2016年9月8日木曜日

歯学生学習 リハビリテーション、POS、血液、口腔前庭


東京デンタルスクール  塾長 岡田です。
歯学生1年~6年生の進級、CBT、歯科医師国家試験
対策のマンツーマン個別指導 東京デンタルスクール 塾長 岡田です。

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こんにちは。
東京デンタルスクール講師の稲葉 博です。

夏休みは順調に学習が進んでいますでしょうか。
6年生、浪人生の方々はもうそろそろ
模擬試験が開始されることだと思います。
出来なくても、復習することで習得していけばいいのですから、
とにかく焦らず学習を最後まで継続していってください。
今回も必修レベルの問題4 問ほど扱いたいと思います。

毎月の私のメルマガの問題では、必修対策に重きを置いていきます。

1.リハビリテーションで正しいのはどれか、1つ選べ。

a.ノーマライゼーションと同義である。
b.心身的な障害者がその対象である。
c.日本医師会が定義したものである。
d.医学的な医療行為のみを示す。
e.バリアフリーはその一部である。

正解:b

a.ノーマライゼーションは、障害がない者、
障害を抱えている者が社会に混在しているのが正常であるということであり、
リハビリテーションとは同義ではありません。
b.リハビリテーションは心身障害者のQOL向上が目的です。
c. WHOが定義しました。
d.医学的のみならず、教育的、社会的、職業的なアプローチをします。
e.バリアフリーはノーマライゼーションの実現を目指すことの一部です。


(総括)リハビリテーションというとケガをした時に行う
運動訓練を思い浮かべると思いますが、
それだけではありません。障害を受けた者を、
その当人が成しえる最大の身体的、精神的、職業的、社会的、経済的な能力
を獲得できるまで回復させることなのです。
リハビリテーション、バリアフリー、ノーマライゼーションといったことに
関して、自分なりにまとめておくといいでしょう。


2.患者中心の医療を意味する言葉はどれか。正しいのを1つ選べ。

a.セカンドオピニオン
b. ADL
c. POS
d.コンプライアンス
e. DOS

正解:c

a.セカンドオピニオンは主治医以外の意見を意味します。
患者に重大な判断をさせねばならない場合は、
主治医は自らセカンドオピニオンを提案することが望ましいのです。
セカンドオピニオンは患者側が望むだけではなく、
主治医側から提案することも大切なのです。
b.ADLはActivities of Daily Lifeの略で日常生活動作を意味します。
日常生活における基本的動作を意味し、
食事、整髪、ベッドへの移動といったことが可能かどうかを総合的に評価するものです。
c. POS はProblem Oriented Systemの略で、患者中心主義を意味します。
患者が抱えている問題を相互的に把握、分析し
問題を解決していくシステムのことです。患者が抱えている
問題とは疾患だけということではないので注意してください。
d.コンプライアンスは、「従う」ということを意味します。患者側が医療者側の意見や指示に従うことをいいます。
処方した薬剤をきちんと服用してくれないというのは「服用コンプライアンスが悪い」ということの典型です。
e. DOSはDiagnosis Oriented Systemの略で
医師中心主義のことです。医師の判断のみで進んでいくので患者の権利が
損なわれる傾向が強くなります。
(総括)今回出てきた略語などは英語句でしっかり暗記しましょう。
本番で略語を忘れていてもその本来の英語句を言えれば解答への
一助になりますので。
上記以外にも、IADL、パターナリズム、ニーズ&ディマンド
といったことについても確認しておいてください。


3.血液について正しいのはどれか、1つ選べ。
a.pHは6.0で一定である。
b. 体温を均一化している。
c. 体重の40%を占めている。
d.99%が液状成分である。
e. 肺静脈での酸素濃度は低い。

正解:b


a.血液のpH(酸性度を示す指標。低いほど酸性度が強い)は7.35~7.45に保たれています。
pH=6.0では血液が酸性に傾いていることを示しています。(中性のpH=7.0)
b.全身にある各組織で発散された熱を含み全身を循環することで
熱の放熱の一助となり、体温を均一化しています。
c. 体重の7~8%です。
d.血液の成分分けとして、細胞成分が40~45%、液状成分が55~60%です。
細胞成分+15%が液状成分と覚えておきましょう。
e.血液循環を覚えていればわかる問題です。肺から心臓の
左心房に向かうのが肺静脈です。
血液が肺で二酸化炭素と酸素の交換を終えて心臓に戻ってくるのですから、
当然、酸素飽和度(酸素濃度)は高いです。
(総括)歯科医師国家試験とはいえ、最近では医科の知識も多く問われます。
人体を扱う学問上、当然です。
医科の勉強に関しては、過去問と模擬試験で出てきたものを中心に暗記していきましょう。
くれぐれも、オーバーワークをすることなく適度に学習してください。

4.口腔前庭に存在するのはどれか。正しいのを1つ選べ。
a.舌下小丘
b.口蓋垂
c.上唇小帯
d.下顎隆起
e.有郭乳頭

正解:c

(総括)
この設問は各選択肢の説明などよりも、いきなり総括と行きます。
なぜなら、判断するのはすごく簡単だからです。
口腔は口腔前庭と固有口腔からなります。まず、
このグループ分けを覚えてください。
口腔前庭とは歯列弓より外側と言われますが、
単に、歯の外側(頬側、唇側)を口腔前庭といい、歯の内側
(口蓋側、舌側)を固有口腔というだけです。
選択肢の部位が、歯の外側に存在するのか、
内側に存在するのかを考えればいいだけなのです。
各選択肢の存在位置を確認してください。
この手の問題はサービス問題と言っていいでしょう。

今回の4問はいかがでしたでしょうか。
皆様の勉強の一助になっていただければ幸いです。
引き続き、学習を頑張ってくださいね。
国家試験の過去問を研究した学習をメインにすれば、合格へ近づきます。
無駄に色々な教材に手を出す勉強は避け、ポイント学習に心掛けましょう。

私がこれまで多くの受験生をみてきた経験として、
以下の3項目にあたる学習をしている方は勉強の仕方を見直して欲しいと思います。

・やたらとマーカーを引きたがる。
・付箋が多すぎる。
・やたらと書籍を買いたがる(参考書ジプシーと私は言っています)


このような勉強の症状は、どれが重要なのか自分では判断できていないのです。
学習したこと、読んだ部分全てが大切に思えてしまう。
その結果、暗記すべき事項が多すぎ!?と勘違いしてしまい、
結局は良く出るポイントを効率良く暗記できない。
その結果、点数として結果が出ない。
違う参考書を読もうという悪循環をしてしまうのです。

まだ、9月です。勉強のスタイルを見直す時間は十分あります。
今一度、効率のいい学習をすべくご自身の学習スタイルを見直してみましょう。

東京デンタルスクール
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(メディカルスクール事務局 10:00~23:00・年中無休)

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各自成書でご確認ください。


執筆
東京デンタルスクール 講師
稲葉 博


監修
東京デンタルスクール 塾長
岡田 優一郎