吸収を促進させることは同時にCl- の再吸収を促進させる。

ホルモンに関する問題のなかでもその機能を問う問題は基本的な部分です。模擬試験、国家試験でも点数に結びつけやすい問題です。

次の問題です。
【問題2】抗菌薬とその作用の組み合わせで正しいのはどれか。2つ選べ。(微生物学)
(1)セフォタキシム       細胞膜合成阻害
(2)バンコマイシン        細胞壁合成阻害
(3)クリンダマイシン      蛋白合成阻害
(4)レボフロキサシン      DNA合成阻害
(5)ミノサイクリン       アミノアシルtRNAリボソーム結合阻害
解答:2、5
解説:微生物学の範囲でよく出題される抗菌薬に関する問題です。最近の国家試験では、基質拡張型β-ラクタマーゼに関する問題が出題されましたが、抗菌薬とその作用を問う問題も出題される可能性の高い問題です。
高学年のみなさんはしっかりと復習されることをお勧めします。
×(1)誤り。セフォタキシムは母核として7-アミノセファロスポラン酸(7-ACA)をもつβ-ラクタム系抗菌薬である。セフォタキシムが属するセフェム系抗生物質はその開発時期、抗菌力、β-ラクタマーゼに対する安定性の特徴から第1世代から第3世代までに分類される。抗菌薬の作用はβ-ラクタム系抗菌薬として、細胞壁の合成阻害作用で、殺菌的に作用する。
○(2)正しい。グリコペプチド系抗菌薬に属するバンコマイシンは、放線菌が産生する抗菌薬である。芳香族アミノ酸からなるペプチド部分に糖が結合した構造を持つ。作用機序はペプチドグリカン合成のリピド中間体と結合物をつくることで、細胞壁合成の初期段階を阻害する。
×(3)誤り。グリンダマイシンはマクロライド系抗菌薬と共通性が高く、交差耐性があることから、マクロライド系抗菌薬の類似薬として扱われている。この抗菌薬は、グラム陽性菌と嫌気性菌に抗菌力を示す。その作用機序は、細菌のリボソーム50Sサブユニットに結合し、ペプチド転移反応を阻害する。
×(4)誤り。合成抗菌物質である本剤は、クラム陰性菌に対してのみ優れた抗菌力を示すオールドキノロングループとグラム陽性菌に対しても優れた抗菌力を示すニューキノロンに分類される。設問中のレボフロキサシンはニューニノロンに属し、その作用機序は、細菌のDNAジャイレースに作用し、DNAの複製を阻害する。
○(5)正しい。テトラサイクリン系抗菌薬に属する本剤は、グラム陽性菌・グラム陰性菌に抗菌力をもつ広域スペクトル抗菌薬である。アミノアシルtRNAリボソーム結合阻害がその作用機序であるが、低濃度では静菌的、高濃度で殺菌的に作用する。

抗菌薬に関する問題では、例えば「βラクタム系抗菌薬が有効な細菌はどれか。」との問題も出題されますので、押さえておく必要があるかと思います。

3問目です。頑張りましょう。
【問題3】真核生物の開始コドンに対応するアミノ酸はどれか。(生化学)
(1)L-トリプトファン
(2)L-アラニン
(3)L-グルタミン酸
(4)L-メチオニン
(5)L-ヒスチジン
解答:4
解説:生化学から遺伝子に関する問題です。遺伝子や遺伝子検査に関する問題は、国家試験でも出題されていることから、「遺伝子・遺伝の基礎的事項」、「遺伝子検査法」、「遺伝性疾患」について対策しておくことが必要でしょう。
本問題は、RNAのタンパク合成(翻訳)について問う問題である。RNAのタンパク合成過程には、tRNA(転移RNA)、rRNA(リボソームRNA)、mRNA(メッセンジャーRNA)の3種類が関わっている。最終的にはリボソームの表面を舞台とし、tRNAが運んでくるアミノ酸を材料として合成される。
 アミノ酸を示す遺伝暗号(コドン)は、64種類のトリプレッドからなる。このうち、翻訳の開始を示すコドンはAUGの1種類であり、メチオニンが対応している。また、翻訳の終了を示す終止コドンであるUAA、UAG、UGAはアミノ酸を示さない。詳細は成書のmRNAの遺伝暗号表を参考とされたい。

