皆さん、こんにちは。歯科医師国家試験対策の東京デンタルスクール 岡田です。
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今回の講義で口腔外科領域で押さえておきたい SAPHO(サフォー)症候群 について解説していきます。SAPHO症候群は、皮膚症状と骨・関節の炎症を特徴とする疾患です。
掌蹠膿疱症
下顎骨骨髄炎
を関連づけて覚えておきましょう!
SAPHO症候群とは?
SAPHOは5つの英単語の頭文字からつくられています。
S:Synovitis(滑膜炎)
A:Acne(ざ瘡)
P:Pustulosis(膿疱症)
H:Hyperostosis(骨増殖症・骨過形成)
O:Osteitis(骨炎)
つまり、皮膚に症状がみられるだけではなく、骨や関節にも炎症が起こる疾患ということです。特に皮膚症状では、手のひらや足の裏に無菌性の膿疱が繰り返し現れる掌蹠膿疱症が重要になります。
また、骨・関節病変では前胸部の胸鎖関節周囲、鎖骨、胸骨などが特徴的です。
歯科医師国家試験で重要! 下顎骨骨髄炎
さて、ここからが歯科医師国家試験で特に覚えていただきたいところです。
SAPHO症候群では、下顎骨に骨炎・骨髄炎が生じることがあります。
通常、顎骨骨髄炎というと、歯性感染などの細菌感染をイメージする方も多いと思います。
しかし、SAPHO症候群に伴う骨髄炎は、一般的な細菌性骨髄炎とは異なり、非細菌性(無菌性)の炎症が基本となります。
ここは国家試験対策として非常に重要です!
また、病変は慢性的に経過することがあり、下顎骨の疼痛や腫脹、骨硬化、骨肥厚などがみられます。
細菌性骨髄炎との違い
では、なぜ無菌性という点が重要なのでしょうか?
一般的な細菌性顎骨骨髄炎では、感染が原因となるため、原因歯への対応や抗菌薬による治療などが重要となります。
一方、SAPHO症候群に伴う骨髄炎では、感染症が主な原因ではないため、通常の抗菌薬治療だけでは十分な効果が期待できません。
治療は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などの薬物療法を中心に、病状に応じて専門診療科と連携して行います。
なお、SAPHO症候群であっても細菌感染を合併する可能性はありますので、すべての骨髄炎を無条件に無菌性と決めつけるわけではありません。
4国家試験ではどう出題される?
例えば、次のような症例が考えられます。
「下顎骨の疼痛と腫脹が長期間続いている。画像検査では骨硬化性変化を認め、患者には掌蹠膿疱症の既往がある。」
このような場合、SAPHO症候群を鑑別診断として考えます。
そして、SAPHO症候群に関連した下顎骨骨髄炎の特徴を問われたら、
非細菌性(無菌性)の骨髄炎
というキーワードを思い出してください!
ただし、これはSAPHO症候群を疑うための特徴であり、確定診断には感染性骨髄炎や腫瘍性疾患などの除外も重要になります。
5.まとめ
SAPHO症候群について、国家試験に向けて最後にもう一度確認しましょう。
掌蹠膿疱症 + 下顎骨骨髄炎 + 非細菌性(無菌性)
まずはこの組み合わせを確実に覚えていただければと思います。
さらに胸鎖関節周囲の炎症、骨硬化、骨増殖といった特徴も整理しておきましょう。
病名だけを暗記するのではなく、皮膚症状と骨の炎症が関連していることを理解しておくと、臨床実地問題にも対応しやすくなります。
引き続き、一つひとつ知識を積み重ねながら、国家試験合格を目指して頑張っていきましょう。
SAPHO症候群 開設講義動画
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