2016年8月2日火曜日

歯学教育 衛生学、周速(歯科理工学)


東京デンタルスクール
塾長の 岡田です。

東京デンタルスクールは口コミで全国からご来校を
頂き、歯学部1年~6年生の進級、CBT、歯科医師国家試験
対策を行うマンツーマン個別指導 予備校です。


今回は、特別編として稲葉先生(歯科医師)に執筆をお願いしましょう!
よろしくお願いいたします!



こんにちは。東京デンタルスクール講師の稲葉 博です。

6年生の方はそろそろ各施設のマッチング試験が始まる頃だと思います。
また、夏休みもはじまりますね。

夏休みは必修対策(基礎範囲)に力を入れましょう。
毎年、必修で足元をすくわれる受験生が非常に多いのです。

8月の段階からコツコツ毎日、必修対策の勉強をしていってください。
今回は必修レベルの問題4 問ほど扱いたいと思います。
今わからなくても焦らず勉強していきましょう。
本番までできるようになればいいのですから。

1.患者の権利に関する宣言はどれか。1つ選べ。(衛生)

a.ジュネーブ宣言
b.ヘルシンキ宣言
c.リスボン宣言
d.世界人権宣言
e.シドニー宣言

正解:c

a:ジュネーブ宣言は、医師の職業倫理規定であり
現代版ヒポクラテスの誓いといわれています。要は医師という職業に関することです。
b:ヘルシンキ宣言は、ヒトを対象とする医学的倫理です。
「被検者の利益は科学と社会への寄与よりも優先されるべき」という原則を
述べています。
c:リスボン宣言は、患者の権利宣言と言われ今日の患者中心の
医療の基本をなすものです。インフォームドコンセント、
セカンドオピニオン、知る権利などが述べられています。
d:世界人権宣言は、1948 年の国連総会で成立しました。
基本的人権の尊重をその重要な原則としています。
個人の基本的自由や生存権的権利などについて細かく述べられています。
e:シドニー宣言は、1968 年に世界医師総会で採択されました。
死の判定の問題点について見解を示したものです。

(総括)
さまざまな宣言は大きく3 つに分けられます。
それは医師という職業の倫理観、ヒトを対象とした医学研究の倫理観、患者の権利です。
医師の職業倫理観には「ヒポクラテスの誓い、ジュネーブ宣言」、
医学研究の倫理観には「ニュルンベルグ綱領、ヘルシンキ宣言」
があります。宣言などの問題は毎年出ると思っていいでしょう。
それぞれの内容については参考書などで一度は読んでおきましょう。
また、早い段階で過去に出題されているものは暗記しておきましょう。

2.刑法で規定されているものはどれか。1つ選べ。(衛生)

a.患者の自己決定権を行使させる義務
b.診療録の記載義務
c.守秘義務
d.処方箋の交付義務
e.保健指導を実施する義務

正解:c
a:インフォームドコンセントに関することです。
b:歯科医師法によって規定されているものです。
c:医師、歯科医師は刑法で規定されています。
d:歯科医師法で規定されています。
e:歯科医師法で規定されています。

3.歯科衛生士法に規定されていないのはどれか。1つ選べ。(衛生)

a.守秘義務
b.品位の保持
c.応召義務
d.歯科衛生士としての業務
e.届出義務(2年ごと)

正解:c

a,b,d,eは歯科衛生士法で規定されています。
医師、歯科医師に関して、この両職業での守秘義務は刑法で規定されているのです。
この違いは大事です。

(総括)
医療法、歯科医師法、歯科衛生士法、歯科技工士法、薬事法などに関しても毎年出題されますので、どの内容がどの法律なのかを過去に
出題されているものを中心に暗記していきましょう。全部暗記する必要はありません!
よく狙われるものを暗記すればいいのです。

※応召義務
これは診察、調剤、妊婦や新生児などへの保健指導を求めたれたら、
正当な理由なく断ってはいけないというものです。歯科国試で出る
「応召義務」のある職業は、医師、歯科医師、薬剤師、助産師ぐらいです。
看護師には応召義務はないことに注意しましょう。

最後の1問は、今年の国家試験の計算問題の類題です
。多くの受験生を本番に戸惑わせ、時間ロスなどのトラップにはまった学生が多かっ
たと思われます。
今後、このような常識的な算数(中学レベルの数学)
の計算問題は出題される可能性は大きいと思われます。
なぜなら、このような計算問題の出来不出来で、
設定合格人数内におおよその人数をしぼれる可能性が大きいからです。
ゆえに削除問題になる可能性も低いと思われます。

ある程度の計算問題には慣れておき、必修問題で出る計算問題は全問正解するように
訓練しましょう。
4.エアタービンを用いた直径1mmのポイントの周速は900(m/分)であった。

このエアタービンの回転数(rpm)に最も近いのはどれか。
1つ選べ。(理工)

a.3000
b.9000
c.27000
d.250000
e.300000

正解:e

まずは求めるべき物理量の単位をチェックしましょう(次元チェックといいます)

→単位は[rpm]→つまり、1分間の回転数を求めたい。

次に、問題文の物理量の長さの単位をm単位に換算しましょう。
1mm=1/1000[m]

rpm=rotation per minuite=回転/分→1分間の回転数

回転数をx[rpm]とすると、
1回転毎の距離は直径1/1000[m]の円周に相当するので、
公式から2πr(π×直径)を用いて、1/1000×x×3.14≒3x/1000 [m]
これが900[m/分]であるので、方程式を立てると、3x/1000=900。
よって、x=300000[rpm]となります。

(総括)
このような簡単な計算問題は今後も出題され続ける可能性は大きいです。
しかも、削除問題にはなりにくいと思われます。
この他にも半減期関係の計算、α線、β線、γ線などの原子核
反応における計算なども考えられます。
定期試験や模擬試験で出題された計算問題は確実にできるようにしておきましょう。

いかがでしたでしょうか。必修対策は過度にしておくに越したことはありません。
必修クリアは大きく合格へ近づきます。
なぜなら、絶対評価はこの範囲しかないからです。

絶対評価でバッサリと、まず1000人程度を落とすということは合格者を
決めるのに手っ取り早いのです。
時間のある夏休みないしは大学5年生のうちから必修対策の学習を始めてしまいましょう。
夏バテには気を付け頑張ってください。

東京デンタルスクール
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執筆
東京デンタルスクール 講師
稲葉 博
監修
東京デンタルスクール 塾長
岡田 優一郎