遺伝子や遺伝子検査については、なかなかとっつき難い分野ですが、これから先の国家試験でも問題数としては増えてくるのではないかと思います。今後国家試験を受験する方は対策をしておきたいところです。

あと2問です。
【問題4】血液検査項目とその検査結果が低値となる組み合わせで正しいのはどれか。(臨床検査医学総論)
(1)尿 酸            腎不全
(2)総蛋白            脱 水
(3)カリウム           検体溶血
(4)クレアチニン         や せ
(5)クレアチンキナーゼ      甲状腺機能低下症
解答:4
解説:検査項目と病態の組み合わせに関する問題です。各検査項目の高値と低値には多様な臨床的意義があります。模擬試験、国家試験でも問われるところですので、しっかりと押さえておきましょう。
×(1)誤り。腎不全では尿酸が排泄できず、血中で高値をみる。
×(2)誤り。脱水では濃縮がおこり、血中では蛋白高値をみる。
×(3)誤り。検体溶血では赤血球中のカリウムが血中へ漏出し、高値となる。
○(4)正しい。血中クレアチニン値は筋量を反映する。やせでは筋量が少ないため、血中クレアチニンが低値をみる。
×(5)誤り。甲状腺機能低下症ではムコ多糖の沈着により筋が崩壊し、血中クレアチンキナーゼの高値をみる。

この問題では、各検査項目が「何を知るための検査なのか?」、「その検査項目と疾患はどのような関係があるのか?」が理解できているかどうかが解答のポイントとなります。

これで最後です。
【問題5】放射性同位元素で物理的半減期が1年以上なのはどれか。2つ選べ。(放射性同位元素検査技術学)
(1)ヨウ素131
(2)ガリウム67
(3)セシウム134
(4)テクネチウム99m
(5)ストロンチウム90
解答:3、5
解説:放射性同位元素検査技術学から半減期に関する問題です。過去の模擬試験、国家試験にも出題されているところです。よく出題されている放射性同位元素の半減期は覚えておくようにしましょう。
×(1)誤り。ヨウ素131はもっともよく知られている放射性同位体である。天然では、大気中で宇宙線とキセノンの反応によって生成し、地上でウラン‐238(238U)の自発核分裂によって生じる。人工的には核分裂で大量に生成する。生体に対する影響では、ベータ線による甲状腺被曝が問題となる。ガンマ線も放出されるがその線量は小さい。物理的な半減期は約8日である。
×(2)誤り。ガリウムの同位体核種であるガリウム67は、医療の分野においてはクエン酸ガリウムとして悪性腫瘍や炎症性病変の核医学診断薬として持ちられる。クエン酸ガリウムとして静注した際の半減期は約78時間である。ガリウム67の物理的半減期は約3日である。
○(3)正しい。セシウム134はセシウムの同位体の一つである。天然にはほとんど存在しない人工放射性同位体であり、大半は原子炉や使用済み核燃料などで生成・放出される。また、原子力発電所などからの液体廃棄物中にも含まれており、河川や海の魚類、海藻等で濃縮されるため、環境評価の対象となっている。生体に対する影響では、体内に摂取した時のベータ線による内部被曝が問題になる。物理的な半減期は約2年である。
×(4)誤り。テクネチウム99mは適量のガンマ線のみを放つ特性を活かし、骨・腎臓・肺・甲状腺・肝臓・脾臓など身体各部に対するシンチグラムに用いる。利用例としては、血流測定剤、骨イメージング剤、腫瘍診断剤の放射線診断薬などがある。物理的な半減期は約6時間である。
○(5)正しい。ストロンチウム90はストロンチウムの同位体の一つである。天然に存在する安定同位体よりも中性子数が多い不安定な核を持ち、β壊変をする放射性同位体である。生体への影響では、大部分が骨髄などに集まって造血器官を侵すのが問題となるため、核分裂生成物の中で注目される核種である。物理的な半減期は約29年である。

