2023年3月30日木曜日

歯科医師国家試験と歯学部1年生の取り組み

近年、歯科医師国家試験の実質的な難関化について様々な

場所でご依頼をいただきお話をさせていただきました。


国家試験難関化というと想像できないような難易度になっているのかと

考えますと、実際に国家試験そのものが急激に難しくなっているということではなく

思考型問題、科目横断的な出題、また、歯学部の入学時の学力との相関など

様々なことが複合的に影響することにより起きる実質的な難関化です。


この実質的な難関化により、全国の歯学部では国家試験に合格の

可能性がある学生の卒業をすることが不可避に求められており、

卒業試験や、その影響から低学年生、2年生や1年生の留年も増加しています。


入学時の歯学部の学力は例えば20年前、10年前に比べますと

少子化の影響や、社会的な影響により低くなっており、学習習慣

を歯学部の1年生ではしっかりと対策する必要があります。


歯学部1年生の授業は社会では「国家試験に出ない。学習必要性は?」

という意見は昔から様々な場所でみられますが、これは

とらえ方の問題であり、国家試験に1年生の直接的な出題

実際には生物などの分野を除けばほとんどみられないことは事実ですが、

一方で、例えば歯科理工学などの官能基で-OH(水酸基)や

-COOHなど様々な化学の性質やイメージがわかないと学習が

困難になる場面がみられ、また、歯学部1年生の目的は

論理的な思考力の養成や、学習習慣の定着、将来の歯科医師

となるビジョンの明確化など様々な意味があります。


近年では歯学部の進級難関化により低学年生からの学習が

求められております。東京デンタルスクールでは全国の

歯学部1年~6年生の定期テスト、進級対策に力を入れております。

進級や卒業のビジョンをもって取り組んで歯科医師を目指してほしいと思います。


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執筆/  岡田優一郎 博士(歯学)、歯科医師