2016年9月23日金曜日

生徒さんからの相談。いじめについて考える。 代表岡田


東京メディカルスクール 代表 岡田です。



よく私のスクールの生徒様からは
日々様々な質問や相談が多く寄せられます。


その中で多いのが



いじめやトラウマの対処法です。




保護者様から



「うちの子はいじめられっ子で
岡田さんは真逆で強い性格だから
見ならなって欲しい」

と言われることがあります。


しかし、現実は
私も30年以上いじめと向き合い、
今でも毎日悩んでいます。




似たものは集まると言いますが、
私のスクールにはうつ病や精神を患って
学校や塾に必死になって通っている
生徒さんなどが非常に多くいらっしゃいます。



また、いじめによって学校を転々とされ、
低学年で頑張ってらっしゃる生徒様もいらっしゃいます。



当スクールは口コミにより全国から生徒様が
東京の秋葉原教室までご来校を頂いています。



私自身も授業を行っており、私の
授業は現在1~2年待ちを頂いております。


これは実力だけかといえばこれもまた


違います




生徒さんは進級に困っていたりいじめられたり、
困難な状況になると私と話し、
帰りには晴れ晴れしく帰られます。



それは私も似たような
状況を多数経験しながら
恥辱と屈辱を味わってきた
一人だからです。



よく、私は普段明るく振る舞っているので私のことを
あまりよく知らない人は先生は誰とうまくやって、
人気と思われることが
ありますが、実際には異なり、例えば将来結婚式を行うとすれば
小学校、中学校、高校の友人誰一人来ることはありません。



小学校よりチック症という病気があり、
この病気は現在も患っています。
大人まで続くこの状態は人口の数千分の1です。



特に小学校の頃は症状が重く、低学年や同級生、
高学年の生徒からは馬鹿にされ、ホチキスの芯を
頸に刺されては毎日丁寧に外していました。



また、生徒に羽交い締めにされ、
先生までにも笑われたことがあります。



当然、サッカー、野球、バスケットなど運動
もしたことがなく、一人部屋でゲームをしていました。




中学校ではソフトテニス部に入りましたが、多数の一種の
言いがかりによって幽霊部員に近い状態で卒業しました。



しかし、私の中での小さな誇りは、
中学校の最後の試合で部活に戻り、


後輩のボール拾いを行い、
笑われながらも
自分の中でしっかりと「けじめ」
をつけたことです。



中学校の中では生徒の中でまじめに掃除などを
しているとからかわれ、ときに私が反撃をすると、
それを見ていた先生の何人かはその状態を見て、



あざけるように笑った後に、
急に形相を変え、私一人怒られ、
それを見て楽しむ、他の生徒達
にまた馬鹿にされ笑われていました。



勉強も出来るはずもなく、諦めていた頃、
唐突に学校の当時の先生(石井先生)より日本大学第一
高等学校への特別推薦をいただけるという信じられない話を頂きました。



日本大学第一高等学校への入学が決まり、私の中では
トラウマとなり、部活動はせず、釣り同好会に入部しました。



同好会では様々な楽しい思い出などもありましたが、
当時、休み時間になると私のテーブルや椅子を蹴られ、
当時助けていただいたのが当時の担任の先生で、
現在の日本大学第一高等学校の校長先生 熊谷一弘先生です。


私は中学校の頃も高校生の頃も
私に対して放たれる言葉は

「弱そう」
「情けない」



という言葉でした。
私は日本大学松戸歯学部への特別推薦をいただき、
日本大学松戸歯学部への入学が決まりました。



大学では今までの人生とは一変。

部活動、学園祭、大学生活や友人。

どれもが夢のような世界でした。




そして、卒業し、諸事情により臨床から離れ、
社会人経験を積むため、1年ほど
一般の営業会社に入りました。
この頃には歯学の勉強を日々行っておりました。


社会に出るとまた厳しい社会が待ち受けます。


仕事のミスに関わらず


取引先からは理不尽な言いがかりを受けることに
が多く、当時の会社の上司や先輩に助けていただきました。


上司が先方に理由を聞くと、
取引先からは当時驚くべき言葉が放たれました。





「だって声や態度が弱そうだから


「ストレス発散にちょうどいい」



このような言葉でした。
もともと下請けのような社会構造だったのですが、また厳しい言葉です。


この頃の私は自信をますます消失し、
その雰囲気が、周りに伝わるのか、
普通に歩いているだけでも窓を開けて笑われたり、
タバコの火を投げられたりしたこともあります。


