2016年3月8日火曜日

衛生 歯科医師国家試験対策


衛生など歯科医師国家試験対策の個別指導

歯学部1年生~6年生の定期試験・CBT・歯科医師国家試験対策の
マンツーマン個別指導 東京デンタルスクール 塾長 岡田です。

東京デンタルスクール
03-6807-1546
(メディカルスクール事務局 10:00~23:00・年中無休)
また、ホームページ内の資料フォームからもお問い合わせいただけます。
http://www.dentist-school.com/

今回は東京デンタルスクールの無料メールマガジンで掲載
している内容をご紹介していきましょう!

こちらのメールマガジンは無料で購読いただけます。

「この問題がわからない…」
 そのような際には、学生どうしで気軽に投稿できる
無料質問掲示板をお気軽にご利用ください。
http://www.21style.jp/bbs/dentalsc/

さっそく始めましょう!

1.上顎洞について正しいのはどれか。1つ選べ。(解剖学)

a.自然孔で下鼻道と交通する。
b.粘膜表層は単層円柱上皮である。
c.半月裂孔の上方に下鼻甲介が付着する。
d.歯性上顎洞炎は第二小臼歯で最も起こりやすい。
e.上顎骨に対する上顎洞の割合は小児と比べて成人の方が大きい。

解答:e
解説:解剖学から、上顎洞に関する出題です。
骨学の分野は定期試験・進級試験で頻出です。
また、口腔外科の歯性上顎洞炎を学ぶ上でもぜひ知っておきたい事項でもあります。

副鼻腔は「前頭洞・篩骨洞・蝶形骨洞・上顎洞」の4つです。
その中でも特に重要なのが今回出題した上顎洞です。

上顎洞の特徴
・副鼻腔中最大
・自然孔で中鼻道と交通(上顎洞根治術では下鼻道に対孔を形成します。)
・半月裂孔の下方に下鼻甲介が付着する
・粘膜表層は多列線毛上皮である(しばしば扁平上皮化生を起こす。)
・歯性上顎洞炎は第一大臼歯の口蓋根で最も起こりやすい
・上顎骨に対する上顎洞の割合は小児と比べて成人の方が大きい

ここで一つ。「化成」とは?一言で言えば、
一度ある細胞に分化した細胞が、他の細胞に分化すること」です。

これがよく起こるのが上顎洞です。多列線毛上皮が重層扁平上皮に変わる、
ということです。
(したがって、上顎洞癌は扁平上皮癌が多かったりします。
低学年の皆さんも頭の片隅に入れておいてください。)


解剖の知識は非常に重要なものが多いです。ここで知識を身につけましょう!!


次いきましょう!!

2.健康増進法により規定されるのはどれか。すべて選べ。(衛生)


a.受動喫煙の防止
b.特定保健指導の実施
c.食事摂取基準の制定
d.特別用途表示の指定
e.国民健康栄養調査の実施

解答:a、c、d、e
解説:衛生から健康増進法についての出題です。
健康増進法も定期試験・国家試験にかかわらず試験頻出分野です。
しっかりと押さえましょう!

この問題を正解につなげるカギは「bを解答から省けたかどうか」にあります。

健康増進法のイメージは、「国民全体の健康を増進していく政策・対策を定めるもの」です。
なので、健康を損なうリスクの排除、早期発見に主眼が置かれています。

したがって、
受動喫煙の防止(リスクの排除)、国民健康栄養調査、
特別用途食品の指定、食事摂取基準の制定
(健康を増進する対策)は健康増進法で制定されています。

歯周疾患検診、がん検診、肝炎ウイルス検診、骨粗鬆症検診」が
健康増進法の健康増進事業でした。

では、bの「特定保健指導」の根拠法は?

高齢者の医療の確保に関する法律」でしたよね。
こちらは「ハイリスク」な人を対象としたものでした。

この辺は複雑ですが、しっかりと得点につなげられるようにしましょう!!


