当スクールでは平日の大学の後、
また、土日祝日など定期テスト、CBT、国家試験
のマンツーマン個別指導を行っています
。
教室はJR秋原駅徒歩2分、足立区綾瀬徒歩1分の
教室。また、全国のオンライン個別授業対応。
スクールには、医師、歯科医師、薬剤師、獣医師が
在籍し、日々、講義だけでなく、職種の垣根を越えた大学講義での講義、
公衆衛生対策など日々、議論、ディスカッションを行っています。
今回は、ニュースなどでたびたび目にすることがある
医療従事者が知っておくべき代表的な寄生虫を紹介してゆきます。
アニサキス:終宿主はクジラなどの海中の哺乳類だが、待機宿主である、
サバ、イカなどに付着したアニサキスを経口摂取して感染し、激しい腹痛が生じる。
肺吸虫:モクズガニなどに寄生している状態での経口摂取が有名。
顎口虫:ライギョやドジョウなどの生食による感染。
横川吸虫:アユなどの生食により感染。
無鉤条虫:牛肉内の嚢虫の経口摂取による感染。
有鉤条虫:豚肉内の嚢虫の経口摂取による感染。
蟯虫:かつて日本において学校などでも検査が行われていた。
肛門周囲への排卵により、痒みを感じることで手に接触。
そして、卵を経口摂取することで感染する。
回虫:生野菜などに付着した幼虫の卵を経口摂取することにより感染する。
赤痢アメーバ:人獣共通感染症であり、STD(性行為感染症)としても重要。
クリプトスポリジウム:公衆衛生学上も重要なクリプトスポリジウム。
現在の上水道は塩素消毒が中心で、クリプトスポリジウムの
水道水への混入が課題となっている。
マラリア原虫:蚊により媒介されるマラリア原虫は、地球温暖化により、
熱帯地方だけでなく、蚊の生息範囲に合わせて広がりをみせている。
また、近年ではマラリア薬の耐性マラリアも問題となっている。
トキソプラズマ原虫:ネコなどに寄生する人獣交通感染症であり、
妊婦など注意が必要である。
その他、肝吸虫、広東住血線虫、糞線虫、鞭虫、
糸状虫、旋毛虫、条虫、ランブル原虫など多くの寄生虫が存在する。
これらは診療に関わる医師だけでなく、公衆衛生上でも重要であり、
人獣感染症はもちろん、獣医学分野では、様々な家畜動物との関係も重要である。
執筆
東京メディカルスクール 代表 岡田優一郎
帝京大学非常勤講師