2014年1月6日月曜日

総義歯 臨床実地問題 解き方 東京デンタルスクール


総義歯
~臨床実地問題の解き方~


東京デンタルスクール 塾長 岡田です。
当スクールでは大学2年生~6年生の現役生、
進級対策、CBT、歯科医師国家試験対策など
現役生、留年生、浪人生のマンツーマンの個別指導を行っています。
東京デンタルスクール
http://www.dentist-school.com/

03-6802-5260
(AM10~PM23 年中無休 平日・土日・祝日も開校)


生徒さんの苦手とする範囲の一つが総義歯の臨床実地問題。


総義歯の臨床実地問題を解くには顎運動のイメージと
義歯の基本、製作方法の手順のイメージが重要です。

あえてイメージという言い方をしたことには理由があります。

それは、臨床実地問題を解くにはきちっとした詳しい理論よりも
まずはおおまかな全体像をつかむことが重要です。

例えば顎を右に動かしたとします。
すると右側が作業側、左が平衡側となります。

右側(作業側)はベネット運動、平衡側はベネット角が重要です。

しかし、ベネット運動はあまり動かないので実際にはベネット角が重要です!

ベネット運動は約1ミリ前後、これを再現するには全調節性咬合器
が必要となります。

それよりも、平衡側をしっかり再現しようというのが
実習などでもよく使われる半調節性咬合器です。

半調節性咬合器は顎を前に出したとき、横に動かしたときの
顎の位置をチェックバイトで記録しておくことによって咬合器に再現できます。

このように言葉の意味を覚えることはもちろん、
おおざっぱに全体像のイメージを確立します。

そして、義歯のポイントは顆頭の動きと切歯路です。

「顆頭」というと生徒さんは(- -;)・・・ となりますが、
早い話が顎関節の動きの経路みたいなイメージです。

年を取ると骨吸収によって顎関節の大きくなるので、
顎の動きは複雑になります。

この顎の動きと前歯の歯によって決定される切歯路
のバランスをとるイメージが重要です。

顎の動きが複雑になった分、切歯路で制限できれば
良いのですが、総義歯の場合には歯が当たると落ちてしまいます!

なので、このあたりのバランスを取ることが必要です。

この公式のようなものがHanouの5要素です。

      顆路傾斜×切歯路
----------------------------------------------------
咬頭傾斜角×咬合平面の傾斜×調節彎曲

このHanouの5要素は臨床実地問題を解くときや
総義歯の一般問題を解くときに重要です。

これを覚えないでいいやという生徒さんは・・・・・
国家試験当日。かなり苦労します。(>_<;)

まずはこのHanouの5要素をしっかり覚えましょう。



また、義歯の臨床実地問題は上記のような顎運動のほか、
主訴をしっかりと考慮する必要があります。

患者さんが「痛み」を気にしているのか「見た目」を
気にしているのかなどしっかり把握して解決しましょう(*^-^*)

また、義歯のチェックポイントも重要です。

例えば人工歯をみたらまずは配列。
不自然じゃないかなど確認します。

そして、咬合接触状態、咬耗具合もチェックです。
咬合では総義歯ではフルバランスドオクルージョンや
リンガライズドオクルージョンが基本です。

もし、無咬頭歯などを使っていたら義歯の部分に
バランシングランプをつける必要があります(国家試験にも出題されているよ^^)

また、義歯の全体像では大きさは十分か、口蓋はあたっていないか、
義歯の後縁のチェック、そして、辺縁はつきささっていないかなど確認します。

また、義歯は「咬頭傾斜を緩くする」というのは基本です。
なのでこのキーワードが出たら答えかな!?と思って
決して総義歯ではよほどでなければ答えから外してはいけません。

また、総義歯の永遠のテーマは咬合調整、リライニング、
粘膜調整の3択からの選択です。

これをしっかりと8、9割当てていくには

主訴

与えられている情報のチェック

写真は何を伝えたいのか

痛みはどうか?(粘膜調整)

などをチェックして考慮していきます。

粘膜調整と粘膜面調整の違いが分かっていない!
などは問題を解く以前の問題です涙(>_<;)

粘膜面調整は義歯の内面を削ることで、
粘膜調整は粘膜を落ち着かせるというイメージです。

まずは基本をしっかり押さえて進めていきましょう!

個別指導の東京デンタルスクールでは個別指導塾・家庭教師
(東京・埼玉・千葉・神奈川)を選択できます。

平日・土日・祝日や、春期講習・夏期講習・冬期講習
などマンツーマンの個別指導なので生徒さん一人一人に合わせた
授業が可能です。

関東はもちろん、関東以外からも生徒さんがご来校されます。

臨床実地や基礎問題がやばいな・・・・(涙)と思ったら
ぜひお気軽にご相談ください^0^

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東京デンタルスクール 塾長
日本大学松戸歯学部卒(歯科医師) 学部長賞