2016年6月22日水曜日

ギリシャ展 時空を超えた旅




古代ギリシャ



これほど耳にしただけで躍動感と神秘を
感じる言葉は他にどれほどあるだろうか。


昨日、6月21日よりギリシャ国内の


40か所以上の博物館


から集められたこれまでにない過去最大規模の


特別展 古代ギリシャ 時空を超えた旅


が東京国立博物館(上野)で展示されている。




私のブログは医学生、歯学生、薬学生を中心に



毎日 200人以上



の方にご覧いただいている。






雑感と簡単な講義だが、ブログのアクセス数は年間


7万



を超える。これは地球上に存在するブログの中の上位1%に入るという。


意外にも医科関係の記事よりも雑感をつづった
記事が人気だ。


私はもともと古代ローマやピラミッド、
考古学など興味があり、当時、卒業校である
日本大学松戸歯学部の教授 小澤幸重先生
が恐竜の歯の研究などを行っていたことが
歯学部を志した大きな原動力であった。


古代の歴史や美術・博物館はもちろん、
古代ギリシャという言葉だけで心が躍動する。



ギリシャの言葉の起源は


「光の国」



古代ギリシャの歴史は紀元前7000年に遡る。
この頃になるとギリシャの人々は神々への想いを形にした。

紀元前3200年頃にはエーゲ海の海に浮かぶ
海洋文明である



ミノス文明(クレタ文明)


が花開いた。
ミノス文明の土器などはオクトパス(タコ)
など海洋生物をモチーフとしたもので非常に特徴的だ。


















 ©The Hellenic Ministry of Culture and Sports- Archaeological Receipts Fund




今回の展示では大噴火の灰に埋もれ、良好な状態で残っている



漁夫のフレスコ画



が展示されている。





















 ©The Hellenic Ministry of Culture and Sports- Archaeological Receipts Fund



クレタ文明は紀元前1450年、
ミケーネ(ミュケナイ)文明により、征服される。


この頃になると黄金の装飾具などがみられるようになる。


ミケーネ(ミュケナイ)文明の崩壊のあとは暗黒時代と呼ばれる。



暗黒時代の幕開けは幾何学様式時代によって始まる。
名前の通り、この頃の土器は幾何学模様が多く用いられている。


その後、東方化様式時代やアルカイック時代を経て、
クラシック時代に入るのである。

クラシックに時代といえば、アテネのアクロポリスに建設された



パルテノン神殿



が有名である。クラシック時代には様々な神々の彫刻が作られ、
時空を超えて人々を魅了する。
















 ©The Hellenic Ministry of Culture and Sports- Archaeological Receipts Fund


本展示では古代オリンピックを
モチーフとした彫刻も数多く展示されている。



ギリシャといえばアレクサンドロス大王が有名だろう。

アレクサンドロス大王は若くして亡くなり、
死後、諸王国が互いに激しい争いを行うヘレニズム時代が訪れる。



紀元前31年にはエジプトの女王である
クレオパトラがローマに敗れ、ローマがギリシャを征服する。



ローマ人は征服後も
古代ギリシャ美術の魅力を感じ続けた。



美術・文化の中に
ギリシャの文化が生き続けている。



本展示では旧石器時代からミノス文明(クレタ文明)、
クラシック文明、そして、ローマ文明に至るまでの
古代ギリシャの文化の移り変わりを目にすることが出来る展示となっている。




古代ギリシャの文化や神々。

時代に生きる人々の想い。



本展示は様々な角度から、
楽しめる特別展となっている。


ぜひ、一度足を運ばれてみてはいかがだろうか。


<特別展 古代ギリシャ 時空を超えた旅>

東京国立博物館
JR 山手線 上野駅 下車(上野公園内)
東京都台東区上野公園13-9
http://www.greece2016-17.jp/



執筆:東京メディカルスクール
代表 岡田優一郎