2016年9月24日土曜日

国家試験という壁に挑戦する医系学生と世界の特殊部隊の訓練



東京メディカルスクール代表の岡田です。


当スクールには医学生、歯学生、薬学生、獣医学生など
様々な生徒様が全国からご来校されます。


難関化する進級やCBT、そして、国家試験を突破する
学生さんを見ていると大学入学、 院内への登院、そして卒業、
国家試験突破と 次々に試練を乗り越えるたびに、
時に人間としての 強さや能力が一歩ずつ上がっている姿をみることが出来ます。



私が中学校の頃に、塾に通っていましたが、
当時の集団授業では、上と下のクラスに分かれていて、
私は下のクラスでした。


英単語を暗記して口頭試問の時などは上と下のクラス
関係なく 一列に並び、口頭試問を受けて終わるまで
何度も出来るまで並び直すことになります。


私は当時20人ほど並んだこのような英単語テストで、
覚えきるころにはいつも 最後の2~3人でした。


私は今までの人生でいつも様々な場所で、
いわばいじめを経験してきました。


塾も例外ではなく、口頭試問を待っている間には
ホチキスで首を刺されたり、 上位クラスの人からは物覚えが
悪かったのでたびたび笑われ、馬鹿にされることがありました。


当時、上のクラスの人たちは地元の埼玉県ではかなりレベル
の高い浦和高校などを 目指しており、
医学部などを目指していた人などが多かったのを覚えています。


私は当時、真逆の人生でどこでもいいから高校に
入れれば嬉しいというレベルでした。


奇跡的に私は日本大学第一高等学校、
そして日本大学松戸歯学部に入学の 機会を頂きました。


学力ではなく、生活態度などを考慮いただいた
推薦で、2回とも学校長 特別推薦での入学でした。


当時、偏差値が70に迫る高校に入学した
学力に優れていた彼らのうち意外にも多くが、
ほとんどが医学部や東大ではなく、後には
一般企業や専門学校に入学、卒業していることを後日知りました。


高校や大学に入って、必死に勉強していた反動で、
一切、勉強はせずに遊んでしまったと聞くことが多く、
良いか悪いか人生終わってみなければわかりませんが、
「継続」という力がいかに
大きなエネルギーになるかということが分かります。



アメリカにはテロリストとに立ち向かい、
一躍有名になった
Navy SEALsという特殊部隊チームが
世界各国に様々な目的のため派遣されています。



Navy SEALsには数ある軍隊の中でも知力、
体力、精神に自信がある 屈強な
メンバーが集まります。




SEALsの訓練は想像を絶するもので、
休みや睡眠時間などもほとんど与えられない通称
ヘルウィークという訓練を経験しなければなりません。




腕立てや丸太を持ったまま何時間も耐えたり、
海ではボートで数メートルの明らかに超えられないと
思うような波に立ち向かって漕ぎ続けなければなりません。



チーム全体で必死に波に向かった場合のみ
波を突破する可能性があります。



波は乗り越えられる
可能性があるだけで、努力に関わらず



絶対に転覆をする波もあります。



水温は寒く、その中で何時間も
耐えることが要求されます。


このような訓練の中の




「希望」





が ベットから出たところに
備え付けられた 「鐘(ベル」 です。




このベルを鳴らすと
訓練は中断となり、
Sealsを目指す訓練は終了となります。




SEALsに志願する兵士は皆、
陸軍や、海軍などでは 選び抜かれた数パーセントの
能力・体力・精神力を有しています。


リタイアの鐘を鳴らすと、
先ほどまで罵声や苦痛を 与える教官は



「今回Sealsを訓練は終了となりますが、
他の軍隊は様々な得意分野・特殊能力を
有しており優秀な軍隊です。ご活躍を期待しています。」



というような言葉が与えられるといいます。




Sealsの訓練は厳しく、実際に
ほとんどが「自分で」鐘を 鳴らしてしまいます。




もちろん、体力不足やノルマ未達成であれば教官より
不合格が言い渡されますが、



ほとんどが



「自分で鳴らしてしまう」



のです。






予備校業界は完全な実力主義の面白い業界です。





生徒様からの評価により、自信があっても
講師として残れるのは1割に及びません。




能力はもちろん、生徒様への 配慮、
コミュニケーション、忍耐力など様々な能力が求められます。



今までに何度も自信に
満ち溢れる新しい講師が入ってきて


「おっ!これはやるな!」


と思っても、 トラブルやクレームで滅入ってしまって
辞めてしまったり、 飽きてしまったり、
燃え尽きてしまうということが多々あります。



最後までやってみないと真の実力は分かりません。
そのため、当スクールの現在残っている講師や社員は
非常に高い能力を有しています。





学生さんに覚えておいて
欲しいことは、自分より能力の高い人間は、
非常に多く存在するということです。




私は、人から軽んじられる、いじめられるということを30年近く
幼少期から経験し、今でも街を歩いていたり、営業していると
仕事が出来ないと思われたり馬鹿にされたり、笑われながら
目の前で名刺を切られるということや理不尽なことも多々経験してきました。




正規のビジネススキルという評価の尺度で測れば
私は客観的評価で非常に低いと思っています。




しかし、唯一誇れるものが
執念と根性です。




この1本で経営者という代表を務めています。


世の中で不思議なことは、何事も自分が当初は著しく
劣っていても気づけば自分が最も活躍していたということがあります。



例えば、能力が優れていても怠惰や、
結婚や、恋人の影響を受けて、
仕事を放棄してしまうことも多々あります。



特殊部隊でなくても
人生には様々な困難が待ち受けます。




イギリスの特殊部隊SASや、
CIAの訓練で人間の真価を表すために
様々なプログラムが準備されています。




イギリスの特殊部隊SASの訓練は、登山技術を要し、
時に死者が出るほど厳しい 訓練です。




そして、ゴール時点には
最後の訓練が待ち受けています。



ゴールには、どんな兵士でも
体力・精神力が 限界の状態で到着します。


そこで上官から放たれる一言が



「君たちに伝えるゴール時点を
こちらの不手際で間違えた!

実際にはここから数十キロ先だ。

頑張れ!」




という言葉です。 隊員は上官に対し 「ふざけるな!」と
逆上する兵士や、 失望によって歩けなく兵士もいます。




そこで黙って立ち上がり、
また歩き出す者もいます。



そして、再地点に向かって少し歩いたところで
実は上官が待っているのです!



特殊部隊へ入隊が決まります。



この試験では、
「 逆上する」 「諦める」
この2点が最終試験の失敗
を意味しているのです。




会社組織は、社会という荒波に立ち向かうため
トップや幹部の戦略、意見は急遽変更となることが
どんなに用意周到に準備を行っても起こりえます。


このような試験は極端ですが、特殊部隊やCIAの訓練においても
いかに諦めずに最後まで継続できるか ということが、
世界最高峰の身体・精神力が 求められる組織においても
最も 重要とされていることは興味深いところです。


体力や精神力のレベルはありますが、
困難に伴って体験する感情・プロセスは同じです。



生徒さんは国家試験合格を目指し、一喜一憂せず
日々努力を重ねて頑張ってほしいと思います。