3.歯周基本治療はどれか。すべて選べ。(歯周)


a.う触処置
b.悪習癖の改善
c.歯周ポケット掻爬術
d.治療用補綴物の装着
e.保存不可能歯の抜歯

解答:a、b、d、e
解説:歯周より歯周基本治療についての出題です。
歯周疾患の治療の流れについては進級試験・卒業試験・
国家試験などで頻出の事項です。歯周外科処置はよく話題にされますが、
歯周基本治療も重要です。ここで正しく理解しましょう。

歯周基本治療に含まれるもの

・緊急処置
・口腔清掃指導を含むプラークコントロール
・スケーリング・ルートプレーニング
保存不可能な歯の抜歯
・咬合調整
・暫間固定
・う蝕・歯内療法処置
・不良修復物・補綴物の除去
・治療用装置の装着
・歯周ポケット掻爬
・悪習癖の改善

イメージとしては、「プラーク・歯石・炎症の除去」
「プラーク・歯石が蓄積しそうなリスクの排除」
「余計な負担の排除」に該当するもの、と考えてください。

さて、「歯周ポケット掻爬」と「歯周ポケット掻爬術」の違いは?

「歯周基本治療として行うのが歯周ポケット掻爬、
歯周外科治療として行うのが歯周ポケット掻爬術
です。両者の術式は全く同じです。

このような問題でも対応できるように対策を深めておきましょう!


ラスト!

4.以下にある疾患の特徴を示す。この疾患で起こりうるのはどれか。1つ選べ。(口腔外科)

・反対咬合
・手掌の点状小窩(pit)
・多発性の角化嚢胞性歯原性腫瘍

a.合指症
b.鎖骨の欠損
c.大脳鎌石灰化
d.顔面神経麻痺
e.顎関節の習慣性脱臼

解答:c
解説:口腔外科から、症候群に関する出題です。
症候群は覚えることが多くて非常に大変、ということをよく聞きます。

しかし試験の出題者は大好きな分野なのでこれを機にマスターしましょう。
今回の疾患の特徴「反対咬合」「手掌の点状小窩(pit)」「多発性の角化嚢胞性歯原性腫瘍」
このキーワードから導き出される疾患は・・・「基底細胞母斑症候群」でしたね。

つまり、この問題は言い方を変えると
「基底細胞母斑症候群でみられるのはどれか?」ということになります。

基底細胞母斑症候群の症状

・反対咬合
・手掌の点状小窩(pit)
・多発性の角化嚢胞性歯原性腫瘍
・皮膚の基底細胞母斑
・大脳鎌の石灰化


ちなみに

合指症:Apert症候群
鎖骨の欠損:鎖骨頭蓋異骨症
顔面神経麻痺:Merkersson-Rosenthal症候群、Hunt症候群など
顎関節の習慣性脱臼:Marfan症候群 でみられます。

「症候群」といわれたら、3つ以上キーワードが出てくるようにしましょう!!


いかがでしたでしょうか?
東京デンタルスクールでは、大学1年~国浪生までの定期試験
・CBT・国家試験対策を家庭教師・
個別指導の両方のかたちで行っています。
ぜひお気軽にお問い合わせ・ご相談ください。

執筆:東京デンタルスクール 教務主任
岩脇清一
東京歯科大学卒業・歯科医師 血脇賞(優秀賞) 受賞




~東京デンタルスクール 塾長 岡田のCOFFE BREAK~

今回のメールマガジンではテスト頻出の内容が非常に多く
盛り込まれていました。

上顎洞は中鼻道に開口し、上顎洞炎の外科手術では
下鼻道に対孔が設置されます。


また、健康増進法もテスト頻出です。
しっかりと4つの検診を覚えておきましょう!

また、歯周基本治療についての問題は同様に
頻出分野です。保存不可能な歯の抜歯も含まれることは
しっかりと覚えておきましょう!

顔面神経麻痺ではMerkersson-Rosenthal症候群
が挙げられていました。
顔面神経麻痺・肉芽腫性口唇炎、溝状舌をしっかり覚えておきましょう。

また、顎関節の習慣性脱臼:Marfan症候群も
しっかり覚えておきましょう!

また、Marfan症候群は様々な心疾患があることも覚えておきましょう!


東京デンタルスクールは関東のすべての歯科大学の学生
や全国よりご来校を頂いております。

教室はJR秋葉原教室 徒歩2分のヨドバシカメラ前の好立地で
365日 10時~23時で受講可能です。

お気軽にご相談ください。

東京デンタルスクール 塾長 岡田優一郎
日本大学松戸歯学部卒業・歯科医師 
学部長賞 受賞


東京デンタルスクール
03-6807-1546
(メディカルスクール事務局 10:00~23:00・年中無休)
また、ホームページ内の資料フォームからもお問い合わせいただけます。
http://www.dentist-school.com/

[ご注意]
内容に関しては、免責事項となります。
各自成書でご確認ください。