2013年6月11日火曜日

法医学・法歯学 歯科医師国家試験


法医学・法歯学の導入
~定期テスト、CBT、歯科医師国家試験~

大学2年生からの歯学部定期試験、CBT、
歯科医師国家試験対策の個別指導塾・家庭教師

東京デンタルスクール 塾長の岡田です^^
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2014年(107回歯科医師国家試験)より法医学・法歯学の
導入が決まり、現役生の生徒さんがかなり焦っています^^;

法医学は様々な分野を含み、今までも死体検案書や
死亡診断書に関する問題などが出題されていました。

今後はおそらく歯型や頭蓋骨からの身元確認などの
問題が出題される可能性を秘めています。

本格的な法医学の問題はいつ頃どこまで出題されるか
分かりませんが、今回はそんな法医学の世界を一部ご紹介^^

あくまで導入部分なのでしっかり本などで勉強してね^-^


<死体検案書と死亡診断書>
重要→歯科医師は死亡診断書を書けるが死体検案書は出来ない。

<司法解剖・行政解剖・承諾解剖>
司法解剖:犯罪の疑い
行政解剖:伝染病、食中毒など解剖が必要と認められた場合
承諾解剖:井戸族の承諾が必要

<死体現象(早期・晩期・特殊) 下記はあくまで一部>
角膜の混濁:開眼の場合には:24時間程度で瞳孔が不透
死斑:死斑は最初は移動する。15~時間以降は退色しない
    一酸化炭素中毒はピンク色の死斑
死後硬直:12時間程度で最高潮に達し、最終的には解ける。
自家融解、腐敗、死蝋化、ミイラ化などもチェック!

<法医学 キャスパーの法則>
腐敗の進行は空気中が早い
空気:水:土=1:2:8

<損傷>
加害者の利き腕や、被害者の手に残った抵抗跡などが重要

切創(ナイフ等)、割創(斧等)、刺創(アイスピック等)
裂創(伸展)、挫創(打撲等)、射創 等
デコルマン:タイヤやベルトの機械にまきこまれた

  
他殺と自殺:1発、2発?、手の亜硫酸反応
射創の射入口:比較的小さく接射、近射では焼輪
     射出口:比較的大きくて不整


<頭蓋底骨折>
目の下のブラックアイ、耳の後ろの出血 Battle兆候(中頭蓋窩骨折)

<窒息 法医学では窒息と急死の鑑別が重要>
1期 無症状期
2期 痙攣期
3期 仮死期
4期 終末呼吸期

・窒息や急死の三大兆候
暗赤色の流動性の血液、溢血点、臓器のうっ血

<窒息>
縊死:索状物で、自分の体重の全一部での死
絞死:索状物で体重以外での死
扼死:手による頸部圧迫での死

<溺死>
溺死では水中外でが重要の死か、水中での死の鑑別が重要
→胸腔内の水分や肺や腎臓からのプランクトンの検出など

<熱傷>    <凍傷>
1期 紅斑      紅斑
2期 水泡      水泡
3期 壊死      壊死
4期 炭化

<法医学における焼死体では気道内のすすやなどが重要!>
ボクサー様姿勢:屈筋の方が収縮力が強いことにより生じる

<感電死・落雷による死>
交流の方が危険(直流より)、電気斑

<胎児、新生児、乳児の殺害>
刑法:胎児の体の一部が現れた時に人とみなす
民法:胎児の体全体が現れた時に人とみなす
肺浮遊試験:呼吸したかどうかで生死産の鑑別

<虐待>
虐待に関する統計や報告先は時代背景などとともに
変化する可能性がある。しっかりと最新の資料をチェックしよう!

<中毒>
中毒には様々なものがあるが鉛中毒の治療のジメルカプロール
麻薬などと含めてしっかりおさえよう!

<中毒のキーワード>
アーモンド臭:青酸化合物
ニンニク臭:ヒ素・リン中毒   等

<法医学における中毒 入門>
一酸化炭素中毒:酸素に比べて約200倍~の結合力
アルコール中毒:急性アルコール中毒、飲酒運転の問題
硫化水素中毒:温泉、下水道等 腐敗臭
(空気より重い:温泉の源泉地等で座ってお弁当を食べて中毒 等)
青酸(シアン化水素) アーモンド臭 ミトコンドリア(内窒息
ヒ素中毒:脱毛等 歴史上の人物のヒ素中毒
有機リン酸中毒(コリンエステラーゼ阻害)
パラコート中毒
トリカブト毒、ふぐ毒(テロロドトキシン)

覚せい剤(アンフェタミン、メタンフェタミン
その他、麻薬などは歯科医師国家試験で頻出。しっかり覚えよう。

<法医学の身元確認>
頭蓋骨や、胸骨、肩甲骨、骨盤、上腕骨などによる性別判定
頭蓋骨の男女の特徴などは特にしっかり覚えよう
ネットでもデータは得られるがしっかりと本でもチェック

<掌紋、指紋>
掌紋や指紋は個人を特定するうえで非常に重要となる。
指紋は弓状紋、蹄状紋、渦状紋などがある。

<法医学 まだまだ奥深い法医学>
法医学は上位以外にも刑法、民法、行政など様々な
法律や、DNA鑑定、親子鑑定、輸血と宗教との関係など
様々な内容が含まれている。


「医師」「歯科医師」「弁護士」は世界的にみても幅広い
知識が求められている。
法医学は、これらの資格にまたがる学問で非常に
幅広い内容を含んでいるので現役時代から興味を持って
自分でも調べていく習慣をつけることが重要です^-^


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