いじめられた経験がない人は人口の数割存在すると
いうデータがあり、このような人は
このような話を信じられないかもしれませんが、




ご来校される



いじめられた生徒さんの何割かは
私と全く同じ経験をしています。




私は遅くまで働くことが多く、当初マンションに住んでいて、
深夜帰宅するとレンジを使うと音がするので夕食は毎日冷たいおにぎりのみで
テレビの ボリュームをほぼ最小にして聞いていましたが、
どうしても生活音はあるので周りの人から
「深夜帰ってくるな。」と時に笑われながら言われることもありました。



一方、その相手は深夜にテレビを大音量で聞いて楽しんでいます。




当時、管理人さんは私の主張を理解してくれましたが、
相手は家族で気も強いことから、
最後は私にマンションを出ることを勧められ、
苦渋の中引越しを行いました。




引越したのは一軒家の賃貸。
私は夜中眠れないトラウマとなっていました。



このトラウマは現在でも残っており、
例えば、高級ホテルなどでも隣に人がいると
思うと部屋の中で話が出来ず、眠れないという後遺症が残りました。


例えば旅館など旅をしても恋人と部屋の中で話が
出来ず、当然つまらない人間となり、
原因で恋人と分かれるという経験もしました。



引越先では今度は数メートル離れた隣人に
エアコンの音がうるさいと言われ、
夏でも冬もエアコンを使うなと隣人に言われました。



私はエアコンの業者に音のサイズを測定いただき、
結果は製品的に全く問題がないレベルでした。



隣との家は数メートル離れており、
一方で対するエアコンのファンは私の家に向かって
同じように回っていましたが、
それは関係ないと一蹴され、結局は私が
エアコンを反対の向きに付け替えることになりました。



いじめというのは
様々な場所で起こりえます。



ある日、スポーツジムに通えば、言いがかりにより
他人の水滴を「お前が拭け」と言われることもあれば様々なことがあり、


人生で様々なことを諦めてきました。



このような話をするとほとんどの人はありえないという
顔をしますが、私の生徒さんや友人などの何人かは
この実体験をみなさん経験されています。



ありえないことが起こるのがいじめです。



生徒さんの中には数百メートル先のコンビニに行くまでに
他人に馬鹿にされることもある方もいらっしゃいます。



若い頃にたくさんいじめられた人
というのは顔に出ます。



少しニコニコしているような
笑っているような表情です。




私も同様ですが、実際にはまったく笑っていません。




動物もそうですが、若い頃のいじめを
経験した人間はこれ以上危害が加えら
れないように自然にニコニコしてしまうとのことです。



これは本能です。



しかし、実際には心のなかでは逆の感情が湧いていることがあります。



私はもうすでに30歳を超えており、もう今から学生の青春もなければ
今更、楽しむような時間もなく、ある意味で人生を達観していますが、
20代の生徒さんの諦めきれない気持ちが痛いほどわかります。


顔が笑っているようにニコニコしていれば


「あの人は楽しそう。
人生苦労してなさそう」




と時に嫉妬され、逆に攻撃されます。



しかしながら、



実際にはその真逆と
いうことが大いにあります。





まずその状況を見てみると


攻撃する側の男性は堂々と歩いており、
隣には美女や子供。
そして、友人も多数おり、
サーフィンや趣味など楽しんでいます。
活発そうな風貌で仕事もできそうです。




一方、にこにこしているように思われる男は、
いじめの後遺症で、
周りに過剰な気を使いながら過ごし、
彼女はおらず、趣味もなく、
毎日いじめという過去の経験と向き合いながら
部屋で寝て大部分の人生を過ごします。



私はうつ病の生徒さんやいじめの生徒さんに
学校に行け!強くなれ!とは言うことが出来ません。


本当に幼少期にいじめられて育った人格は残念ながら
その後いくら楽しい人生があっても根本はほとんど治りません。



様々なデータによっていじめ加害者は健康な生活を送り、
被害者は病気や様々な問題を抱える可能性が高いことがわかっています。



過去にいじめを繰り返した加害者は
妻と子供が出来ると過去のいじめを反省し、
同時に自分の子供がいじめの対象にならないようにします。




見た目も強靭で、社会はいじめをする経験があっても
更生した人間を逆に評価し、高い評価を下します。



一方でいじめられた経験があり、引きこもりの
生徒は脳が萎縮する可能性が高いことが導かれており、
思考回路が遅く、社会からは不適合者の評価が
下されることが多くあります。