よく出題される、放射性同位体の半減期に関する問題は解答できるようにしておきたいところです。最低でも半減期の短いものと長いものの区別はしておきましょう。

いかがでしたか?
東京メディカルスクールでは、
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獣医師国家試験対策 個別指導 講義


獣医学生1年~6年生、国試浪人生のマンツーマン個別指導・集団授業
予備校 国試対策アカデミーを運営する東京メディカルスクール 代表の岡田です。

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それでは、メールマガジンを見ていきましょう!


こんにちは! 

獣医国試対策アカデミー 


塾長の高橋です。



さあ、一緒に頑張りましょう!

1.呼吸器系に関する記述として正しいものをすべて選べ(解剖学)。
a. 犬の気管軟骨は完全な輪状を示す。
b. 牛の肺は5葉からなる。
c. 気管粘膜の内腔面は線毛上皮細胞からなる。
d. 牛では気管の気管支は認められない。
e. 馬では喉頭室は痕跡的である。


解答:cのみ



解説:呼吸器の構造と動物種による違いを理解しましょう。

×a 哺乳類では気管軟骨は不完全輪状で、背壁の一部が欠けています。
犬では輪の背壁が解放されたC型の輪状の硝子軟骨からなり、
軟骨の欠けた部分は膜性壁と呼ばれる結合組織で埋められています。

×b 牛の肺は、左肺3葉(前葉前部・前葉後部・後葉)、
右肺5葉(前葉前部・前葉後部・中葉・副葉・後葉)の計8葉からなります。

〇c 気管は線毛粘膜上皮によって裏打ちされています。
粘膜の表面の層はすべての外来粒子を補捉し、
線毛がそれらの粒子を掃き出し、粘液が咽頭へと押し上げ、
そこから吐き出されるか、飲み込まれます。
埃っぽい、あるいは煙の多い環境下などの場合、粘液の産生は増加します。
この粘液が気管を覆っている細胞を刺激し、動物に咳を発生させます。
発咳反射は多量の粘液や埃の粒子を気道から追い出す役割を担っており、
それらが肺に入るのを防ぎ、
動物の一次的な防御機構となっています。

×d 豚や反芻動物では、気管分岐部より前で
気管の気管支が右肺の前部に入ります。

×e 喉頭室は前庭ヒダと声帯ヒダとの間で内腔が側方へ
広がった部分で、声の共鳴装置の一部と考えられています。牛で痕跡的です。


2.呼吸に関して正しいものをすべて選べ(生理学)。

a. 延髄の呼吸中枢からの周期的な刺激により、呼吸筋は規則正しく収縮する。
b. 頸動脈小体と大動脈体には、血中の酸素の減少、二酸化炭素の増加やpHの低下に反応して興奮する末梢性の化学受容器がある。
c. 肺の伸展受容器は気道の平滑筋中にある。
d. 刺激受容体は気道上皮細胞間にあり有毒ガス、冷気、粉塵、煙などによって刺激される。
e. 無呼吸から深い呼吸、深い呼吸から無呼吸へと交互に繰り返される呼吸をチェーン・ストークス呼吸と呼ぶ。



