2012年5月25日金曜日

寄生虫学

今回は、寄生虫学について少しご紹介です。
寄生虫は最近は、テレビゲームに取り上げられたり(バイオハザード)、
ずいぶんと身近な存在になってきました。

塾長も目黒にある寄生虫博物館に行ったことがあります。
http://www.kiseichu.org/Pages/default.aspx

寄生虫に関しは年々医学部などでの講義数が減少して
いるというというお話を学会などでお聞きすることがあります。

清潔な世の中になってきて寄生虫はいなくなってきた
と感じることが多いですが、エキノコッカスなどのように
北海道のタヌキやキツネは感染している恐れもあり、
実は気づいていないだけで身近に存在しているのかもしれません。

私の高校時代の友人は獣医師ですが、獣医学部でも
寄生虫学の授業は減少傾向にあるようです。

ここでは、代表的な寄生虫をご紹介。

蟯虫→日本で頻度の高い寄生虫。
夜中に肛門周辺に産卵します。
塾長も小学校の時にセロハンテープ(スコッチテープ)で検査しました。

顎口虫ドジョウやライギョを生食すると感染。
ライギョは沼などに生息していて釣り人はその「引き」の強さから
はまる人もいます。塾長は高校の時に釣り同好会で一度
釣ってみたかったのですが、釣れませんでした^^;

糞線虫九州に多く、経皮・自家感染で下痢を引き起こす。

無鉤条虫牛肉の生食によって感染することも。

有鉤条虫を中間宿主としていて感染すると神経・消化器症状

広節裂頭条虫サケやマスを生食により感染することがあります。


感染症や微生物学は全ての医療者・パラメディカルにとっては
欠かすことは出来ません。

寄生虫学はまずは、好奇心からでも調べてみると新たな発見があります。

国家試験にはほとんど出ませんが(^0^;)
ちなみに、歯科医師国家試験の寄生虫で出たのはマラリア原虫!

アメリカにはCDC(アメリカ疾病対策センター)という有名な
感染症の研究所があり、バイオハザードレベル4の検体(最高レベル)が
受け入れ可能です。

国立感染研究所ではバイオハザードレベル3までの受け入れです。
レベル4の危険な微生物に関しては海外での検査になります。
施設の機能としてはレベル4の条件をクリアしています
地元住民からすればレベル4の微生物はかなりの脅威で、
理解できます。また、テロなどの可能性に備えて万全のセキュリティも
求められます。施設レベルとともにこのようなセキュリティも影響している
のかもしれません。今後日本がレベル4として稼働する
必要が出てくるのか、無いのか、かなり難しい問題です。

日本の微生物や寄生虫について勉強できる教室は医学部には
いくつかありますが、有名なのは長崎大学の研究所です。
ここでは、積極的に海外との連携を行って日々研究が進められています。
http://www.tm.nagasaki-u.ac.jp/nekken/index.html


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