2016年7月6日水曜日

侵襲性歯周炎 進級・歯科国試対策


歯学部1年生~6年生の進級・CBT・歯科国試対策の
東京デンタルスクール 塾長 岡田です。

今回は無料メールマガジンで岩脇先生のミニ講義です!
テスト頻出の侵襲性歯周炎も取り上げられています。

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http://www.mag2.com/m/0001494170.html

それでは見ていきましょう!


こんにちは!東京デンタルスクール 
教務主任の岩脇 清一です。 


いよいよ7月に入りました。この夏で、勝負を決めろ。

その心意気でまいりましょう。
さっそく始めましょう!

1.IgG抗体について正しいのはどれか。すべて選べ。(微生物)
a 五量体である。
b 分泌型が存在する。
c 感染早期に出現する。
d 歯肉溝滲出液に多い。
e アナフィラキシーショックに関与する。

解答:d
解説:微生物学から、抗体に関する出題です。
国家試験、進級試験、卒業試験で頻出であるため、高学年の皆さんは
もとより、低学年の皆さんにおいても、確実な理解が求められるところです。
しっかりと押さえましょう。

~抗体の特徴~
・IgG:最も多く存在(70~80%)、胎盤通過性あり(=胎児の免疫)、
単量体、歯肉溝滲出液・歯周ポケットに多い
・IgM:感染初期に出現。五量体である。
・IgA:分泌型をもつ(唾液腺、小腸のパイエル板、肺などで産生され、唾液、初乳などに含まれる)
分泌型は二量体(J鎖が存在)、通常型は単量体
・IgE:I型アレルギー(アナフィラキシーショックなど)で増加する
・IgD:B細胞が形質細胞に分化するのに関与するとされる

この辺りは頻出です。低学年のうちから、確実な知識を身につけましょう!!

次いきましょう!!

2. 脳性麻痺で正しいのはどれか。1つ選べ。(小児)
a 病変は進行性である。
b 原始反射は通常通り消失する。
c 治療においては幼児語を多用してもよい。
d 口腔内に異常な咬耗がみられることがある。
e 知的障害はほぼすべての症例において合併する。

解答:d
解説:小児から脳性麻痺についての出題です。
小児歯科では、「成長発育」「小児の治療の特徴」「障害者歯科」といった
ところが定期試験、進級・卒業試験、国家試験で頻繁に狙われます。
特に障害者歯科は医科とのかかわりが増えた近年の
国家試験では頻出であるため、しっかりと押さえましょう。

~脳性麻痺の正しい特徴~

・周産期の障害が原因となる(出産時の酸素不足など)
・運動障害が主な原因となり、不随意運動、原始反射の残存がみられる(102回国試出題)
・知的障害の合併は50%ほどである(すべての症例に合併するわけではない)
→安易な幼児語の使用はダメ
・治療時にはBobathの反射抑制体位などにより、不随意運動を抑制する
・筋の異常な緊張がみられるため、口腔内では異常な咬耗、不正咬合がみられることがある
・てんかんを合併することがある(抗てんかん薬による歯肉増殖に注意)
・口腔内の管理が難しいため、う蝕、歯周疾患に罹患しやすい

試験頻出のこの分野。しっかりと押さえておきましょう!!

次いきましょう!

3.正常組織を放射性感受性の高い順に並べたもので正しいのはどれか。
1つ選べ。(放射)

a 皮膚→精巣→神経
b 血管→粘膜→精巣
c 筋肉→唾液腺→精巣
d 精巣→唾液腺→神経
e 神経→皮膚→リンパ組織

解答:d
解説:放射線より放射性感受性についての出題です。
この話では、よく腫瘍の放射性感受性が定期試験、進級試験・卒業試
験、国家試験でも狙われますが、正常組織の感受性をしっかりと
理解していれば丸暗記せずに済みます。
ここでしっかりと理解しましょう。

この分野を考えるうえで押さえておいてほしいのが
「ベルゴニエ・トリボンド─の法則」です。
・形態的、機能的に未分化な細胞ほど放射性感受性が高い
・分裂期間が長い細胞ほど放射性感受性が高い
・分裂が活発な細胞ほど放射性感受性が高い
というものです。

したがって、正常組織の放射性感受性は
高い:リンパ組織、骨髄(これから分化する細胞を作る、
ここでは赤色骨髄を指す)、精巣・卵巣(細胞分裂の頻度が高い)
中等度:粘膜・皮膚、唾液腺
低い:血管、筋肉、骨、神経 となります。

腫瘍の放射性感受性も、おおむねこの正常組織の
放射性感受性に準じます。したがって、発生母地の放射性感受性が高い
と、腫瘍の放射性感受性も高くなります。

高い:ゼミノーマ(精上皮腫)、悪性リンパ腫、白血病
中等度:扁平上皮癌(やや高め)、腺癌(やや低め)
低い:悪性黒色腫、骨肉腫

「正常が分かれば異常も分かる」のは、病理や放射線読影での鉄則ですが、
放射性感受性でもあてはまるので、しっかりと対策をしましょう。
 
4問目!これがラストです。

4.侵襲性歯周炎で正しいのはどれか。すべて選べ。(歯周)

a 家族内集積がみられる。
b 限局型は思春期前後に発症しやすい。
c プラーク付着量と重症度の間には相関関係がみられる。
d Aggregatibacter Actinomycetemcomitansが原因となる。
e 広汎型では限局型と比較して著明な血清抗体反応がみられる。

解答:a,b,d
解説:歯周より、侵襲性歯周炎についての出題です。
臨床的にも特徴が多いので、試験で非常に問われます。しっかりと押さえましょう。

~正しい侵襲性歯周炎の特徴~
・Aggregatibacter Actinomycetemcomitansが原因となる
・家族内集積がある(したがって、家族歴の聴取は重要。)
・プラーク付着量と重症度は相関しない(=一致しない)
・広汎型:30歳前後で発症、第一大臼歯と前歯部以外にも歯槽骨吸収
限局型:著明な血清抗体反応、思春期前後で発生、
第一大臼歯と前歯部に限局した歯槽骨吸収
ここはしっかりと押さえておくようにしておきましょう!
また、どちらの形でも、歯槽骨吸収が根尖に及ぶことが多いので、
歯内-歯周病変の発生には注意が必要です。

いかがでしたでしょうか?
東京デンタルスクールでは、大学1年~国浪生まで
の定期試験・CBT・国家試験対策を家庭教師・個別指導の両方のかたち
で行っています。
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内容に関しては、免責事項となります。
各自成書でご確認ください。

執筆
東京デンタルスクール 教務主任
岩脇 清一

監修
東京デンタルスクール 塾長
岡田 優一郎



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