社会は時にこのようなプロセスを見てみないふりにします。



なぜ両名がこのような
人生を送るようになったのか。





本当の加害者はどちらか、
真の社会からの制裁を受ける
べきはどちらか見て見ぬふりをします。




私は中学校、高校で運動を全くせず、
膝が弱く、階段などを登っていると、
早く歩けと、時に笑われたり注意されることがあります。



本当は中学校や高校で
しっかりと運動したかった。



こう思うことがあります。



もっと運動をしていればスポーツにより膝も鍛えられ、
体力や自信があり、
社会や女性からの評価も高かったかもしれない。



このように話すことは今はもうありませんが、
過去の経験から言えば社会はこのような評価を下します。



「情けない。人生に負けたお前が悪い。
じゃあやり返すか、部活入れば良かったでしょ」


となることが社会からの評価です。



私は30を過ぎるとエネルギーや体力が落ちるのか、
人生を達観してしまい、楽しみや怒りなどほとんどの
感情も沸かなくなることが多くなりました。



しかし一言エネルギーを
振り絞るとすれば、


当時は出来なかったのです。





私自身、今も毎日数時間は
現在も過去のいじめのことなどを思い出します。


しかし、私の元に集まってくる生徒さんなどを見ると
生徒さんたちから私に


一種の希望に似た熱いまなざしや
言葉をいただくことが多々あります。


それは壮絶ないじめを体験した
人間の中でのいわば一人として、
時に理不尽な社会や加害者に対する正統な


「返し」


の要素を含んでいるからだと思います。




見た目がいわゆる強そうでいじめられた
経験がない人間は実際、強くて当たり前です。


社会に出た後に少々、叩かれても
過去のトラウマにトリップしません。



しかし、本当にいじめられた
人間は極端にその状況に
似た状況になると心拍数は上がり、
気持ち悪くなり、何も考えられなくなります。


私も過去にお付き合いした女性に

周りにいつも気を使って逆に軽くみられ馬鹿にされ、
いつ過去を忘れるの。つらそうで見てられない。
楽しくない。と言われたことが多々あります。


笑っていたり楽しんでいると
「調子に乗ってやがる」と殴られたり脅されたり、

また、何か起こるのではないかと
幸せな状況を避けてしまうのです。



私のスクールにはこのような状況の中で
立派に卒業していった生徒さんたちもいれば、



精神的な理由でドロップアウトしてしまう
生徒さんも見てきました。




保護者さんは残念なことですが、卒業出来ず
家から出ることが出来ない自分の息子に
社会不適合者の評価を下してしまう場合があります。



しかし、卒業という結果だけでなく、
自分の可能性に必死に挑んだという事実を支持したいと思います。


また、その悲劇的な環境を引き起こしてしまったのは
生徒さんではなく、過去のいじめの加害者がいたことを、
認識し、生徒さん本人を追い詰めないでほしいと思います。



私は社会人になってからも



「情けない」
「弱そう」


といって屈辱を味わったことは数知れずあります。





私自身は根の性格は非常に大人しく、
もし、宿命やこれらの生徒さんがいなければ、
どちらかというと後者の引きこもり型の人間だと思います。



しかし、生徒さんたちの目標となれるような執念と胆力
を持ち続けて日々情熱を持てるように頑張ってきました。



よくテーマに上がりますが、
嫌なことやいじめに対しては
実際に対応できれば良いですが、



実際には出来ない場合が多いです。


相手も出来ない相手を選んでいます。



よく生徒さんから相談されることが多いですが、
弱者でも恥辱を受けた時に出来ることは




私の経験内でいえば



腹の奥にしっかりと懐柔し、
少しでも糧とすることです。




そして、いつか臥薪嘗胆の精神で
10年後、20年後に少しでも自分の描く
夢に近づくように挑戦するしか出来ません。


しかし、これが出来るか出来ないかといえば
難しい問題です。いじめの後遺症は
人の人生や幸せを一瞬で底辺まで落とす恐るべきものです。