2016年1月13日水曜日

クラウンブリッジ 歯科国試対策の個別授業


クラウンブリッジ 歯科国試の個別指導

歯学部1年~6年の定期試験、CBT、歯科医師国家試験対Sカウの
マンツーマン個別指導 東京デンタルスクール 岡田です。

今回も問題を見ていきましょう!

東京デンタルスクール
メディカルスクール事務局

03-6807-1546
(AM9-23 年中無休)


.副交感神経のみに支配されるのはどれか。1つ選べ。(生理学)
a.腎臓
b.汗腺
c.立毛筋
d.耳下腺
e.瞳孔括約筋

解答:e
解説:自律神経には交感神経と副交感神経があり、
自律神経の支配には以下のような特徴があります。
・二重支配(交感神経・副交感神経の両方から支配を受ける)
・拮抗性支配(互いに正反対の作用を及ぼす)
・相反性支配(一方が亢進すると、もう一方が抑制される)

ただ、物事には例外がありまして…自律神経の支配についても、
いくつかの例外があります。
拮抗性支配の例外:唾液腺(交感神経・副交感神経とも
に唾液分泌の亢進にはたらく)

二重支配の例外:腎臓・汗腺・立毛筋・瞳孔散大筋など(交感神経支配のみ)、
        瞳孔括約筋(副交感神経支配のみ)
イメージとしては、交感神経は「緊張・ケンカ」、副交感神経は「睡眠時・リラックス」です。

寝るときに目から入る光の量が多いとまぶしくて眠れませんよね?

なので瞳孔括約筋は副交感神経のみの支配、と覚えてください。



次いきましょう!!


陶材焼付ブリッジのろう付けで、
後ろう付けと比較した特徴で正しいのはどれか。1つ選べ。(クラウン・ブリッジ)

a.異種金属をろう付けできる。
b.陶材のクラックのリスクがある。
c.ろう付けする部位が限定されない。
d.ろう付け部の強度への影響は小さい。
e.ろうの融点は金銀パラジウム合金の融点より低い。

解答:c
解説:クラウン・ブリッジからろう付けについての出題です。
ここは理工学とも絡めやすいため、進級試験や国家試験
で狙われる部分のひとつです。
前ろうと後ろう、どこが違うのか?一言で言えば
、「金属の構成要素を陶材を焼き付ける前に連結するか、
後に連結するか」ということです。


前ろうには以下の特徴があります。
・金属を結合してから陶材を焼き付けるため
、ろう付けの部位はどこでも良い(ブリッジの真ん中でも良い)
・陶材の色調・強度を損なわない
・ろう付け後に陶材を焼き付けるため、ろうの融点は
陶材の焼成温度より高い必要があり、使用できる金属も陶材焼付用合金に限定される
・ろう付け後に金属に熱をかけるため、
ろう付け部の強度・ブリッジの適合精度への影響がある

後ろうはほぼ前ろうと逆の特徴を有します。
・ろう付け部位は隣接面部に限定される
・異種金属をろう付けできる
・陶材焼成後に熱をかけるため、陶材のクラックなどのリスクがある
c以外はすべて後ろうの特徴です。

まとめると、前ろうは「陶材に優しく・金属に厳しい」
、後ろうは「金属に優しく・陶材に厳しい」方法です。
ちなみに、温度は高い順に
陶材焼付用合金の融点>前ろうの融点>
陶材焼成温度>金銀パラジウム合金の融点>後ろうの融点 となります。


以下に説明文を記す。あてはまるものはどれか。1つ選べ。(病理)
「何らかの理由により、組織への循環血流量が減少した状態


a.貧血
b.虚血
c.出血
d.充血
e.うっ血

解答:b
解説:語句の定義の問題です。ここはそれぞれの定義が
混乱している生徒さんが多い部分です。
また、国家試験の必修などで狙われる部分でもあります。
それぞれ一緒に見ていきましょう。

a:血中の赤血球量が不足している状態
b:組織への循環血流量が減少した状態
c:血液の「全成分」が血管外へ出ること
d:局所における流入血流量が増加している状態(増加しているのは動脈血)
e:静脈血の組織からの流出が妨げられ、組織内に増加しているもの

ちなみにもうひとつ。結構勘違いしている生徒さんが多いので、付け加えます。
梗塞:終動脈が閉塞され、「それより末端の領域が壊死に陥る」こと。
ただ詰まっただけでは梗塞にはなりません!壊死が起こってはじめて梗塞になります。


記事執筆:教務主任 



東京デンタルスクール 塾長
岡田優一郎
日本大学松戸歯学部卒業・歯科医師
学部長賞受賞


東京デンタルスクールはマンツーマン個別指導で
歯学部1年~6年の定期試験対策や卒業試験、国家試験対策を
行っており、口コミにより関東全歯科大学よりご来校・受講を
頂いており、全国からも多数受講いただいております。

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