2012年6月20日水曜日

ジャパンコマスケール (JCS)

ジャパンコマスケール(JCS)の分類

東京デンタルスクール 解剖生理学スクール

今回のテーマはジャパンコマスケール
Japan Coma Scale(JCS)です。

ジャパンコマスケールというだけあって、日本で作られた
意識障害に対する簡便な評価方法です。

世界では、グラスゴーコマスケール(GCS)という分類が
あって、これは開眼機能、言語機能、運動機能の
それぞれの点数を加点して15点以上を正常とするものです。

しかし、こちらは計算する必要があるのと、ジャパンコマスケール
に比べて覚えにくいということから一般的にジャパンコマスケール
が使われています。

医師、看護師、歯科医師はもちろん、救急救命士など
医系職種の方は覚えていく必要があります。

104回歯科医師国家試験からの問題を見ていきましょう(一部抜粋)

問題
痛み刺激に対して全く反応しない状態はどれか?

a.Ⅰ-1
b.Ⅱ-10
c.Ⅱ-30
d.Ⅲ-100
e.Ⅲ-300

答えは、eのⅢ-300です。
医師や看護師の方はさらっと分類できないとかなり気まずい
思いをします。歯科医師も外科・全身麻酔科クールの
口答試問などで答えられないとレポートなど出ます^^;

では、みていきましょう。

Ⅰ覚醒している(一桁)
0 意識清明
Ⅰ-1 見当識は保たれているが意識清明ではない。
Ⅱ-2 見当識障害がある(ここが覚えるコツ)
Ⅲ-3 自分の名前、生命月日が言えない

Ⅱ刺激に応じて一時的に覚醒する(二桁)
Ⅱ-10 普通の呼びかけで開眼
Ⅱ-20 大声で呼びかけたり強くゆすると開眼する
Ⅱ-30 痛み刺激を加えつつ呼びかけを続けるとかろうじて開眼する

Ⅲ 刺激しても覚醒しない(三桁)
Ⅲ-100 痛みに対して払いのけるなどの動作をする
Ⅲ-200 痛み刺激で手足を動かしたり顔をしかめたりする
Ⅲ-300 痛み刺激でも全く反応しない。


一見かなり覚えにくそうですが、各ステージを見ていくと
実はそれほど難しい分類ではありません。

臨床的にはかなり使われています。歯科医師国家試験を含め、
今後も出題されるのでしっかり覚えていきましょう!!

東京デンタルスクールでは、学部2年から卒業浪人生まで
一人一人にあったスケジュールで定期テスト、CBT、国家試験対策を行います。

解剖生理学スクールは、看護師、柔道整復師、あん摩マッサージ師、
理学療法士、医系学生など解剖生理学・基礎医学のコースです。
自宅での家庭教師、東京都足立区西新井にある本校舎での
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