2016年2月9日火曜日

歯科医師国家試験 解剖学・歯内療法・歯科理工学


歯科医師国家試験
解剖学・歯内療法・歯科理工学


東京デンタルスクール 塾長 岡田です。
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今回もしっかりと勉強をしていきましょう!


側頭骨に存在するのはどれか。すべて選べ。(解剖学)
a.内耳孔
b.正円孔
c.卵円孔
d.歯槽孔
e.茎乳突孔



解答:a、e

解説:解剖学から、骨学に関する出題です。
進級試験・CBT・国家試験における超重要ポイントです。
ここでそれぞれについておさらいしましょう。


内耳孔:側頭骨に存在。顔面神経・内耳神経が脳より入る。
正円孔:蝶形骨に存在。三叉神経の上顎神経が通る。
卵円孔:蝶形骨に存在。三叉神経の下顎神経が通る。
歯槽孔:上顎骨に存在。上顎神経の後上歯槽枝、顎動脈の後上歯槽動脈が通る。
茎乳突孔:側頭骨に存在。顔面神経の運動神経線維が出る。


ここで一つ。茎乳突孔の近くを走行する筋は何か?

顎二腹筋後腹や、茎突舌骨筋ですよね。
これらは、顔面神経支配でしたよね。
「構造物は、近くに存在する神経・脈管に支配される」ということは覚えておきましょう。



2.抜髄法が適応となるのはどれか。1つ選べ。(歯内療法)

a.歯髄充血
b.歯髄壊疽
c.壊疽性歯髄炎
d.急性単純性歯髄炎
e.慢性化膿性根尖性歯周炎


解答:c

解説:歯内療法から抜髄の適応症についての出題です。
抜髄法が適応となるものには以下のものがあります。
1、急性症状の著しい歯髄炎(急性化膿性歯髄炎、壊疽性歯髄炎)
2、内部吸収
3、象牙質知覚過敏などの可逆性歯髄疾患で、
保存療法を行っても症状が消退しない場合

ここで、「壊疽性歯髄炎」と「歯髄壊疽」の違いをおさらいしておきましょう.。


壊疽性歯髄炎:急性化膿性歯髄炎に腐敗菌が感染したもの。(=歯髄は生活)
歯髄壊疽:壊死した歯髄に腐敗菌が感染したもの。(=歯髄は失活)

他の選択肢の治療法としては、
a、d:歯髄消炎沈静療法
b、e:感染根管治療 となります。

治療法の選択の際には、
歯髄の生死、歯髄炎であれば可逆性かどうかをよく確認しましょう!



タイプI金合金と比較したタイプIV金合金の特徴はどれか。1つ選べ。(理工)

a.融点が高い。
b.展延性が大きい。
c.耐食性に優れる。
d.引張強さが小さい。
e.規則格子の形成量が多い。


解答:e
解説:理工より金属についての問題です。
以前も出題しましたが、ここは進級試験・卒業試験、
国家試験などで狙われる部分であり、
注意が必要です。

金合金の特徴は頭にしっかりと入っていますか?


金合金はタイプが上がるほど(=タイプIVに近づくほど)

・金の含有量が下がり、銅の含有量が多くなる
・AuCu規則格子を形成するため、強度が増す
・融点・展延性・耐食性が低下する 
といった特徴があります。

したがって、今回はeが正解となります。

なお、タイプIV金合金では硬化熱処理が可能になることも押さえましょう。
理工学の中では、特に金属の分野は重要となります。

知識の精度を高めていきましょう!

いかがでしたでしょうか?
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定期試験・CBT・国家試験対策を家庭教師・個別指導の両方のかたちで行っています。
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執筆:岩脇清一
東京デンタルスクール 教務主任
東京歯科大学卒業・歯科医師 血脇賞受賞


東京デンタルスクール 代表 
岡田優一郎
日本大学松戸歯学部卒業・歯科医師 学部長賞受賞


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