2013年6月24日月曜日

総義歯 定期テスト・CBT・歯科医師国家試験対策のまとめ


総義歯 フルデンチャー
~定期試験・CBT・歯科医師国家試験対策のまとめ~

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<総義歯と加齢変化> 

総義歯を考えるうえで、義歯だけではなく、骨や顔貌などの変化を考える必要があります。加齢に伴い身体の機能は基本的に「低下」していきますが、体脂肪や疼痛閾値などは逆に上昇していきます。顎関節は平坦化することで顎の可動域は大きくなり、これが総義歯を製作するうえで重要になります。顔貌では鼻唇溝が深くなり、人中は不明瞭になります。赤唇が薄くなることも特徴の一つです。

歯では歯根膜が薄くなり、逆にセメント質は肥厚します。これらの特徴を押さえよう!


<ボンウィル三角と平面>

ボンウィル(Bonwill)三角:下顎頭と下顎中切歯を結ぶ三角形。そこと咬合平面の間の

角度のことをバルクィル(Balkwill)角といいます。平均咬合器などと関係。


義歯を製作するうえで「咬合平面」やその他の平面が重要となります。

咬合平面=カンペル平面(鼻下と耳)=HIP平面(切歯乳頭とハミュラーノッチ)

フランクフルト平面=眼耳平面


<下顎位> 中心咬合位と中心位の違いをチェック

成人など歯がかみ合っている時=中心咬合位=咬頭嵌合位

中心位:顎関節で決定されているイメージ。後方位にある。


<咬合の種類> 

天然歯の咬合のイメージ=グループファンクションオクルージョン(片側の臼歯離開)

      の一つ  =犬歯誘導

義歯に付与されるイメージ:フルバランスドオクルージョン

   安定・咬みやすい義歯:リンガライズドオクルージョン

     無咬頭歯(0度):モノプレーンオクルージョン


<運動路>

重要だけど生徒さんが苦手なところ。ここを理解しなければ総義歯は半分終わらない…

クリステン氏現象などとも密接に関係しています。

クリステン氏現象と以下を授業中にイラストともにわかりやすく説明します^-^

キーワード:矢状顆路角、側方顆路角(水平面、ベネット角)、切歯路

     クリステン氏現象、チェックバイト(前方、側方)、パントグラフ

矢状側方顆路角―矢状前方顆路角=フィッシャー角

<口腔内の名称>

口腔内の名称は知らないと義歯を製作する際などに「?」となります。

今回は生徒さんから質問が多いキーワードを紹介!

アーライン:イメージは軟口蓋付近。発音するとふるえているとこの境界

ハミュラーノッチ:翼突上顎切痕のこと!HIP平面や義歯後縁などと関係

頬棚(バッカルシェルフ):下顎にある。ここに義歯をしっかりと負担させる。

レトロモラーパッド:下顎にある人工歯配列の目印


<リリーフ>

リリーフは義歯が当たってほしくないところをよけること!

上顎だと切歯乳頭とか口蓋縫線口蓋隆起とか、下顎では下顎隆起

顎舌骨筋線、オトガイ孔などがそう!骨がとがっているところも避けて^^


<印象を極める>

印象を取るときには筋肉などを動かすことが重要といわれています。

臨床・卒後の勉強会でもこれらの基本が重要ということが分かります。例えば下顎を動かしたり(開口、左右、かみしめ)たり指を吸引、舌を動かしたり、嚥下したり、頬を引っ張ったりなどです。これらの作業が義歯のどこに反映されるか本などで覚えましょう!


<顎間関係の記録>

ここは義歯の中でも頻出の分野で学校の課題レポートなどもよく出るところ。頑張ろう!


(仮想咬合平面の設定)

咬合平面をカンペル平面と平行にして左右の傾きは瞳孔線でチェック

レトロモラーパッドの1/2の高さにするということや舌背の高さなどとの関係もチェック


(垂直・水平的顎間関係)

垂直・水平的な顎間関係の両方に利用できるのが「嚥下」!

垂直的顎間関係:下顎安静位、発音、顔面計測(ウィルス法・ブルーノ法など)

        また、最大咬合力を利用する方法もあります。

水平的顎間関係:水平といえばなんといってもゴシックアーチ。

        タッピング、ワルクホッフ小球、筋肉の触診や頭部後屈もあります。


(標示線

鼻翼幅線が犬歯の尖頭、口角線は犬歯の遠心など。自分でもチェックして確認してみて!

(フェイスボウトランスファー):バイトフォークなど名前をチェック


<人工歯配列>

義歯の基本は人工歯の頬舌は小さく、義歯はできる限り大きく。咬頭傾斜や緩やかに!

シェードガイドで色をチェックしてモールドガイドで形を参考(SPA要素)にする。


臼歯部の配列では歯槽頂間線法則や、舌と頬粘膜の力の中立帯(ニュートラルゾーン)を利用したフレンジテクニックや、リンガライズドオクルージョンで行われるパウンドライン(下顎犬歯近心とレトロモラーパッド舌縁)などが重要。

歯槽頂間線と咬合平面が80度以下の場合には交叉咬合排列をするというのも頻出。

この時には上下左右の人工歯をクロスして並び替えたりするよ^-^

上顎前突では垂直・水平の被蓋を大きく、下顎前突では被蓋を小さくする!


<パラトグラムとパラトグラフ>

パラトグラムとパラトグラフがごっちゃになっている生徒さんが多いです^^;

パラトグラムは発音。パラトグラフは「グラフ」だから顎運動です。

パラトグラムの発音はどこが当たったらどうなる(特にサ、ヒ、タ、カなど頻出!)


<埋没>

アメリカ法:上部に人工歯、下部に作業模型。レジン床義歯

フランス法:フラスコの下部に埋没。金属床義歯


<咬合器再付着>

水平的顎間関係などがずれていた時に咬合器再付着をします。

くさび上の切れ込みを入れるスプリットキャスト法やTenchのコアを覚えよう!


<削合>

削合には自分で削る選択削合と自動削合があります。

中心咬合位:MUDL(上顎近心、下顎遠心)

前方運動: DUML(上顎遠心、下顎遠心)

側方運動:作業側:BULL(上顎頬側、下顎舌側)←内側斜面

     平衡側:DILU(上顎舌側遠心)+MIBL(下顎頬側近心)


<義歯のトラブル>

頬咬や頬舌は咬合高径が低かったり水平被蓋が不足していたりすると起きます。

総義歯・局部床義歯は知識の整理が終わったら全体的な概念で考えて解きましょう^^



「重要ポイント」「臨床実地問題が分からない」など

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