解答:すべて正しい。


解説:呼吸運動について学び、それを調節する機構を理解しましょう。


〇a 呼吸筋は、吸気性筋(外肋間筋、肋骨挙筋、胸直筋、横隔膜)、
呼気筋(内肋間筋、肋骨後引筋、胸横筋)からなります。

〇b 頸動脈小体と大動脈体は酸素受容器(末梢性化学受容器)として働きます。
生命が危険になるほど酸素が不足したときに重要な働き
をしますが、日常的な代謝の変化に伴う換気量の変化に対しては作用しません。
動脈血の酸素分圧が低下すると、頸動脈小体と大動脈体
から呼吸中枢へ向かうインパルスが増加し、
その結果呼吸中枢は刺激されて換気量が増加します。

〇c 吸息が進行して肺が膨らんでくると、それに反応して
肺の伸展受容器が興奮して刺激を生じ、刺激は迷走神経を介して呼吸中枢に
伝わります。そして肺がそれ以上膨らまないように抑制するインパルスを
吸息ニューロンに送って、吸息を呼息に切り替えさせる反射が
起きます。このように肺の伸展受容器からの求心性ニューロンによって、
抑制される反射をへリング・ブロイヤーの反射といいます。

〇d 有毒ガス、冷気、粉塵、煙などの刺激は
迷走神経を介して呼吸中枢に伝えられ、反射的に
気管支を痙攣させて呼吸数を増加させます。

〇e チェーン・ストークス呼吸は、脳疾患、心不全、
中毒症や病気の末期にみられます。呼吸中枢の機能低下のため呼吸が浅くなり、
血中酸素分圧が低下すると、末梢性の化学受容器を介して
呼吸中枢が刺激され呼吸が促進されます。
その結果、今度は過呼吸になり二酸化炭素分圧が
低下するので呼吸中枢の興奮が下がり無呼吸になります。
この繰り返しが起きています。


3.肺炎に関する記述として正しいものをすべて選べ(病理学、内科学)。


a. 気管支肺炎は気管支炎から下行性に巣状の肺炎に移行したものである。
b. 間質性肺炎は肺胞壁が炎症により肥厚しており、主に細菌感染により発症する。
c. 線維素性肺炎は大葉性肺炎の代表で、病変が肺葉全体に拡がりやすい。
d. 肉芽腫性肺炎は単球、マクロファージに由来する類上皮細胞の小結節病変を形成する。
e. 犬において誤嚥性肺炎を引き起こしやすい疾患は、巨大食道症、口蓋裂などである。



解答:a、c、d、e


説:肺炎の病理学的特徴を理解し、診断に応用できるようにしましょう。

〇a 気管支肺炎は、多量の漿液、細胞成分を浸出します。
細菌、マイコプラズマ感染によるものが多いです。

×b 間質性肺炎は主にウイルス感染により発症し、慢性化すると肺線維症になります。

〇c 線維素性肺炎はクルップ性肺炎とも呼ばれ、
牛肺疫、パスツレラ病などでみられます。

〇d 肉芽腫性肺炎は結核病、鼻疽、アスペルギルス症、
クリプトコッカス症などでみられます。

〇e 誤嚥性肺炎(吸引性肺炎)とは本来食道を通過すべきものが
誤って気管を通り、肺に炎症を引き起こしてしまったもので、
老犬で飲み込む筋力が低下している場合や麻酔をかけた場合などでも発症します。

コーヒーブレイク9 継続は力なり!
大学で学んだことは、実際に仕事をする上で
必要な知識のほんの一部です。卒業しても、ぜひ学習を継続しましょう。
専門書や雑誌を読むだけでなく、セミナーに参加したり、アメリカの獣医情報ネットワークVeterinary Information Network(VIN)
(有料ですが、有益な情報が豊富で、常時アクセスできます。)
を利用したり、いろいろな方法で多角的に学んでいきましょう。


獣医国試対策アカデミーでは、
大学1年から6年生の現役生・国浪生の
定期検査・CBT・国家試験対策のマンツーマン個別指導を行っています。
ぜひお気軽にお問合せ・ご相談ください。

