2016年4月22日金曜日

歯科医師国家試験対策 無料メールマガジン第22弾


歯科医師国家試験対策
無料メールマガジン第22弾


こんにちは!東京デンタルスクール 教務主任の岩脇 清一です。


早いもので、4月ももう終わりです。
東京デンタルスクールは、無料相談会を随時行っております。オンライン予約も可能です。
https://web.star7.jp/mypage/mobile_info.php?p=c6ce08f2d4


「この問題がわからない…」
そのような際には、学生どうしで気軽に投稿できる無料質問掲示板をお気軽にご利用ください。
http://www.21style.jp/bbs/dentalsc/


定期試験・CBT・歯科医師国家試験対策無料メールマガジン、第22回目!!
さっそく始めましょう!

1.口腔乾燥を引き起こす薬物はどれか。すべて選べ。(薬理学)

aアトロピン
bフロセミド
cピロカルピン
dプロプラノロール
eジフェンヒドラミン

解答:a,b,d,e

解説:薬理学から、口腔乾燥の副作用に関する出題です。副作用のうち、
定期試験・進級試験・国家試験で特に狙われやすい分野です。しっかりと押さえましょう。

~薬物による口腔乾燥症の正しい考え方~
口腔乾燥を引き起こす薬物には、以下の3種類があります。
・自律神経のブロッカー:プロプラノロール・アテノロール・ダイベナミン・アトロピン・スコポラミン
・線分泌を抑制するもの:H1ブロッカー(ジフェンヒドラミンなど)
・水を体外へ放出するもの:ループ利尿薬(フロセミド)など
この3つに該当するもの、といいうイメージを持ってください。
ちなみに、ピロカルピンはムスカリン受容体のアゴニストで、唾液分泌促進に働きます。
口腔乾燥を引き起こす薬物は重要です。ここで知識を身につけましょう!!


次いきましょう!!

2.小児の歯の外傷について正しいのはどれか。1つ選べ。(小児)

a.女児に多い。
b.乳歯では破折より脱臼が多い。
c.乳歯では3歳ころに最も多い。
d.受傷後の電気歯髄診は信用性が高い。
e.永久歯の外傷の原因で最も多いのは転倒である。


解答:b


解説:小児から歯の外傷についての出題です。意外と狙われがちですが、
丸暗記の人も多いのではないでしょうか?
ここはしっかりとイメージを押さえましょう。

~小児の歯の外傷~
・男児に多い(よく動くから)
・乳歯では1歳、永久歯では7~8歳ころに多い
・受傷後の電気歯髄診は信頼性が低い
・乳歯の受傷の原因は転倒(まだうまく歩けない)、永久歯の受傷の原因は衝突が最も多い
・乳歯は脱臼が、永久歯は破折が多い
(乳歯は歯槽骨が未熟なので、外力に骨が負ける、
永久歯は歯槽骨が発達しているので、外力に歯が負ける)

小児の歯の外傷の特徴はしっかりと押さえておきましょう!!


3.吸入麻酔薬の導入が遅くなるのはどれか。すべて選べ。(麻酔)


a.心拍出量の増加
b. 1回換気量の増加
c.機能的残気量の増加
d.吸入麻酔ガス濃度の増加
e.血液/ガス分配係数の増加


解答:a,c,,e


解説:麻酔より吸入麻酔薬の導入についての出題です。
ここは進級試験・卒業試験、国家試験などで頻出の事項ですが、
「いまいちイメージがわかない」という声をよく聞きます。
一度理解してしまえば得点源となるので、イメージをつかみましょう。

吸入麻酔薬は、肺胞中のガス分圧と吸入しているガス分圧が
等しくなった時に初めて効果を示します。

・吸入麻酔ガス濃度・1回換気量:多いほど、より多くの麻酔ガスを肺胞内に取り込めるので、導入は速くなる
・心拍出量:多いほど、肺から麻酔ガスが持ち去られ、肺胞中のガス濃度が上がらないので遅くなる
・機能的残気量:多いほど、肺胞中のガスが希釈されるので、導入は遅くなる
・血液/ガス分配係数:大きいほど、麻酔ガスが血液に移動しやすくなり、肺胞に残らないので遅くなる
・肺胞─静脈血分圧較差:大きいほど、肺胞から麻酔ガスが血液に移動するので遅くなる
吸入麻酔薬の導入についても押さえられるよう、対策を深めておきましょう!

ラスト! 

4.刑法で定められているのはどれか。1つ選べ。(衛生)


a.戒告処分
b.薬剤師の守秘義務
c.医療事故の損害賠償 
d.歯科医師免許の取り消し
e.歯科衛生士の守秘義務

解答:b

解説:衛生について、刑法に関する問題です。
試験頻出なので覚えておきましょう。

それぞれの選択肢の根拠は以下の通りです。
・a,d:行政処分
・c:民法
・e:歯科衛生士法


さて、守秘義務が刑法で定められているのは?
医師・歯科医師・薬剤師」です。
法律はしっかりと押さえておきましょう!

いかがでしたでしょうか?
東京デンタルスクールでは、大学1年~国浪生までの
定期試験・CBT・国家試験対策を家庭教師・個別指導の両方のかたちで
行っています。
ぜひお気軽にお問い合わせ・ご相談ください。

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執筆
東京デンタルスクール 教務主任
岩脇 清一

監修
東京デンタルスクール 塾長
岡田 優一郎