2012年10月9日火曜日

セカンドオピニオン 専門医


口腔セカンドオピニオン 専門医・認定医

東京デンタルスクール 東京看護国試ゼミナール

塾長の岡田です。日曜日に口腔セカンドオピニオン専門医と認定医
の研修を受けてきました。

最近は歯科と医科がかなり密接に関連しており、弊社では
医学部講師、歯科医師、看護師などが在籍にしています。

定期試験対策、卒業試験、国家試験対策など、個別指導授業を
土日も開校しております。ぜひお気軽に資料請求ください。

メディカル事務局
03-5647-6501
(am11:00~pm11:00 年中無休)

今回は、口腔セカンドオピニオン専門医受講の際の覚書です。
基本から応用までかなり勉強になる内容でした。
卒業試験や国家試験に出題される内容も盛りだくさんです!

また、処方などに関しまして覚書のため聞き取りミスなど
臨床諸家の先生方に対しての内容ではございませんので、
症例や論文の内容などに関しましては成書などをご参照ください。


解剖学 高橋常男先生 神奈川歯科大学 解剖学分野教授

頭蓋の骨の数は→13種類21個(下顎骨と舌骨のぞく)
ダヴィンチのスケッチにも上顎洞が記載されている!

上顎洞→一番大きい副鼻腔で、動物によって異なる。
      ヒトでは咀嚼により側方拡大

上顎洞(副鼻腔)の役割はまだ明らかになっていない部分もあり、
いくつかの説が挙げられています。
ex)頭蓋を軽くするため、温度の調節、機械的応力の抑制、共鳴など

上顎洞→中鼻道に開口
上顎洞(上顎骨、涙骨、篩骨、口蓋骨、下鼻甲介)

鼻涙管は上顎洞の内壁にある!
パノラマ無名線はZAC点

副鼻腔!国試出るよ!→前頭洞、上顎洞、蝶形骨洞、篩骨洞

上顎洞粘膜には血管がある!
内頚動脈の枝も受けている。

外頚動脈は「外側」にあるわけではない!


有病者の歯科治療 森良之 先生

高血圧180/100mmHg以上は侵襲を加えない

薬物による歯肉増殖症の可能性(%)
フェニトイン 50%
ニフェジピン10.9%~14.7%
シクロスポリン 8~33%

心疾患→術前の抗生物質
アモキシシリン2gを1時間前に経口服用

ペースメーカー
→電気メス、MRIは禁忌。CTは確認が必要。

抗凝固薬、抗血小板薬
→確認が必要。オペ 
INR1.5未満(患者PT/正常PT)

ワルファリンはビタミンKの阻害→効果が減弱するまで数日かかる
ヘパリンは抗凝固因子 アンチストロビンⅢを活性化→効果が数時間で減弱する
抗血小板薬→約1週間で減弱

腎臓の疾患
GFR60以下だとよくない
(GFR glomerular filtration rate)
→NSAIDSなどではなく、アセトアミノフェン。抗生物質など減らすことを検討。

メモ。HCVにともなうシェーグレン症候群が問題になっている。

糖尿病
140mg/dl以下、HbA1c7.2以下
外科侵襲などはさらにコントロール

舌痛症
味覚障害がない。食事中や話し中に痛みが消える。

粘膜疾患の鑑別
→視診だけの診断はかなり困難。
1、2週間の経過観察や、症例により早めの専門病院の紹介。

金属アレルギーによる粘膜疾患も常に考慮(特に合金など)

天疱瘡。DSG。デスモグレインの抗体

帯状疱疹による口角炎

白板症の癌化率3-16%

「炎症ひいて小さくなった」
→癌ではないと考えてはいけない!!
腫瘍でも炎症がひくと体積が小さくなる。よく考えて鑑別を行う。

癌はヨードで染まらない。染色して腫瘍範囲の参考にする。
しかし、もともと歯肉や口蓋はグリコーゲン少ないので染まらない。
つまり、舌や、頬粘膜の判定に有用!

潰瘍ができた?
癌?結核など感染症?・・・いろいろ考えられますが、
「薬による潰瘍もあることがある」ことを忘れない!

「ビスホスホネート製剤による顎骨壊死」
→外科処置や口腔衛生状態などによって誘因になることがある。
薬の作用機序:破骨細胞を止める(アポトーシス)
旧約するなら3か月以上。抜歯後、2か月程度してから再開。
経口投与を受けている患者さん0.7人/10万人
静脈投与をうけている患者さん0.7%~12%

金属アレルギーの患者さんのセラミック
→セメントにも注意(レジン系など)

そして、今回は招待講演として
日本認知症コミュニケーション協議会 理事 渡辺光子先生のご講演もありました。

日本の木造住宅の特徴といわれる段差、広さ、和式のトイレなど
から本当の意味を考えるバリアフリーや、認知症に関する理解が深まりました。
介護に理解のある建築士が必要!

介護認定は1次判定が職員によって行われ、その後2次判定が
専門家を含めて行われます。ここで要介護など判定が行われます。

認知症は、古い記憶は比較的保たれているので、写真や美術、趣味
などが重要ということばは非常に深いました。

たいへん学ぶことが多いご講演でした。

今回は、医療安全に関するご講演もありました。

「医療安全管理対策」
藤谷 登 教授

医療事故
→医師ははたして加害者なのか?

取り違え事故。人と部位

近年の問題
→インターネットによる誤った知識、権利、医療技術の進歩、訴訟

責任追及型から学習改善型へ

「リスクを伴わない医療はない」

医療事故以外でもベッドから転落
→菅が抜けて大量出血など
誘因:ベッドマットをひいていたので手すりがうまく機能していなかった

人間はミスをする

スタッフ教育
教育と反復

FOOL PROOF「愚かな者にも耐えられる」
EX)正しい向きしか入らない電池

歯科医院でのリスク
ユニット起こす時の自己
タービンバーが外れた
プラガーによるやけど
薬の誤りやアレルギー、持病

マニュアルなどの定期チェックや評価が重要

今回の、口腔セカンドオピニオン専門医の研修会は
たいへん勉強になりました。

内容に関してましてはメモなので、先生方の意図や内容と
一部異なる場合がありますのでご注意ください。
また、処方などに関しましても臨床諸家の先生方に対する
内容ではなく、自己研鑽のための覚書ですので、内容に
関しましては成書などをご参照ください。

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