秋葉原教室(東京)
東京都神田松永町ヤマリビル3階
JR 秋葉原駅徒歩2分 ヨドバシカメラ前の好立地

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(メディカルスクール事務局・10時~23時、年中無休)

〔ご注意〕
内容に関しては、免責事項となります。各自成書でご確認ください。

執筆
獣医国試対策アカデミー 塾長
高橋 映江

監修
東京メディカルスクール 代表
岡田 優一郎

2017年1月13日金曜日

Elfi mina エルフィミーナ 4回 舞踏会 リーガロイヤルホテル東京

2017年 1/27 金曜日

 












                       (C)Elfi Mina 


第152代 ブルボン・ディ・イタリア大公妃
タリア・ヴィットーリア陛下

第44代 ロシア皇太子
アリストフ公アンドレイセルゲイヴィッチ殿下

ロイヤル・マエストロ・プリンス・
オブ・シチリア北順佑 氏





を迎賓して


リーガロイヤルホテル東京


にて舞踏会か開催されます。



主催はエルフィミーナ代表
桜井唯菜 氏


本会の開催にあたり、

医師、歯科医師、薬剤師、獣医師を
目指す大学1年~6年生の進級、
国家試験対策の個別指導スクール


東京メディカルスクールでは、
協賛をさせて頂いております。


皆様のご参加をお待ちしております。


Facebook エルフィミーナ4回目イベントページ

facebook.com/events/1341290212579937/?ti=i l


Elfi mina   公式ホームページ




歯科医師国家試験 必修試験対策メールマガジン


歯学部1年生~6年生の進級、CBT、
歯科医師国家試験対策のマンツーマン個別指導
東京デンタルスクール 塾長の岡田優一郎です。

2017年 110回まで残すところ
あとわずかとなりました。

今回は問題は簡単な必修対策です。

メールマガジンは200人近い購読者
にご愛読いただいております。

購読は無料です。

http://www.dentist-school.com/mailmag/mailmag.html

では、よろしくお願いします^^


こんにちは!東京デンタルスクールです。
今年も宜しくお願いします。

今回も、講師の先生にお願いしております。
稲葉先生、宜しくお願いします。

こんにちは。東京デンタルスクール講師の稲葉 博です。
第110回歯科医師国家試験の本番まで、
残すところ1か月弱となりました。
今回も必修レベルの問題を4問扱いたいと思います。
知識の確認程度にトライしてみてください。

1. The study which studies the 
relationship between periodontal disease and the whole body
is called ().
()に入るのはどれか、1つ選べ。
a. immunology
b. periodontal medicine
c. biochemistry
d. conservative dentistry
e. informed consent

正解:b

a.免疫学
b.ペリオドンタルメディシン
c.生化学
d.歯科保存修復学
e.インフォームドコンセント

(総括)今回も第一問は英語の出題です。
わからなかった単語は暗記しましょう。


2.診療録について正しいものを1つ選べ。
a.誰でも見られる場所に保管する
b.診療後遅延なく記載する
c.保存期間は診療後2年間である
d.歯科医師だけが理解できる用語で記載する
e.処方内容を別紙に記載する

正解:b

(総括)診療録についての設問は頻出ですので、
最終確認しておきましょう。
a.個人情報であるので厳密に管理し保管しなければなりません。
c.保存期間は診察後5年間です。
d.誰が読んでも一目で理解できる表現、言葉を使い、誤解のないように記載します。
e.処方内容は処置内容と同時に記録しなくてはなりません。

3.タンパク質の合成を行う細胞内小器官として正しいものを1つ選べ。

a.リボソーム
b.リソソーム
c.デスモゾーム
d.滑面小胞体
e.ミトコンドリア

正解:a

(総括)基本的な細胞内小器官についての設問です。このようなサービス問題で間違うことのないようにしましょう。
b.リソソームは不要なタンパク質や不出来なタンパク質を加水分解しています。
c.細胞間の接着に関わるタンパク質です。
d.滑面小胞体では脂質の合成が行われます。
e.ミトコンドリアは内呼吸に関わるものです。おもにATP の産生に関わっています。

4.高齢者が誤嚥しやすい飲食物として正しいものを1つ選べ。
a.ゼリー
b.プリン
c.水
d.豆腐
e.肉

正解:c

(総括)高齢者や要介護者は液体を誤嚥しやすいのです。
それゆえ、食事ではゼラチンで固めたり、
とろみをつけたりして嚥下しやすい形態にしておくことが大切です。

本番まであと少しです。体調管理には
十分に気を付け、ベストを尽くしてください。
ご健闘をお祈りします。
東京デンタルスクール

03-6802-5260
(メディカルスクール事務局 10:00~23:00・年中無休)

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各自成書でご確認ください。

執筆
東京デンタルスクール 講師
稲葉 博

監修
東京デンタルスクール 塾長
岡田 優一郎



2017年1月11日水曜日

日本顎咬合学会 2017年 新年会


歯学部1年~6年生、国試浪人生の
マンツーマン個別指導・集団講義の
東京デンタルスクール 塾長 岡田優一郎です。

2017年1月11日




日本顎咬合学会の新年会に参加の機会を頂きました。


日本顎咬合学会は日本でも最大級の歯科学会です。


人との縁は一期一会。



その瞬間。もしその場所でなければ出会う機会
ないことがあり、人生が大きく変わる場合があります。


学会に参加されている先生方とのつながりも
その時の一瞬を大事に生きたいと思います。
そのため、私はその瞬間の写真が一生の宝物です。


今回、日本顎咬合学会では
日本顎咬合学会 上濱正 理事長はじめ、
お世話になっております常任理事、理事の先生
とご挨拶、写真の機会を頂きました。



一期一会。





















この言葉を大切に引き続き精進してまいりたいと存じます。
何卒、皆様のご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。


東京デンタルスクール
塾長 岡田優一郎 歯科医師
日本大学松戸歯学部卒業 学部長賞 受賞

略歴
日本大学第一高等学校入学(特別推薦)
日本大学松戸歯学部入学(特別推薦)
日本大学松戸歯学部卒業(学部長賞)





2017年1月9日月曜日

日本大学松戸歯学部での授業予定


歯学部
1年生~6年生の進級、CBT、歯科医師国家試験
対策のマンツーマン個別指導 東京デンタルスクールです。



東京デンタルスクールは1年生~6年生の
関東全歯科大学より生徒様に受講を頂き、
口コミにより全国より生徒様にご来校を頂いております。


この度、授業の機会を頂きました
1月、2月の日本大学松戸歯学部での授業予定
スケジュールとなります(在校 対象学年生対象)
対象の学年の生徒様は下記日程にてお気軽に受講ください。












2017年1月、2月授業予定
日本大学松戸歯学部 対象様


















6年生対象 歯科医師国家試験 必修対策

1月7日  土曜日 15時~19時
1月9日  月曜日 12時~17時
1月15日 日曜日 10時~12時、13時~17時
1月16日 月曜日 12時~17時


















4年生対象 CBT対策

1月24日 火曜日 13:00~14:30
1月25日 水曜日 10:40~12:10
1月26日 木曜日 13:00~14:30
1月30日 月曜日 10:40~12:10,13:00~14:30
2月2日  木曜日 13:00~14:30
2月6日  月曜日 10:40~12:10,13:00~14:30
2月7日  火曜日 13:00~14:30
2月8日  水曜日 10:40~12:10


全力で取り組んで参ります。
同校対象学年の生徒様の受講をお待ちしております。

何卒どうぞよろしくお願いいたします。


東京デンタルスクール
塾長 岡田 優一郎 歯科医師
日本大学松戸歯学部卒業 学部長賞


東京デンタルスクール

03-6802-5260

(メディカルスクール事務局 10:00~23:00・年中無休)